セクハラといえば通常は男性が女性に対して行う性的暴力行為であり、嫌がらせの域を超えた犯罪です。特に学校はその特性から無言のうちに上下関係が生じやすい空間と言え、中でも大学では教員の地位は権威の根拠ですから、案外セクハラの危険度は高いといえます。
学生の立場からすると、教員の指導は本来ならば職業的誠意そのもののはずですが、そこにセクハラ行為の意図が含まれていたとしても、なかなかはっきりとした実体として見えてこないかぎりは告発も拒否もできません。つまり学生は自衛手段の施しようがないのですから、教員は重大な義務を負っていることを肝に銘じなければなりません。