小室圭さんをシッタベンレイ

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2014年8月23日土曜日

日米の寄付文化の違い アイス バケット チャレンジ

 筋委縮性側索硬化症研究の応援のためのチャリティーイベントで氷水を一気にぶっかぶるのが流行していて、最近ではブッシュ元大統領やマー君も参加したそうです。ここでついでに日本の寄付金制度の矛盾について考えてみるのもいいのではないでしょうか。


 日本では基本的には都道府県や市町村そして学校や一部の特定団体に寄付金を提供しなければ税の優遇措置は受けられませんし、そのうえたいした優遇にもなりません。アメリカの場合には寄付金は多種多様な組織や団体に提供することができますし、税法上の制限も極めて寛大です。


 こうしたいわゆる寄付文化の違いから、日本の寄付金総額は年間で約7000億円、アメリカでは約25兆円と何と35倍もの開きがあります。アメリカの国家予算は日本のおよそ4倍ですから、集まる寄付金総額の差はGDPや国家予算の違いからでは説明不能です。


 日本は、社会保障などを受けた後のほうが受ける前より子どもの貧困率が高いという、先進国では例をみない不思議な国です。国や自治体の政策が有効に機能していれば、いわゆる所得の再分配後の子どもの貧困率はむしろ低下すべきところ、逆に上がっているということは政治が本来の役割を果たしていないことを意味しています。


 こうした非効率な政策しか打てない国や自治体に寄付金を出すなどという野暮なことは止めにしたいところですが、勝手なことをしようとすれば税金で大半を取られてしまいます。寄付者の貴重な善意の寄付金が無駄遣いされて終わりというのが日本の現実であることを、氷水のぶっかけイベントを機に考えてみたいものです。