小室圭さんをシッタベンレイ

ノーと言って金満世界を変えよう

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2014年10月10日金曜日

アスベスト(石綿)の恐ろしさ

 最高裁第一小法廷は大阪・泉南地域のアスベスト禍訴訟では、排気装置の設置義務違反を認めて国に賠償責任を課する判決を下しました。地裁から高裁そして最高裁と訴訟が進むうちに、国や企業に有利な判決が下されるというのが私の印象ですから、今回の判決には驚きました。


 アスベストによる肺がんや中皮腫などの健康被害の危険性についてはすでに1950年代に科学的に確認されていました。これを受けて遅くとも1960年代には各種予防対策が整備されるべきでしたが、残念ながら1980年代になるまで法的にも医学的にも有効な対策は始まりませんでした。


 私たちにとっては、小学校などの実験室で使用したアルコールランプの上に置く金網に塗られた白い漆喰様の石綿が身近な存在でした。最も危険な粉じんとなって飛散しやすい吹き付け材は1975年まで大量に製造されていました。この吹き付け石綿はビルの天井や屋根下そして鉄骨柱などに安価で長寿命で豊富な断熱材として広範囲に使用されました。


 アスベストは非常に危険なサイレントキラーのひとつで、呼吸器に入り込んだら30年以上経過してから肺がんなどの発生を引き起こします。いわゆる肺がんの一種ともいえる中皮腫は、アスベストに特異的で早期発見が難しいうえに有効な治療法もありません。


 特に造船所で働いていたり近くに生活していた人たち、アスベスト断熱材吹き付け職人、アスベスト含有の建材製造に携わっていた人たちなど、職業上でアスベストを身近に扱っていた人たちやその家族は、是非とも毎年健康診断を受けて経過観察を怠らないようにしてください。