小室圭さんをシッタベンレイ
ノーと言って金満世界を変えよう
とうとうコーツIOC副委員長が来日して、これからはオリンピック開催への直接的圧力が強まりそうな気配です。 東京オリンピックが多数の病人も出そうな真夏に開催されるのはビジネスとしての都合からで巨額の放映権料を稼ぐためでもあります。 そんな開催してもお金、中止してもお金の五輪...
2015年8月31日月曜日
笑い話 入院仲間
「あんた、どうしたの?」
「家族が旅行に行っちゃってさあ。お前は?」
「わたし、お腹切られたみたい。」
「お前、まだ若くて元気そうなのに病気とは大変だなあ。」
「ううん、そうじゃないみたい。」
「じゃ、何で手術なんかされたんだ?」
「わかんない。」
「そういえば俺もめちゃ元気だったのにお尻の辺りをプチプチって切られたことあったぜ。」
2015年8月30日日曜日
イタリアの鉄道駅で釣銭をごまかされる経験
イタリア旅行中のローマの駅で釣銭をごまかされそうになったことがあります。私たち日本人は駅員が不正をするなど想像だにしませんから、絶好の餌食です。釣銭が足らないと言われても窓口の駅員は最初はとぼけていました。
似たようなことはイタリアでは観光客から耳にしますが、ヨーロッパでは一番多いスリに加えて旅行者が時々遭遇しかねない‘事件’です。こうした経験から、ヨーロッパではみなこの調子で何事も適当なのだろうと考えがちですが、実際はそうでもありません。
特に書類を交わすものは個人の権利に関わっていますから、ヨーロッパでは決してその処理に手抜きはありません。そういう意味では、個人情報が度々流出したり、大切な年金記録が廃棄されたりしても、結局は泣き寝入りするしかない日本の方が余程いい加減かもしれません。
嬉しい太陽光発電の躍進
原発推進派にとってはまことに忌々しい話でしょうが、今日の東京新聞(2015/8/15朝刊)の一面トップ記事で、太陽光発電が今夏のピーク時の発電量の約6%、実に原発12基分のシェアを占めたことが報じられています。
このブログで主張してきたように太陽光発電にはそれなりの非常に優れた特徴があります。それなのにベースロード電源などという紙つぶて言葉を使って、原子力発電の優位性を際立たせようとすること自体がおかしな話です。
ベースロード電源と言う言葉は、短距離ランナーの太陽光発電の特徴を24時間、365日という時間で巧みに薄めてしまうことができます。一方でいったん火を入れれば出力調整ができず、全開のまま昼夜ぶっ通しで稼働せざるをえないマラソンランナーの原子力発電の特徴を際立たせます。
今夏のような猛暑日で最も日照が厳しい時間帯(ピーク時)の電力需要に応えるには太陽光発電が一番有利なのは明らかです。太陽光発電をもっともっと育てるためには、その電力は地産地消を原則として、余ったものを都市部に振り分けるという送電システムを構築する必要があるでしょう。
2015年8月28日金曜日
サイン、コサイン、タンジェントを教えて何になる ですか?
この鹿児島県知事の発言が批判を呼んでいます。日本の教科書では科学史に関する記述はほとんどありませんが、古代ギリシャから現代にいたる数学や天文学や測量術などの発展を楽しく振り返るには、三角関数を知らねばなりません。
受験用の知識として三角関数を学んだだけでは面白くありませんが、古代ギリシャから受け継がれてきた科学知識の背景にはどんなドラマが隠されているか、三角関数の知識を思い出して旅してみてください。凄いことに気が付くはずです。
増えている人食いバクテリアの謎
人食いバクテリアと恐れられている劇症型溶血性連鎖球菌感染症は患者が急増しています。発症すると稀ながらも1日から数十時間で死亡するケースもあるようです。残念ながら、その感染・発症メカニズムにはまだ謎が多くて基本的には対症療法しかできません。
この病気はアメリカで確認されてから日本では1992年に初めて報告されました。誰もが日常的に接している溶連菌が何故突然に悪さを始めるのか、その謎の解明の鍵になるのが若い人、特に子どもたちには症例報告がないことでしょう。
特に中高年の人で傷口のある足などの部分が突然に大きく赤く腫れてきて、38℃以上の高熱が出てきたら、ためらわずにすぐに専門病院に行くくらいの知識は持っておきたい時代になってきました。
2015年8月27日木曜日
傘を差さないイギリス人
私はロンドンにいた頃は中心部から地下鉄で北へ15分ほどの郊外に住んでいました。駅からはビートルズ「アビイ・ロード」のレコードのジャケットにある雰囲気をした通りを少し歩いて公園を抜けるとすぐでした。下宿までは10分も歩きませんでしたが、その距離では雨天に傘を差す人の記憶はあまりありません。
ロンドンでは日本のようなドシャ降りにあったことはありません。また夏でも空気は乾燥していますし、10月から4月まではしっかり室内は暖房が効いています。少しくらい濡れても衣類は直ぐに乾いてしまいますから、イギリスのみならずヨーロッパでは傘を差さない人が多いということではないでしょうか。
2015年8月26日水曜日
サマータイムは止めてくれ!
私の教え子は会社がサマータイム制度を採用したために、始業が7時となって6時には自宅を出ます。それでいて残業をしなければ仕事にけりがつかないようで、結局は退社するのはいつも夜中の11時半だそうです。
首都圏ではサラリーマンの通勤時間は平均して1時間を超えているのが、日本の現状です。ヨーロッパでは20分くらいでしょうか。また欧米では一般の労働者の残業は法的に禁止されています。
こうした欧米との大きな違いを無視して、残業天国・通勤地獄の日本にサマータイムという仕組みだけを導入されて苦しんでいるのは、教え子ひとりだけではないでしょう。
2015年8月25日火曜日
猫に囲まれてミュージカル「キャッツ」の世界
昨夜は淡い半月でした。都心で仕事をしてから、大学の人気のない暗いキャンパスに行きました。暑さも一息ついて夕涼みには絶好の夜でした。そのせいかキャンパスの猫たちが総出で出迎えてくれました。
猫たちは一通りお食事を終えると心地よさそうに私の周りに寝そべって、みんなで静かなお月見タイムという雰囲気になりました。こういう演出のときは若い人たちにとっては自然に恋心が芽生えるタイミングになるのでしょうが、オヤジと猫ではそういう関係にはなり得ません。
それでも甘えっ子の黒猫ディーンを抱っこしてしばらくお月見をしていたら、ニューヨークで観たミュージカル「キャッツ」で聴いた老雌猫グリザベラの名曲「メモリー」の歌声をふと思い出しました。美しい月夜の元でも、そのくらいの感傷しか生まれない年齢になったのが私としては寂しいところです。
2015年8月24日月曜日
負け戦にしてはならない難病との闘い
昨日の日本テレビの人気番組「笑点」に、難病の多発性硬化症と闘っている落語家林家こん平師匠が特別出演しました。
こん平師匠は寝たきりで会話もままならない状態に陥っていたようですが、周囲の人たちの暖かい思いやりに包まれながら、落語家の意地を見せて復活しつつあります。
もちろんこん平師匠の難病との綱引きはこれからも続くでしょう。それでも医学にすがり付くだけではなくて、積極的に生きる意欲を持たないと負け戦になることを痛感しました。
2015年8月23日日曜日
笑い話 猛暑
「暑いなー!」
「はい、暑いですよね。」
「何とかしてくれよ!」
「ほんとに何とかしてほしいですよね。」
「あーっ、もう嫌だ!」
「そうですよね。もう嫌になりますよね。」
「悪いけど、その口調が暑苦しいんだよ!」
風邪薬を飲んで救急車
お隣さんが夏バテによる体力低下からノドの痛みやだるさを訴えて風邪薬を処方されました。薬を飲んで数分後に意識を失ってお風呂場の脱衣室で倒れてしまいました。
ご主人が異変に気づいてすぐに人工呼吸を始めたら意識が戻ったそうです。結局は救急車を呼んで病院に行ったら診断はアナフィラキシーショックだったそうです。
私は田舎者ですので風邪症状くらいではお医者さんには行きませんし、子どものころから解熱薬や鎮痛薬そして消化薬は一度も飲んだことはありません。
都会の人は案外気楽に何種類もの薬を食べるように飲んでいるのが不思議でなりません。現代人のガンの増加に薬の飲み過ぎは関係していないのでしょうか。
2015年8月22日土曜日
日本とアメリカの教育
日本の教科書はアメリカのものと比較すると随分薄っぺらで、これだけは暗記しておいて下さいね、という意図で書かれています。アメリカでは授業に使用する書物はあっても日本的な教科書はありませんから、教室が教科書絶体主義に支配されることはありません。従って読んで楽しく、いろいろと考えさせてくれます。
日本の教科書は口うるさい教育ママとするならば、アメリカの教科書は優しい尾木ママにたとえられるでしょうか。両国の教科書を比較してみると、教育における子どもに対する考え方には大きな違いがあることがよく分かります。日本の教育は既製服の押し売り、アメリカの教育はオーダーメイド服の仕立て屋と言えそうです。
大阪中一少年少女殺害事件
少女の遺体が13日に発見されてからほぼ一週間経過した21日には友だちの少年も殺害されていたことが判明しました。二人が消息を絶った日の深夜1時から午前5時までは、寝屋川駅前のアーケード商店街のベンチ周辺にいたことが防犯カメラ映像で確認されています。
返す返すも残念なのは、幼い子どもたちが深夜に徘徊しているのを目撃しても誰も声を掛ける人がいなかったことです。深夜に見かけた子どもたちに話し掛けて様子をうかがい、交番に連絡するくらいの“おせっかい”役はいませんでした。
お互いに見知らぬ人たちが集まってくる大都会の繁華街とは違って、少年少女がいた商店街は地域住民が行き交う場所です。そうしたところでも地域性がまったく機能していないことを、今回の悲劇は示しています。
私たちがもう少し子どもに対してお節介であったら、恐らく今回の事件は防げていたでしょう。ほんの少しの大人の勇気が、少年少女たちの命を守るのに役立つのならば、積極的にお節介をやいてみませんか。
2015年8月21日金曜日
‘しまむら’で鍵十字デザイン商品を販売
衣料品大手の‘しまむら’が売り出したある商品が販売見合わせになって話題になっています。このデザインは、第二次世界大戦時のドイツのナチスの党章であり、戦時中は国旗にもなった鍵十字を模して描いたもののようで、消費者から疑問の声が上がっていました。
仏教の世界ではナチスの鍵十字とは鏡写しの‘まんじ’が古くから使われていました。古来からのものは左回りで、ナチスの党章は右回りです。どちらにしても両者は同一視されることもあり、その使用には国際社会では特に注意が肝要です。
西欧社会の歴史はナチスによる痛ましい残虐行為によって大きく傷つき、それに対する深い反省の意味から特にドイツでは公的な場所での鍵十字の使用を法律で禁止しています。歴史に刻まれたナチスのホロコーストの悲劇は、単にドイツの問題として済ませてしまうのではなくて、人類が共有しなければならないという認識を持ちたいものです。
古来から宗教的に幸福の象徴であったからとか、ナチスの紋章とは逆だからとかいろいろな解釈が与えられますが、それを使用するに足る高度な必然性があるのかどうか、誰もがまず自問してみるべきでしょう。
2015年8月19日水曜日
刺青(タトゥー)を消したいという後悔
私は刺青を消したい人から相談を受けたことがあります。医学的には消すことはできますが、決して完全に元の肌の状態に戻るわけではありません。若い時は流行感覚で刺青を入れたくなるのでしょうが、後に生活スタイルが変化して後悔する人は少なくないはずです。刺青は入れようと決心してから十分な時間的インターバルを取って最終決断を待つのがよいのではないでしょうか。
荒木大輔さんと清宮幸太郎選手
夏の甲子園野球は準決勝と決勝の3試合を残すだけとなりました。早稲田実業の清宮選手をマスコミが意識的に大きく取り上げたために清宮フィーバーが巻き起こっています。
こうしたマスコミの作戦が功を奏してか、甲子園には4万人もの観客が連日のように押し掛けています。清宮選手はこの熱狂を楽しんでいるようですが、マスコミのみなさん、返す返すも荒木大輔さんの二の前にしないで優しく見守ってあげて下さい。
2015年8月18日火曜日
オリーブオイルの季節
秋は実りの季節です。オリーブの実もやはり秋に収穫されます。11月頃になれば搾りたてのオリーブ油が地中海沿岸諸国から輸入されます。
そんな関係からスーパーでは在庫一掃のためにオリーブ油のバーゲンセールが始まっていて、今の時期なら1リットルで800円はするボトルが3割以上安く買えます。
特に一番搾りのオリーブ油は優しい深い緑色で抗酸化作用のあるポリフェノールをたくさん含んでいて健康的な印象があります。1リットルで数千円もする高価なものもありますが、品質は価格の違いほどにはありません。
2015年8月17日月曜日
猫の天気予報 明日は雨です
我が家の猫は夜8時半になると私たちと一緒に寝るために寝室のドアの前に行って待っています。しかし、一時間もするとお腹が空いて台所に戻ってきて餌くれとせがみます。これが我が家の猫の日課ですが、翌日が雨の晩には熟睡したまま微動だにしません。今晩もそんな状態ですから、明日はきっと雨です。
と思いましたが、夜中に起きてきて寝室のドアを開けろと言ってきました。これでは雨は降りません。曇りでしょう。
都心歩きで気楽に座れる場所(赤坂~銀座編)
都心を歩いていて一休みしたいと思ってもお金を出さずに座れる場所はほとんどありません。例えば赤坂見附駅から銀座四丁目交差点まで約6㌔を主に外堀通り沿いに歩いてみるとよく分かります。
赤坂見附駅から約1㌔で溜池交差点に来ます。この交差点付近では赤坂ツインタワー新館の1階に10人ほどが座れる場所があります。そこからさらに1㌔ほどで虎ノ門交差点に着きますが、そこを右に入った金毘羅神社の境内には数個のベンチがあって約20人が座れます。
虎ノ門交差点から300㍍先の西新橋一丁目交差点で外堀通りから外れて左に500㍍行けば日比谷公園に到着します。ここではたくさんベンチが置かれていますし、雨天でも日比谷図書館で書物や雑誌などに触れながらゆっくり休むこともできます。もちろん公園では猫探しも忘れてはいけません!
日比谷公園を斜めに縦断すれば日比谷交差点に出ますから、そこから新幹線の走る高架線路を突き抜ける晴海通りを1.5㌔歩けば銀座四丁目交差点です。残念ながら銀座でタダで座れる場所は数寄屋橋交差点にある数寄屋橋公園と数寄屋橋交番裏しかありません。約2時間の散策はお疲れ様です!
2015年8月15日土曜日
売買春は犯罪ではない
国際人権団体アムネスティインターナショナルが売買春の合法化を支持する決定をしたと伝えられます。ヨーロッパでは売買春が合法的である国は稀ではありませんし、売春は人類最古の職業であるとも言われています。
そういう事実に真正面から対峙すれば、アムネスティインターナショナルの判断は歴史の退歩だとして非難すべき理由は思いつきません。もちろん売春に関わる人身売買、搾取そして未成年者の関与は断固として許されるものではありませんし、むしろこれらに関する罰則は強化されるべきでしょう。
日本の売春防止法は売買春の行為を禁止するも直接的には罰せず、売春を助長して社会の善良な風俗を乱す行為を犯罪として罰しています。その意図は、売春を強要された女性を捕えて厳しく罰してみても、その女性の人権擁護や社会防衛にはつながらないからです。
楽しかった夏の思い出
私が大学に入学したのは今から半世紀も昔のことです。当時は井の頭線が走る杉並区には畑がたくさん広がっていました。高井戸駅から10分も歩けば一面がキャベツ畑でした。そんな畑の離れに学生用の古びた木造アパートが建っていて、その二階に友人は住んでいました。
夜更かしをすると若者はお腹が空いてきます。もちろん当時はコンビニや自動販売機もありませんから、普通は空腹を抱えて寝る以外にありません。そんな時に友人の慰みは畑のキャベツを失敬してお腹を満たすことでした。夏の暑い日が来るとキャベツをいただいてみんなで楽しく語り合った懐かしい時間を思い出します。キャベツ畑のお百姓さん、ごめんなさい!
修道士の健康長寿法
ドイツの雑誌に脳と運動の密接な関係を探った記事が掲載されていました。修道院の修道士の健康は早起きとお祈りとお掃除を毎日繰り返して実行するところにありそうだと書かれていました。
またマックスプランク研究所の調査では、毎週3時間の自転車漕ぎを半年間続けたグループ(平均年齢66歳)では、そうでないグループよりも筋力はもちろんのこと思考力も良くなったことが明らかになったそうです。
アルツハイマー病の予防や治療についてはこれといったものはなくて、最も推奨したいのが運動だというのが記事の結論でした。
2015年8月14日金曜日
笑い話 スイカ割り
「そう。そうだ。そのまま行け!」
「安保法案反対!」
「安保法案反対!」
「安保法案反対!」
「ヤッター!」
「何、その応援??」
「あいつ、自民党を批判するとムキになって前のめりになる癖があるんだ。」
猫も熱中症
先週はキャンパスの猫たちは猛暑日の連続で食欲がありませんでしたが、今週に入ってやっと元気が戻ってきました。キャンパスの猫の世話をして5年目になりますが、猫にも熱中症らしきものがあることを初めて知りました。
人間がへばると倒れ込むように、猫も暑さにやられると手足を伸ばして横になったまま動きません。それが猫の熱中症のサインのようです。こんな場合は水を与えても飲む気力はありませんから、冷たい水に浸したタオルで頭や‘肉球’を冷やしてやるしかない...と思います。
2015年8月13日木曜日
ドイツの難民受け入れと国民感情
アフリカや東ヨーロッパからの難民の流入は西ヨーロッパ諸国にとっては大きな負担になっています。特に救済に積極的なドイツへの難民庇護申請者数は増加の一途ですが、国民感情には複雑なものがあります。今年に入ってから7月6日までにドイツの難民収容所などへの市民による襲撃事件は199件にのぼり、その件数は増加し続けています。
世界で毎年約5000万人の難民が生まれます。ドイツは苦悩しながらも今回は40万人の受け入れを表明しました。アメリカは平均して年間約6万人の難民定住を許可しています。日本はたった年間30人です。私たちは異国民を嫌って難民受け入れを拒んできましたが、このあたりで真剣に難民救済を考えてみるべきではないでしょうか。
国家に帰属しないと「人間」にもならない
育鵬社の中学校用「公民」教科書に掲載された作家曽野綾子氏「夫婦口論」からの抜粋が話題になっているようです。国家に関しては定説はないようですが、どちらにしても国家らしきものさえなかった時代にも人間は存在していました。
「人は一つの国家にきっちりと帰属しないと「人間」にもならないし、他国を理解することもできないんです」
文脈上の意味合いがあったり曽野綾子氏なりの考えがあるはずですから一概には非難できませんが、私たちの歴史は人間的なものが国家的なものを克服していく過程にあってこそ価値があるのではないでしょうか。
2015年8月12日水曜日
ミュンヘンオリンピック事件
ミュンヘンオリンピックは1972年8月26日から開催され、その悲劇は9月5日に起きました。テロリストがイスラエル選手村を襲って取った9人の人質の救出は失敗して全員が犠牲になりました。それは私がドイツから日本に帰国する直前の出来事でした。
東京に出発の日にフランクフルト空港に行くと旅行者はおらず、空港ビルは照明が落ちていて薄暗くて何事かと思いました。私は無事に帰国便に乗りましたが、定員500人近いジャンボ機に乗客はたった数人でした。諦め顔のスチュワーデスには座りたいところに自由に着席して過ごしてくださいと言われました。
日航ジャンボ機墜落事故の日が来ると不思議にミュンヘンオリンピック事件の凄惨なテレビ映像と気味悪かったガラガラの空港や旅客機内の様子を思い出します。
カブトムシが飛んでいる風景
今日の午前中は近くの農家のスイカの収穫のお手伝いをしました。スイカは苗を植えた後はほとんど手入れをしないままだったようで、雑草畑のなかに実ったスイカが顔を出している感じでした。
この農家の周囲約300メートルは竹林と雑木林と畑地が混在した豊かな緑地のためか、スイカ畑をカラスから守るために張られた網にカブトムシが何匹も絡まっていました。まだそんなカブトムシの住める自然が残っていることを知って嬉しかったです。
2015年8月11日火曜日
キャベツが全滅!
自然農法で頑張っているおじさんの畑の無農薬キャベツが青虫に食われてとうとう全滅です。
一緒に植えてあるブロッコリー、キュウリ、インゲン、枝豆、ゴーヤは立派に育っています。キャベツの葉は青虫にはよほど美味しいのでしょう。
2015年8月10日月曜日
名古屋大学キャンパスの50匹の幸福猫たち
名古屋大学にはキャンパスに住み着いた約50匹の猫たちのお世話にサークルが活躍しています。避妊去勢手術をするために会費を集めたり寄付を募って猫が増えないように努力をしています。要するに住み着いた猫は寿命が尽きるまでお世話されています。私の大学のキャンパスではなかなかそうはいきませんが、ホッコリするお話です。
徴兵は昔から不公平なもの
日本のかつての強制的な徴兵制度では様々な徴兵忌避の手段がありました。これから触れる人たちはとっくの昔に亡くなられていますから、私が本人から直接聞いた徴兵逃れの実話として紹介します。
一人目の例は由緒ある大金持ちの子息のケースです。彼は戦争に駆り出されないように戦時中は海外留学をしていて日本にはいませんでした。終戦後に帰国して大学の教授職につき悠々自適の生活をして亡くなられました。
二人目の例はある有力な武家出身の子息のケースです。赤紙で徴兵されましたが、出頭したその日に人知れぬように兵営の裏口から兵役放免となりました。本人は訳が分からないまま自宅に逃げ帰ったと言っておりましたから、父親が徴兵逃れの道を画策したのでしょう。
三人目の例は帝国大学生のケースです。彼は由緒ある家柄の出身ではありませんが村一番の秀才でした。徴兵で南洋に送られましたが激戦地には配属されませんでした。日本軍降伏直前に上官たちは彼を隊長に仕立て上げて一斉に帰国してしまいました。これにはさらに恐ろしい話が続きます。
その頃に彼の出身地の郵便局口座には村の予算の何倍もの大金が振り込まれて村は大騒ぎになりました。ところが彼が命からがら帰郷した時には通帳は空になっていたそうです。恐らく上官たちが現地の軍資金を生きて帰らぬはずの彼の口座に送金して隠し金を作ろうとしたのでしょう。
このようにお金持ち、良家の出身などであれば徴兵逃れの道はいつでも開かれているということを歴史は証明しています。
2015年8月9日日曜日
男も日傘を使おう
猛暑日の連続日数が新記録になりました。私は毎日の暑い時間を見計らって10㌔以上を歩いていますから、強い直射日光だけは避けて可能な限り日陰を歩くようにしています。
一昨日からそれでも耐え切れずに日傘を使うようになりました。これで日よけ用の帽子も不要になり信じられないほど快適になりました。男も恥ずかしがらずに日傘を使ってみてください。
2015年8月8日土曜日
昔の徴兵制ではなくて選択徴兵制の時代がきっと来る
今日では強制的な徴兵制は先進国ではすっかり姿を消していて選択徴兵制が主流です。これは進学資金がなかったり失業で困っている貧困層の若者に的を絞って志願兵を集める方法で、アメリカでも採用されています。
社会の貧富の差が大きくなればなるほど下層の人口は膨らんでいきます。兵役を一定期間務め上げた若者には給付型奨学金や年金や医療保険を与える制度を作れば、切羽詰った若年層は間違いなく自衛隊に志願してきます。
これが政府が徴兵制は絶対にないと主張する根拠でしょう。最近では国の借金対策として無利子の永久国債の発行が噂されますが、これを1億円購入すれば兵役免除という、金銭的兵役忌避も合法化されるかもしれません。経済最優先の政治が危険なのは命も経済的対価として利用されることです。
ユニクロもマクドナルド病か?
ある経済紙によるとユニクロが一人負けしているそうです。生地の良さと縫製の丁寧さ、そしてシンプルなデザインの新しいスタイルの提案は新鮮さがあって一気にユニクロブームを生み出しました。その上に価格面でも割安感があれば鬼に金棒のように思われました。
ところが円安の急激な進行と中国やバングラディッシュにおいて労賃の高騰が同時進行して、海外生産100%のユニクロは製品の値上げを余儀なくされました。低価格と高品質が売りだったユニクロの魅力のひとつが消えてしまえば、例えばGAPでもいいかという消費者心理が生まれてもおかしくありません。
マクドナルドも業績の低下に苦しんでいて浮上の手がかりさえつかめないでいます。落ち着かないマックで350円のハンバーガーセットを食べるかわりに、例えばスタバで350円のカフェラテを飲んで豊かな時間を楽しもうと考える人たちが増えても不思議ではありません。
私にはユニクロやマクドナルドがどんな手を打てば再浮上するのか分かりませんが、両者の病理には何か共通点がありそうな気がしてありません。
キャベツは農薬漬け
大学のキャンパスの近くで自然農法で野菜を作っているおじさんがいます。私はその畑の前を毎日通りますから、自然に会話を交わすようになりました。
昨日はお昼の炎天下に、おじさんはしゃがみこんでキャベツの苗木を探っていました。聞いてみると青虫を退治している最中でした。およそ30株ほどある苗木のうちでキャベツになりそうなものは5株しかありませんでした。
キャベツは農薬を頻繁かつ大量に使用しないと収穫できません。昔のキャベツ農家はきっと早朝から青虫退治に追われたのでしょうが、今は農薬を使えば虫食いなしの立派なキャベツが育ちます。嫌な見える青虫と危ない見えない農薬の選択を私たちは間違えているのかもしれません。
2015年8月7日金曜日
残業代なしでは生きられない日本と本給だけで生きられるアメリカ
日本では若手社員は残業代なくしては将来に備えて貯金をしたり、結婚生活を支えたりすることはできません。もちろん共稼ぎであれば話は別です。
一方でアメリカでは大卒の給料は残業をしなくしても家族を養うのに必要十分な額になっています。ですから子どもを保育園に迎えに行くのは妻に限らず、夫が都合をつけて請け負うことも特別なことではありません。。
最近はアメリカの最低賃金は時給2000円が一般化してきていますが、日本では人件費をトコトン低水準に抑えて、それでもダメならアルバイトでしのぐという特殊な労働環境から、最低賃金を時給1500円に引き上げることさえ夢物語でしょう。
猫も甘やかすとダメになる
私が見守っているキャンパスの猫たちは私が絶対に与えない高級な魚の缶詰を時々もらうことがあります。そのせいか近頃は私が与える4缶148円の安物はすっかり食べなくなってしまいました。
最初は記録的な猛暑続きの影響による食欲減退からかと思っていましたが、昨日は試に美味しい缶詰を与えたら喜んで食べてくれました。甘やかすとどんどんと堕落するのは、猫も人間も同じで動物の宿命なのかもしれません。
2015年8月5日水曜日
スイスと平和
私はスイスのレマン湖畔のある小さな駅から徒歩数分の公園のベンチに座って湖面を眺めながらおいしい空気を吸ったり、自動車の乗り入れ禁止のツェルマット村の環境が好きで、スイスは何回も訪れたことがあります。
ドイツのケルンやフランスのパリからは、夜行列車に乗り込めば翌日の昼にはレマン湖畔にあるローザンヌ駅に到着します。勿論、私が行ったのはスイスの最高の季節の5~8月で、苦手な冬季は一回しか知りません。
スイスは平和国家の象徴ですが、私のイメージはそんな牧歌的なものではありません。外交的には確かに日本と同じく専守防衛に徹した平和な永世中立国ですが、かつては名義を知られたくないお金持ちの貸金庫的な役割をした時代もありました。
世界の貸金庫になることは強力な軍隊を持つよりもずっと平和的で賢明な防衛手段です。こうした歴史を踏まえてスイスを見ると、先の戦争にも巻き込まれずに平和に生き延びてきた国家のしたたかさが見えてきます。軍隊だけが平和の手段ではありません。
猛暑日連続新記録!ネコも食欲なし
東京都では連日37℃を超える猛暑日が続き、その上に雨は一滴も降りません。お陰でキャンパスのネコたちも干上がってぐったりしていて食欲がありません。これまでの餌の量では多すぎるのか、近頃は翌日に行ってもかなり残っています。ネコが熱中症にかかって倒れていないか、細かいチェックが欠かせないこの頃です。暑さ感が増しかねないお粗末なお話でした。
2015年8月4日火曜日
凄い ! ベルギーの年金記録管理
私の友人は30年以上以前にベルギーの日系子会社に派遣されて数年間働いておりました。その間は現地の年金に掛け金を支払っていましたが、その記録が行方不明になったままでした。
定年退職してベルギーからも年金の支給が受けられるならと、あらゆる可能性のあるところに連絡をして手を尽くしたところ、ついに記録が見つかって年金を受給できることになりました。
加入者情報が紛失したり古い記録は廃棄されて、掛け金の支払い証明書を提示しないかぎり泣き寝入りを余儀なくされる日本とはまったく違います。ベルギーの厳格な記録管理と誠意ある対応に、ヨーロッパに起源を発する社会保障制度の歴史の重みを痛感しました。
日本の政治や行政などはこの程度と言ってしまったら失礼かもしれませんが、昨今の政府の国民軽視の風潮を思うと何だか寂しくなりました。
イジメと算数の関係
算数ができればイジメを受けないとは断定できませんが、少なくとも算数が得意になればある程度はイジメ予防のワクチンにはなりそうな気がします。
私が大学一年生の時には数学が週2時間ありました。担当の2人の先生は共に黒板に黙々と数式を書き綴るだけで総論的な説明が一切なくて、流れをつかむのに大変に苦労した記憶が残っています。
クラスメートも同じような思い出を持っているようで、今でもクラス会では時々話題になります。それほど算数や数学は鋭いナイフのように、少しでも扱い損ねると心に傷を残しかねない厄介なもののようです。
数学は得手不得手の隔たりが大きい上に、その差が単純明快で分かりやすいものです。だから極端に出来ない子どもは目立ってしまい、格好のイジメの標的になるということではないでしょうか。
2015年8月3日月曜日
猛暑下に東京オリンピックを開催する理由
2020年東京オリンピックは7月24日~8月9日という東京が最高に暑い時期に開催され、選手や観客にはイジメのような日程です。では、どうして1964東京オリンピックのように10月というもっともスポーツの祭典に相応しい季節ではないのでしょうか。
その理由はオリンピックが今日では巨大ビジネスとなっていて、世界中に放映権を高額で売って利益を上げる体質になっているからです。
世界の巨大商業スポーツといえば、ヨーロッパではサッカー、アメリカではアメリカンフットボール、バスケットボールそして野球がすぐに思い浮かびます。これらの人気スポーツは9月にシーズンを迎えますからオリンピックの放映権は高く売れません。結局はスポーツ閑散期の7月末から8月初旬を狙うしかないのです。
2015年8月1日土曜日
新国立競技場を聖地にするな!
高校野球ではグランドを入退場したり打席に立つ前には一礼しますし、長髪やグラウンドに唾を吐く選手はいません。一方でアメリカでは大リーガーはグラウンドにペッペッと平気で唾を吐きますし、よく見るとベンチには捨てられたヒマワリの種殻が散乱しています。
私たちはスポーツを人格形成のためと言って精神主義を持ち込むのが大好きですが、では一流のアスリートがそれなりの人格者であるかと問われると返事に窮するところがあります。そうしてみると厳しい精神主義は決して人格形成のためではなくて、選手たちを都合よく集団統制するための方便として使われているにすぎないことが分かります。
日本のアスリートはこの精神主義のせいで共産圏の選手と同じように社会的発言がまったくできません。新国立競技場問題でも現役選手で自分の意見を述べた人はいません。こんな選手を育てるために、新国立競技場が新たな聖地にまつりあげられてはたまりません。
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