何だかミステリーめいた表題ですが何もそんな謎めいた意味など隠されているはずもありません。みなさんはこの先を読み進む前に福島の原発事故で居住禁止区域となったところでネコが墓場で何カ月も生き続けていた理由を考えてみてください。、、、、、、、これは私の本当の体験です。
もちろん生き物はもっとも生存率の高い環境を選ぶことができるなら、そこを選んで生活すると考えるのが妥当なところでしょう。思考はここを始点に展開しなければ落第です。ではなぜ墓場がもっともネコにとっては生存の可能性が高かったのでしょうか。うー、それはですねー良く考えてください。、、、、、、
居住禁止区域ですから住民が戻ってくる可能性はネコの寿命で測ればゼロです。だからいつまで待っても飼い主はネコの元には帰ってきません。ネコは自分の行動範囲内でもっとも人と出会う確率の高い場所に到達するしか生きるすべはありません。
居住禁止区域で唯一訪問者がある場所といえば命日など定期的に一定の人たちが訪れてくる墓場しかありません。ネコは自然に墓場にたどりつきお参りに来る人がいることを学習した結果、墓場に住み着いたのです。
もちろんそんな危険な場所に定期的に繰り返して墓参りに来る人々の特性は律儀であり優しいことです。そういう人たちは可愛い猫を目撃したらきっと次の墓参りの時には餌を準備して持参してくれるはずです。そしてこのような人たちが自然にネットワークを形成してネコは生き続けることができていたのです。そう思いませんか。
この材料はクリティカルシンキングという思考過程の訓練にはとても使いやすいです。学校ではみんながこのような思考過程が自然にできるようにするためいろいろと楽しそうなテーマを用意してやってみてください。
最後に墓場のネコちゃん 餌をもっていってあげなくてごめんなさい。無責任なようだけど無事で長生きしてね。