小室圭さんをシッタベンレイ
ノーと言って金満世界を変えよう
とうとうコーツIOC副委員長が来日して、これからはオリンピック開催への直接的圧力が強まりそうな気配です。 東京オリンピックが多数の病人も出そうな真夏に開催されるのはビジネスとしての都合からで巨額の放映権料を稼ぐためでもあります。 そんな開催してもお金、中止してもお金の五輪...
2014年12月31日水曜日
歪んだ幸せのイメージ
平等という言葉の意味は曖昧なところがあり、真の平等とは努力して経済的に貢献した分だけ金銭的に報われることなのか、頑張り屋さんも怠け者も同じように人並みの生活水準は維持できることなのか、よく分かりません。
労働への報酬の多寡は生活水準にストレートに“影響”しますが、毎日が健康的に過ごせて精神的に充実していれば、本来ならば幸せ度には“関係”しないはずです。例えば修行僧のように、糊口をしのぐだけの質素な生活をしながらも幸せでいられる精神性があれば、お金のために先を急ぐだけの人生にはなりません。
そうは言っても、平等な社会では上昇思考の強い人たちを活用しながら、お金におおらかな生き方も選択できることが理想です。ところが、今日では消費こそが絶対的な善となり、その結果として幸せの核心の相対化が進行し、幸せのイメージがすっかりステレオタイプ化してしまっています。
本当は誰もが自分らしく生きられるのが真の平等社会ではないでしょうか。しかし、そのためには差異のなかの平等が尊重されねばならないのですが、そういう視点が失われてしまっている現代社会は非常に不平等な時代にあると言えるでしょう。
今年は地球一周歩いたり!
ちりも積もれば山となる。私がこの言葉を実感したのが猫の世話に一年間通って歩いた距離です。ブログ表紙の黒猫ディーンたちの世話にバス代節約で歩いて往復していますから、一日の歩行距離はそれだけで約12㌔になります。ちなみに万歩計で測ってみたら3.6万歩でした。
地球を赤道に沿って一周すると約4万キロですから、私は毎日12㌔ずつ歩いて年間365日で一回りしていることに気が付きました。小分けにしてコツコツと歩けば案外たいした距離ではないことが分かりました。これまでに3周分しましたから目標は大きく掲げて10周です。ブログの読者のみなさんも、元気に新年を迎えてください。ニャ^-オ!
2014年12月28日日曜日
東大合格を蹴るという選択と大学の資金力の魅力
東大に合格しても入学を蹴って他大学にいってしまう受験生はいます。昭和40年代初期に東大医学部を蹴って私立大学医学部に入学した受験生がいたらしく、それが教員の間で随分と話題になっていたことを私は思い出します。
今日では東大に合格しながらも海外の有力大学にいってしまう優秀な受験生が増えてきているようです。とにかく合格だけはして自尊心を満足させておいて、実際にはグローバルな恵まれた教育環境を提供してくれる欧米の一流大学に入って学ぼうとするのは、故なきことではありません。
今日のような大学の国際競争時代を迎えて東大も様々な改革を断行しているようですが、米国の一流大学と比べて決定的な差異があるのは資金力です。例えばハーバード大学は2兆円を超える資金を運用して利益をあげて大学の運営資金に注ぎ込んでいます。一方で東大の資金力は恐らく数百億円の水準にあると思われ、その差は約100倍という絶望的なものです。
資金力の差は教育力や奨学金制度の差になって表れてきます。一度ハーバード大学とみなさんの母校の奨学金制度の中身を比較してみてください。東大を蹴ってアメリカにいく若者の気持ちも少しは分かるでしょう。
新しい奴隷制度 アジア諸国からの外国人研修制度
東京新聞(12月28日朝刊)に「ブラック実習、外国人の叫び」という見出しで、中国やベトナムなどからの安価な労働力確保のための研修制度の実態が語られています。日本人なら絶対にしないような労働条件のもとで、一生懸命に頑張っている若い外国人研修生を私は何人も知っていますが、まさに現代の新型奴隷制度といえそうです。
政府は成長路線の一環として、このアジア諸国からの受け入れ研修生の数を大幅に増やそうとしているそうですが、このままの条件では国際的な人権問題に発展する可能性もありそうです。この制度は、政治家と行政と企業が緊密に連携して実質的には日本人の嫌う単純労働を研修生にやらせるためのものともいえ、研修の名に値するほどの育成制度ではありません。
日本の2040年の姿は
年末年始休暇が始まる最初の週末のためか夕刻を過ぎた電車内は驚くほど空いていて、どこでも座ってください状態でした。これはまさに人口減少時代の30年後の日本の状況と同じではないかと、ふと考えてしまいました。
日本の人口は2040年には一億人の大台を下回ると推計されています。一極集中の元凶である東京都とて少子高齢化の波を避けることはできません。これから年始にかけて地方に大量の人々が流出して都心はガラガラ状態になりますが、それが普通になる時代が目の前に来ています。
2014年12月27日土曜日
ヒェー、20億円を捨てて4億円をゲット!
メジャーでFA中の元広島のエース黒田博樹投手が、ヤンキースなどからの年俸20億円という巨額オファーを捨てて古巣に復帰するそうです。こういうのをカッコイイと思うのはヘソ曲がり、馬鹿だと思うのはエリート、羨ましいと思うのは変人、そして一笑に付してしまうのは奇人です。
普通に優しさに出会える新年になって欲しい
午後の明るい陽光が差し込んだ小さな公園を通りがかったら、赤いスカーフを着けたキジトラの猫が立ち話中の3人の男性の足元でじゃれ付いていました。彼らは猫にエサをやりに来ては公園で一時を過ごす仲間のようでした。
声をかけてみると、ペットが飼えない事情から公園に住み着いた猫の世話で癒しをもらっている感じでした。ひょっとすると彼ら自身も公園の住民なのかとは思いましたが、その公園が日だまり以上に温かく感じた午後の一時でした。
禁じ手ではないのか
政府は原発の再稼働を加速させるために、再稼働すれば電源立地地域対策交付金を増額し、停止したままならば減額する方針を取るようです。沖縄県の普天間基地移転のための辺野古埋め立てを知事が承認すると沖縄振興予算が増額されました。
地方財政はどこも破産寸前の自転車操業状態で、国からの補助金といえる地方交付税交付金なしで財政的に自立できているのは東京都だけです。こうした地方の苦しい懐事情に付け込んでお金の力で落とそうとするのは、もっとも賤しい行為で禁じ手のはずですが、そういう常識がもはや現政権下では通用しないのでしょうか。
2014年12月24日水曜日
凄い!体幹トレーニング効果
体幹とは手足を除いた胴体部分のことですが、分からなければダルマさんの姿を思い起こして下さい。体の軸を構成する筋肉と平衡感覚を鍛えるのが体幹トレーニングの目的です。
日常生活で体幹トレーニング効果をあげるには速歩や階段の登り下りが有効です。起伏に富んだ地域で一日に1万歩ほど外歩きする生活をしていれば毎日が立派な体幹トレーニングをしていることになります。
私の指導するクラブでも本格的に取り入れてみると素晴らしい成果が得られました。今シーズンを終えてみるとケガ人の数が激減したうえに、手術が必要な重症者が出なくなったのです。恐らく四肢と体幹の筋力のバランスが良くなった結果かと思われます。
こうした成果を知ると体幹トレーニングはスポーツマン/ウーマンにとって大切なだけでなく、誰にとっても欠かせないものであることが分かります。日課として無理なく続けてみて10日ほどでお腹が少しでもひっこんでくれば立派なものです。
2014年12月23日火曜日
エッ、小保方元研究員がタレントに?
芸能界ではSTAP細胞騒動の小保方元理研研究員をタレントにしようとまことしやかにささやかれているのでしょうか。何でも貪欲にお金もうけの種にしてしまうエネルギッシュな姿勢はアッパレではありますが、ちょっと節操がなさすぎる気もしないわけではありません。
噂によればホステス経験のあるアナウンサー候補の内定を取り消したりするテレビ局もあるようですから、ビジネスに絡む神経の使い方は尋常ではありません。しかし、上司が亡くなっている重大事件の中心人物を利用して視聴率を稼ごうなどというテレビ局が本当に出てきたら、まさに世紀末です。
信義なき法的関係に疑問
弁護士の仕事は、私たちのトラブルを法的な筋道に従って処理したり防止したりすることですが、残念なのは信義とか信頼関係とかいう人間としてもっとも原始的ながらもっとも純粋な価値があまり認められないことです。
私の身の回りであるプロジェクトが進行中ですが、今日の諸事情からなかなか具体案がまとまらず、協定書にある具体的契約を取り交わす期限を迎えてしまいました。事情を勘案すれば期限延長は当然のことですから、両者協議の末にしばらく様子見をすることになりました。そこに弁護士から文書で残すべきだという主張がなされたのです。
確かに何事も文書にして残して間違いのないように進むというのは法的な感覚からすれば常識なのでしょうが、一般人にしてみるとそこまでしなくてもという気持ちがあるのも否めません。口約束とはいえ簡単に反故にされるような共同事業などあり得ないのですから、やはり信頼関係あってこその法的関係といえるのではないでしょうか。
しかし、それが常識として通用しないほど世の中は世知辛くなってしまっているのかもしれません。
2014年12月22日月曜日
みんな一緒でいいのですか?
都心の超一流老舗ホテルが建て替えになるそうです。低い天井高やサービス上の動線の悪さ、そして超高層ビルにある近隣ホテルとの競争力低下から再開発という選択は仕方のないことのようです。
しかし、気になるのが現在進行中の都心の大型プロジェクトは、すべてが例外なく2020年の東京オリンピック前に竣工する予定であることです。私にはオリンピック後の話がまったくない理由はわかりません。しかしです、みんなが経済行為において一斉に同じように動いたら、それはバブルということなるのではないでしょうか。
日銀の異次元の超金融緩和政策による金余り状況にあって、優良な融資先がなくて困っている銀行が政府の意向を汲んで都心の再開発ブームを演出しているとすると、東京オリンピック開会式で安倍首相がその幕引きをするのでしょうか。となると2020年までにもう一回ビックリ解散がありますね。
2014年12月21日日曜日
大変だ!大寒波と大熱波が常態化する?
SCIENTIFIC AMERICANの12月号に、温暖化の影響で北極地帯の平均気温が1979年と比較して3度高くなったために、ジェット気流のスピードが秒速で1メートル以上遅くなり、極地の冷たい空気が大きく南下するようになってきたという研究報告が掲載されています。
つまり、今年のような冬や夏の異常気象が異常でなくなり、常態化すると警告を発しています。多くの科学者はまだこの説に懐疑的なようですが、今後15年間あまりで予言通りに北極海の夏の氷が姿を消すようなことになると、それこそ一大事です。
大韓航空ナッツリターン騒動
私は飛行機のファーストクラスに乗ったことはありませんから、乗客にはどんな人たちが多いのかは分かりません。ただ、今回の大韓航空女性副社長が起こした大騒動には、ある種の伏線があるように思われてなりません。
まずファーストクラスの乗客にいきなりナッツを袋に入ったまま配るというのは、どう考えてもまともなサービスではありません。ですから、副社長が激怒したことに故なき訳ではありません。
これは例えでいえば、高級レストランで白い布製のナプキンを準備する代わりに立ち食い蕎麦屋のようにティシューの箱を置いておいたり、ガチガチの資本家に共産党のチラシを手渡そうとしたりするのと同じです。
彼女の場合には、ナッツを無造作に手渡された不躾なサービスに対する苛立ちが、不運にも自分が経営に携わる会社のことであったがために、自尊心までが棄損されて怒りが頂点に達したのでしょう。
普通ならば、そこでこみ上げる怒りを押さて踏み止まるべきであったのですが、彼女はそういう抑制を必要とする生活を知らずに育ってきたために、驕りという言葉を知らぬ傲慢な大人になってしまったのでしょう。会社をあげて社会福祉活動に取り組んでもらうのはどうでしょうか。
粗大ゴミ造り 2020東京オリンピック新国立競技場と八ツ場ダム
バルセロナ、トリノ両五輪の競技場設計などに携わった建築家の磯崎新さんは、巨大化した新国立競技場設計案に疑問を呈するひとりです。予定されている新国立競技場は粗大ゴミ化して次世代の国民に大きな負担になるという指摘もありますが、それでも計画が見直されそうな気配はありません。
群馬県の利根川の支流吾妻川に建設中の巨大な八ツ場ダムも関連工事を含めると約2000億円の総工費になりそうです。その治水効果がおおいに疑問視されて民主党政権によって工事中止の判断が下されましたが、結局は再開されて2020年に完成する予定です。
公共工事案は、根拠に乏しくても様々な利権が絡んで初めから工事ありきで既成事実化されやすいものです。こうした次世代に付けを回して知らんぷりの安易な姿勢を改めさせるには、完了した事業の効果を第三者が検証して、その結果によっては関係官庁の職員の給与を減額して工事費を補てんさせる仕組みを作って欲しいものです。
2014年12月20日土曜日
水にも味がある?!
私には極めて味に敏感な知人がいます。ミネラルウオーターでもいつもと違った銘柄を出すと、その人はすぐに反応します。元都知事の石原慎太郎氏が東京の水道水を強力に売り込んだことがありましたが、彼は絶対に口にはしません。
我が家の猫は鶏肉が大好きです。ところが台所で鶏肉を料理していても、欲しいといってうるさいくらいにまとわりつく時と、居間でゴロ寝を決め込んでまったく興味を示さない時とがあります。どうも安い鶏肉を買ってきた場合には反応しないことが多いようです。
また味に敏感な知人は、例えばシチューを料理する場合に野菜と牛肉を鍋に入れる順序を変えると、すぐに見破ってしまいます。同じ鶏肉の甘辛煮でも肉が安いブラジル産であったりすると食べてくれません。一番仰天したのは、大根入りのポトフを出した時にメッチャ美味いといわれたことです。
その秘密は友人が精魂尽くして育ててくれた無農薬の朝採り大根にありました。無農薬・有機肥料栽培の作物の生命力の凄さを認識した次第です。高級レストランを渡り歩いてグルメを自認する人たちは多いですが、食材が持つ本来の生命力の味を知らないで本当にグルメと言えるのでしょうか。
2014年12月19日金曜日
電車内で隣の乗客と猫談義
都心に向かう電車内で隣の乗客のパソコンを盗み見したら猫の写真を見ていたので、見知らぬ人ながら話しかけてみました。
彼は写真が趣味なのか、ついつい可愛いと撮っちゃうんですよね、などと嬉しそうに応じてくれました。私がキャンパスの猫たちの傑作写真をみせたら、感心しきりでした。
話が噛み合ったのが、黒猫が猫の中でも一番人懐っこいということでした。黒猫ディーンも無類の甘えっ子ですが、猫の毛色と性格にはどうも関係がありそうに思われてなりません。証明したら絶対にノーベル賞ですね。
自民党と共産党
今回の衆院選挙の運動期間中の自民党と共産党の運動員の様子や市民の反応を観察してみて興味深いことに気が付きました。
自民党の運動員には壮年層の人たちが多かった感じで、恐らく業界筋からの人たちが応援に駆け付けていたのでしょう。一方で共産党の運動員はほとんどが年配者で占められていました。彼らは共産党支援を名乗り出てももはや社会的な圧力を気にしない、職場とはあまり縁のなさそうな人たちでした。
チラシを受け取る市民の様子を眺めていても両党ではまったく違いました。自民党はサラリーマンなどでも手を出す人はいましたが、共産党のチラシを受け取る人は老若男女おしなべてだれもいませんでした。このあたりに私たちが世間体を最優先して生きている様子がうかがえて興味深いところです。
実際のところ共産党の主張はもっともだと心の底では思いながらも、現実世界では浮世のしがらみを絶ち切れない人が多いはずです。社会の矛盾から目をそむけている自分の情けなさを自覚して共産党に投票した有権者の支持が、今回の共産党の躍進に繋がったのでしょうか。
科学信仰とSTAP細胞騒動
理研のTAP細胞再現実験の結果について発表があります。残念ながら小保方研究員の主張は根拠のない仮説に過ぎなかったようですが、この騒動は今日の私たちの科学万能観への警鐘であったことも忘れてはなりません。
小保方氏らのSTAP論文が、世界でトップをいく科学者たちの査読の間隙をすり抜けて「NATURE」誌に掲載されてしまった重い事実は、どんな優秀な科学者の目にも見えないものがあることを私たちに教えてくれます。こうした科学者の過ちの危険性を補完する役割を果たすべきが、私たちの常識ではないでしょうか。
ノーベル物理学賞に輝いた湯川秀樹氏がアメリカに留学してアインシュタイン氏と面会した際に、アインシュタイン氏は広島・長崎への原爆投下について詫びたといわれます。アインシュタイン氏はアメリカの原爆開発に加担して深い悔恨の情に苛まれていたはずです。彼は常識を働かせなかったことを悔いていたのでしょう。
原発に関しても、福島の惨状を目の当たりに体験しながらも、まだ再稼働に走る私たちと、常識から原発廃止の道を選んだアインシュタイン氏の祖国ドイツの政治の違いはどこから来るのか、私たちはSTAP細胞のみならず真剣に検証する必要がありそうです。
2014年12月18日木曜日
優越感の時代
外車に乗るとか、世田谷に住むとか、由緒ある家柄の出だとか、人が優越感を持つ根拠は様々です。ただ優越感というのは人の資質とはまったく無関係な感情であり、一種の自己満足に過ぎないものなのに、周囲の人間にとってはしごく厄介な代物です。
何故ならば、あからさまなお世辞であろうと、優越感をくすぐられて怒る人はいませんが、これを少しでも踏みにじったりすると、その人の逆鱗に触れかねないからです。
インドの独立指導者マハートマ ガンディーは自分の子どもたちが優越感を持った人間にならないように、特別な学校ではなくて自分の住む地域の普通の学校に通わせました。ガンディーは優越感は人間にとっては有害な感情でしかないと考えていたのです。
現代は残念ながら様々な優越感に満ち満ちていますが、その理由は社会が哲学に帰依する自己実現ではなくて整形手術の大流行などに代弁される自己表現の時代にあるからではないでしょうか。
2014年12月15日月曜日
障害という見方、特別なニーズという考え方
今日の教育の領域では、目が見えなかったり、耳が聞こえなかったりすることなどをもはや障害と呼ばないで、“特別なニーズ"と表現するようになりました。
その背景には、従来は認識されていなかった学習困難や自閉症などの現代の子どもたちが抱える多様な諸問題に社会が直面して、これまでの古い障害というくくりを越えた新しい概念を表す言葉が必要になってきたという事実があります。
一方でマイナスイメージばかりが強かった古典的な障害だけではなくて、子どもたち全体を見渡しながら個々の子どもたちが必要としている種々の教育的対応の根拠となるものを特性として見る言葉として、“特別なニーズ” という用語があると考えることもできます。
例えば、いじめや虐待にあって困難な状況にある子どもはこれまでの意味の障害児ではありませんが、特別なニーズをもつ子どもというくくりに入ります。いわゆる障害児であれ、いじめられている子どもであれ、通常の発達のみちを辿るのに困難な状況にある子どもたちはみな特別なニーズを持っているのです。
こうした流れの中から、固定化した学校教育システムに甘んじることなく、子ども観の修正や教育目的の再考などを含めた不断の柔軟な自己改革を成し遂げながら、子どもたちの多様な固有のニーズに応えていこうするインクルージョンという考え方が生まれました。
無罪の18歳少年に死刑執行
インターネット報道によりますと、中国で強かんの罪で死刑執行された18歳の少年の再審があって無罪が確定したそうです。人間は過ちを犯すからこそ人間であるわけですが、こんなに痛ましい誤審はあってはなりません。
日本では教育の現場で世界の死刑制度の現状を学ぶ機会はありませんから、死刑制度は凶悪犯罪の抑止力になると思い込んでいる単純な人は少なくありません。しかし、それは根拠のない迷信です。
今日では死刑制度を維持していてはEUの加盟国になる資格は与えられませんし、アジアで死刑制度に積極的なのは、日本、中国、北朝鮮、そしてイラン、イラク、サウジアラビアなどの諸国があげられます。
確かにアメリカでも死刑執行がなされていますが、州単位で見ますと死刑執行に積極的なテキサス州が合衆国の執行数のおおよそ半分を占めているのは特筆に値します。ですから、アメリカは実質的には死刑廃止国へと着実に前進していると考えることができます。
このように日本は先進国でありながらも、死刑制度を堅持しようとする強い世論が支配的で、死刑廃止の議論さえもが抹殺される非常に特殊な社会といえるかもしれません。
笑い話 無関心
「戦後最低だって。」
「年寄りが増えたからなあ。僕だって人生70年もすると動かなくなるもの。」
「何の話?」
「日本人の体力だろ。」
「違うよ。総選挙の投票率。」
「だから、みんな行かなくなっちゃうんだよ。」
「???やっぱり選挙が頭にない。」
2014年12月14日日曜日
NHKアナウンサーの気兼ね
総選挙の開票結果を報道するNHKのアナウンサーは、菅直人元首相の選挙標語が映し出されて、「原発ゼロにYES、危険な安倍政権にNO」と書かれているのを、「原発ゼロにYES、安倍政権にNO」と読み上げました。
NHKの職員のみなさん、かなり上からプシャーがかかっちゃっていますね。でも、みなさん有能なはずなのにだらし無いですよ。みっともないですよ。
議員の定数削減と利権の関係
国会でなかなか進まないのが議員定数削減ですが、その主な理由は既存の利権関係に大きな異変を来すからではないでしょうか。
議員定数が半分になれば、代々受け継がれてきた利権の少なくとも半分が再配分されることになります。そうなって囲い込んでいた利権が別の議員の手に渡れば、その中身も洗いざらい知られることになり、結局は利権に関わる不都合な事実が暴露される危険性が高くなります。だから利権の秘密保持のための安全パイとして二世議員が闊歩するのでしょう。
これでは議員定数削減などは夢物語でしかありません。自民党はもちろん野党第一党の民主党も積極的な姿勢を見せないのも何となく納得してしまいます。
日本のお金持ち
私は超高級住宅地に住むいわゆる昔からの地元住民を知っています。近隣の住民には、徒歩で10分もかからないスーパーで買い物をするにも、毛皮のコートなどを着て高級外車に乗って出かけて、買った品物は店員に車まで運ばせる人もいるそうです。こうした感覚の住民が多い環境のもとでは、子どもはつらい経験をするようです。
例えば、家族が国産車に乗っていることを理由にして貧乏人呼ばわりされたり、学校行事の旅行の費用が高額だから行かないと先生に伝えると、お爺ちゃんにもらいなさいなどと子どもは言われたこともあるそうです。
日本の大金持ちには、こうした表層的な考え方をして社会の矛盾に無頓着なまま生活している人たちも少なくないということを、私は彼の話を聞くまで知りませんでした。アベノミクスが大きな矛盾をはらんでいようとも、これでは自民党が大勝ちするのも不思議ではないような気もしてきました。
2014年12月13日土曜日
若者が羨ましい
思春期の若者は私たち年配者の想像を絶する成長を短期間に成し遂げるものです。今日は大学のクラブの最終戦があり、技術、体力、精神力そして判断力の面でシーズン開始頃とは異次元のチーム力で圧倒的な勝利を得ました。
私は選手には直接的にああしろこうしろとは決して言いません。そんなことをチームのトップがすれば現場の指導者たちはやりにくいはずだからです。その代わりに伸び悩んでいる選手、プレーに迷いが出てきている選手、大きなミスを犯した選手などに、精神的に吹っ切れるきっかけになりそうな問いかけをすることにしています。
そうした選手たちが私の言わば暗示をきっかけにして脱皮して、別人かと見間違えるようなプレーをしてくれることほど嬉しいことはありません。歳を取ると彼らのような成長はできませんが、彼らの成長を見届ける幸せの味は濃くなってきたような気がしています。
猫に呼ばれて
今週末のアメリカンフットボールの試合に向けてグランドで練習を見ていたら、2週間も姿を見せなかったブログ表紙モデルの黒猫ディーンがひょっこり現れました。練習中でクラブ員がたくさんいるのはお構いなしで、グランドの入り口まで来て大声でニャーニャーと私は呼ばれてしまいました。
あまりにうるさいので仕方なく練習を離れてお気に入りのベンチのところまで行くと、いつものように抱っこしろとなりました。流石に久しぶりで嬉しかったのか、私の腕の中にすっぽりと丸くなって収まると、ゴロゴロとしきりに喉を鳴らして恍惚状態となり、ときどき私の顔を見上げてはご丁寧にもキスまでしてくれました。
結局は寒い夜空の下でじっとしながら一時間ほどお付き合いをすることになりました。“猫守り”も世話が焼けます。
エッ、大学も恫喝ですか?
日刊ゲンダイに「自民、大学も恫喝」というような見出しが出ていました。自民党が選挙に関して公平な報道をマスコミに申し入れたことが話題になりましたが、大学にも何らかの働き掛けがあったのでしょうか。
自民党が大学に口出しして何かについて黙らせようなどと考えるのはあまりにも幼稚過ぎますし、もしそれで大学も権力になびくようなことがあればもはや学問の府としての資格はありません。
火のないところに煙はたたぬといいますが、こうしたことがスクープの種になるという世相を想うと、社会の劣化が急速に進んでしまったようで恐ろしくなります。
2014年12月12日金曜日
私たちの品格が問われかねない
人の品格というのは言葉では説明しにくいのですが、どこから見ても品格が感じられる人はいるものです。では礼儀正しい人にいつも品格が感じられるかといえば、必ずしもそうとは言えません。また礼儀は道徳に通じるかというとそういう訳でもありません。ただ、礼儀で片が付かないことは道徳でけりをつけるしかない。これはフランスの哲学者アランの名言です。
もし今回の総選挙で国民の意思が十分に反映されないまま自民党が300議席を超える空前の大勝利を収めたら、私たちは国民として品格どころか道徳観さえも疑われかねません。その理由は人類が多大な犠牲を払って獲得した選挙権を、私たちの多くが放棄しているばかりでなく、そうした歴史を愚弄しているともいえるからです。
私たちはひょっとすると過去に犯した過ちを再び繰り返しかねない大馬鹿者になろうとしているのかも知れません。
2014年12月11日木曜日
若さは宝
若さの特権は柔軟なことですが、いつかはそれを失う時がくるものです。例えばイチロー選手や横綱白鵬の肉体だって永遠ではありません。
歳を取って困るのが、脳ミソまでが硬くなって頑固になることです。これまでは見逃せたことが許せなくなり、相手の些細なことがひどく気になるようになってきたら黄信号です。そして友達が距離を置くようになってきたら、それこそ赤信号です。
そんな老化現象も自分ではなかなか気付かないのですから厄介な話です。特効薬はありませんが、若い人たちに混ぜてもらって活動することでしょうか。ボランティアでも習い事でも何でもいいですから、さあ行動しましょう。
2014年12月10日水曜日
してやられた日銀サプライズ?
日銀の黒田総裁は10月31日に大方の意表を突く金融緩和政策の第二弾を発表しました。しかし、これは何故あれ程までに突然でなければならなかったのか、私にはまったく合点がいきません。
日経平均の終値を見ると直近の安値は10月17日の14533円であり、黒田総裁の発表のちょうど2週間前でした。その後の二週間は発表前日まで1000円のゆっくりとした上昇となり、発表当日はたった一日で700円以上の棒上げを記録しました。そして総選挙一週間前の10月8日に直近の高値18031円を付けるも、この日の終値は17936円で陰線を引き、今日まで下落を続けて先行きが怪しい展開となっています。
異次元の金融緩和を更に進める、大量に株を買うなどと日銀総裁が公言すれば株式市場は活況を呈するのは当たり前です。しかし、そのことを発表するのに、どうして一般人の意表を突くような突然でなければならなかったのか理由が見当たりません。確かにそのインパクトは瞬間的には絶大でしょうが、作為に満ちた株価の吊り上げは景気とは無関係な投機相場を生み出し副作用も大きいはずです。
今回の上昇相場は、どうも事情通の人たちが黒田サプライズ前の二週間にゆっくりと買い上がり、相場の中盤で日銀総裁にアクセルを全開に踏ませて急上昇を演出させ、その後の一週間で売り逃げるというのが実態ではなかったでしょうか。年末相場を大胆に占えば、結局は居心地の良い16500円どころで新年を迎えるのではないでしょうか。
猫の寿命と人の寿命
私が世話するキャンパスの猫たちの最大の生命の脅威は冬の寒さです。鼻水、クシャミ、目ヤニは危険な三大徴候で、彼らの寿命である満6歳を過ぎる頃からは、そこに食欲不振が加わるとたちまち天国行きとなります。
一方でわが家の家猫は快適な室内生活を享受していますから、キャンパス猫のような鼻垂らしではありませんし、寿命も悠に十数年に達します。禁酒禁煙で暴飲暴食をせず、適度な運動とストレスフリーなだけではなくて、野良猫にはない快適な住環境があるからでしょう。
人間でも鼻垂らし小僧がいた時代には人生50年と言われていて、猫年齢ならばちょうど満6歳に相当し、キャンパス猫の寿命と同じです。家猫のように生きれば、きっと人生80年を健康に過ごせるのではないでしょうか。
2014年12月6日土曜日
レディーガガさんのレイプ経験の告白
レディーガガさんは19歳の時にプロデューサーに強姦される日々だったと告白し、全米で話題になっています。彼女は治療を受けてやっとつらい経験を話すことが出来るようになったと語ったそうです。ガガさんの話を知って、発達障害があったスピルバーグ氏がひどくいじめられた辛い過去を告白したことも思い出しました。
こうした功をなし名を遂げた世界的なスターが自らのつらい過去を告白するという勇気ある行動は、きっと同じような経験があって、その苦しみと向き合っている多くの人たちの励ましになるはずです。ガガさんにとっては、生きることはある意味ではひどく残酷なことだったはずですが、その地獄を乗り越えて今に輝くガガさんの更なる活躍に期待したいです。
選挙運動でも自民が圧倒
衆院選が公示されてどこの駅前でも候補者が熱弁を振るっています。前回の総選挙よりも特に目立つのが、自民党候補者の人、物、機動力における圧倒的優位です。よほど潤沢な選挙資金が自民党には集まったのでしょう。
野党連合の軸になるべき民主党、維新の党も影が薄いです。共産党は精力的にチラシを配って頑張っていますが、人目を憚ってか受け取る人はいません。マスコミのいう無党派層は無関心層であって幽霊も同然です。自民の大勝は間違いなさそうです。
マクドナルが変わった!?
今日は歯痛に悩まされていたため昼食にはハンバーガーを食べることにして、久しぶりに駅前のマクドナルドに入りました。流石に昼食時でしたからいくつもの行列ができていました。そこには多数の高校生も混ざっていてかつてのような活気も感じられました。
列に並びながらふと天井を見やると空調が目に入りましたが、その新品のような清潔さには仰天しました。従来ならば排気口は薄黒く汚れているのが常でしたから、目を疑うほどでした。いったん店を離れたのですが、気になってわざわざ戻って入ったトイレの清潔さも隅々まで完璧でした。
こうした状況を見る限りはマクドナルドは生まれ変わる企業努力を本気で始めたのかもしれません。今やマックのない街の風景など考えられません。復活を期待します。
2014年12月5日金曜日
東大生が裸を売る時代が来るのか
東大生には美貌美脚を種にしてマスコミに自分を売り込む人も出てきたようです。ミス東大などという話題は、古い世代の私にはどうしても違和感を覚えますが、世間的には絶好の話題を提供してくれます。
世の中には、お金がなくても低賃金で辛抱強く働いて生活している人もいれば、信念の拠り所を見失って魂や肉体を売ったり、嘘をついたり裸になったりする人もいて、それぞれが様々な人生模様を見せてくれます。
人々のこうした生き方の違いから生じる社会的矛盾や葛藤などを、みなで共有できるような社会を築き上げるために尽くすことが、本当は最高学府で学んだ人たちに期待されているのではないでしょうか。
今後の株式市場の動向を敢えて占う
不祥事で辞職した前大臣が何の説明もしないまま、涙目でお願い行脚をすれば大量の支持票が集まる現実を見ると、不必要な公共投資で景気を支える自民党の勝利は疑う余地はありません。そんな現状で活況の続く日本の株式市場の動向は衆院選挙後はどうなるのでしょうか。
今日では、無借金でPBRが1倍未満、時価総額が売上高以下、円安がさらに進行しても業績の先行きが明るい、年間配当利率が実質2%以上の銘柄はほとんどありません。特に市場の過熱感を知るのに役立つ時価総額50億円未満の銘柄群ではもはやバーゲンセールは皆無です。
つまり、これからも現在の株価水準を維持するためには、1300兆円に上る日本の借金が減少する兆しが見られるとか、実質成長率が2%を超えて異次元の金融緩和が解除されるとか、10兆円を超える年間貿易収支の赤字が黒字に転換するとか、何らかの楽観的な指標の後押しが必要だと思われます。
2014年12月4日木曜日
アルコールの弊害
我が家の飼い猫は死ぬまで一度もお漏らしをしませんでした。衰弱して骨と皮だけになっても、よろけながらもトイレにいきました。この猫は生後一か月ほどで私に拾われ、私がひと風呂浴びさせると、そばに置いてあった猫用トイレに猛ダッシュしていったことを、今でも鮮明に思い出します。
では、なぜ人間はお漏らしどころかオネショまでするのでしょうか。その理由は人間がまだお猿さんの仲間で巣を持たない頃のDNAを保持しているからだと説明されています。人類は700万年前に独自に進化を始め、やっと20万年前から洞窟で起居するようになり、家屋を造ったのはたかだか15万年前からのようです。
私たちのご先祖様は結局はお猿さんと同じようにトイレを持たずに適当なところで排泄を済ませていました。昭和の時代までは、酔っぱらいは所構わず至る所で放尿していました。遠いご先祖様から受け継いだDNAの為せる技なのでしょうが、酔っぱらってやらかすことはだいたい猿同然の行為ですから気を付けましょう。
2014年12月3日水曜日
人生は野球のバッターボックス
男も満70歳に近づくと友達の訃報や入院話に度々触れることが多くなってきます。私の人物印象から言うと、そういう人たちはおよそ喫煙者や酒飲みであったり、強いストレスと隣り合わせの職業人生であった人が多いような気がします。
私は人生は野球のバッターボックスのようなものだと考えています。もちろん気持ちで負けていたのでは話になりませんが、余りに打ち気満々で力んでいてもうまくいきません。程よい緊張感と程よいリラックス感で臨むことがバッターボックスだけではなくて、人生でも必要なのではないでしょうか。
2014年12月1日月曜日
人生の大逆転
テレビで人生の大逆転という話題をやっていました。ノルウエー王子のお妃となった女性は、麻薬歴の噂のある元夫との間に男児を持つシングルマザーで、しかも不良少女だった過去がありました。ふたりの交際が発覚するとマスコミが興味本位に書きたて、国民からも批判の声があがりました。
王室の評判が下落しようとも、二人の愛を温かく見守った国王夫妻の大きな勇気と温かい人間性、そして国民からの批判をものともせずに愛を貫いた王子の人格にこそ、まさに高潔という形容詞がぴったりです。
一般家庭でさえ尻込みしそうな結婚相手を受け入れた王室を抱くノルウエーの成熟した社会を羨ましく思うとともに、北欧諸国が寛容と平和の象徴的国家であることが少し分かったような気がしました。
笑い話 アベノミクスの余波
「これ欲しかったんだ。ありがとう!」
「素敵なプレゼント、ありがとう!」
「今年もありがとう!」
「しまった!」
「サンタさん、どうしたの?」
「プレゼントが底を突いちゃった...」
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