小室圭さんをシッタベンレイ

ノーと言って金満世界を変えよう

  とうとうコーツIOC副委員長が来日して、これからはオリンピック開催への直接的圧力が強まりそうな気配です。  東京オリンピックが多数の病人も出そうな真夏に開催されるのはビジネスとしての都合からで巨額の放映権料を稼ぐためでもあります。  そんな開催してもお金、中止してもお金の五輪...

2014年11月19日水曜日

本当は首相はやり尽くしたから辞任したい?

 衆院解散は唐突な話として受け取られていますが、手詰まり感が強い状況からすると首相としては潮時でもあったのではないでしょうか。解散は強気の決断のように見えますが、首相の本心としては、やりたいことはやってしまったから半ば辞めたいということもありそうです。


 首相の至上命令は、まずは財政改革ではなくて、とにかくアベノミクスをぶちあげて経済を少しでも上向かせて憲法改正の道筋を立てることにあったはずです。誤算は、アベノミクスで浮かれている世の中の勢いに乗じても憲法改正には手が付けられなかったことでしょうか。表面的には積極的な女性登用をアピールしつつ、実は極めて右寄り色の強い女性閣僚をずらりと並べても憲法改正には手が届きませんでした。


 それでも集団的自衛権の行使については国民に十分な議論をさせずに可能にしたことは首相の勝利でした。もう一つの大きな成果は選挙公約に謳われていなかった特定秘密保護法の制定でした。いかに保守的な新聞社やテレビ局とはいえ、言論の自由を脅かしかねない秘密保護法案に対していつものように安易な自民党寄りの報道をすれば良識を問われますから、味方に置いておきたいマスコミの事情を慮ってか選挙公約から外しておいたのは首相の作戦勝ちでした。


 こうしてみると政権を奪取するとタイミングを無視して即座に大規模な金融緩和を断行させたのは、実は経済再生というよりは戦争のできる国への回帰が目的であったように思われてなりません。本来ならばまずは思い切った規制緩和を断行して新しい成長分野の芽を育ててから、タイミングを見計らって切り札である金融緩和を実施して設備投資を促すことも可能であったはずです。それを敢えて“アベこべ”にやったところに、ついに行き詰った安倍政権の本質があったと見ぬくべきではないでしょうか。


 本来ならばアベノミクスの3本の矢の順序は逆であるべきだったのですが、それを言う人はいませんでした。私たちは政府やマスコミや経済専門家にまんまと騙されていたのではないでしょうか。