小室圭さんをシッタベンレイ

ノーと言って金満世界を変えよう

  とうとうコーツIOC副委員長が来日して、これからはオリンピック開催への直接的圧力が強まりそうな気配です。  東京オリンピックが多数の病人も出そうな真夏に開催されるのはビジネスとしての都合からで巨額の放映権料を稼ぐためでもあります。  そんな開催してもお金、中止してもお金の五輪...

2014年11月15日土曜日

個別指導は孤別学習で成果は上がらない

 近くに個別指導塾が開設されて半年が経ちました。覗いてみると壁に向けて学習机がズラリと並べられ、それぞれが隣の机と仕切りで区切られています。まばらだった塾生の数は次第に増えてきました。受験生の個々のニーズに丁寧に対応してくれることを期待して個別学習に人気があるのでしょうが、幻想に過ぎません。


 しかし、学習とは知識を蓄積したり技能を身につけて太り続けることではなくて、自分や周囲そして相互の関係性が変化していくことであるとするのが最近の学習理論の視点です。つまり他者との関係性が全くない個別学習塾のやり方とは180度方向性が違った考え方が教育学の分野では主流なのです。


 そこである高校では楽しいグループ研究を取り入れて、グループごとに独自の研究テーマを決めて関連資料を集め、仲間と議論を深め、そしてレポートとしてまとめ上げて発表する授業を始めました。効果は抜群で、その高校は県内でも有数の進学校に変身したそうです。今日の学習理論を巧みに取り入れて学習効果を上げた実例です。

 

 個別指導は確実に勉強時間だけは確保できるという安心感はありますが、他者とのコミュニケーションがまったくないストレスの多い孤独学習を強いる弊害があります。学習塾には多様な方法が束ねられた学びの場を提供する工夫が求められそうです。