小室圭さんをシッタベンレイ

ノーと言って金満世界を変えよう

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2014年10月7日火曜日

自由の翼

 香港の2017年行政長官選挙の政府方針に反発した学生たちが活発な抗議デモを繰り広げました。日本の1960年代に見られたような光景は深刻な事態ながら、学生運動の盛んな時代に育った私は懐かしさを感じます。日本の大学では立て看板さえ見なくなりました。


 香港の大学生はほとんどが英語と中国語のバイリンガル環境で育っているはずで、彼らの英語能力からすれば大学卒業後はグローバル企業や欧米に渡って職を得ることは難しいことではないでしょう。香港の幼少時からの充実した英語教育はイギリス統治下にあったのですから当然と言えば当然です。


 一方で日本では、日本人としてのアイデンティティーの確立が危ぶまれるなどと主張して、小学生からの英語教育に反対する語学の専門家や教育者などは少なくありません。しかし、バイリンガル、トリリンガルの言語環境で育っても何の支障も出ていない事例は世界にはいくらでもあります。問題は予算をケチって英語教育に必要なバイリンガル環境を整備しないことにあります。


 今日の日本ではどんなに優秀な学生さんでも英語力がなければ周りに気を使いながら無難に生きていくしかありません。デモに参加して警察にマークされようものなら出世競争で不利になりかねません。他方で香港の学生さんが学生運動に抑制がないのは、社会の民主化が切実な問題であるとともに、グローバルに生きられる英語力があるからではないでしょうか。


 とにかく英語力を身に付けることは、世界に羽ばたいて生きていくための大切な‘自由の翼’を持つことになるのではないかと、香港の学生デモを見て感じました。