小室圭さんをシッタベンレイ

ノーと言って金満世界を変えよう

  とうとうコーツIOC副委員長が来日して、これからはオリンピック開催への直接的圧力が強まりそうな気配です。  東京オリンピックが多数の病人も出そうな真夏に開催されるのはビジネスとしての都合からで巨額の放映権料を稼ぐためでもあります。  そんな開催してもお金、中止してもお金の五輪...

2014年8月20日水曜日

妄想であって欲しい

 日本国の借金はすでに1000兆円を超えて、GDP比ではおよそ2.4倍です。こんなに巨額な国家の負債は20世紀では第一次世界大戦の敗戦国ドイツが背負った戦争債務(GDP比約20倍)を除いて例を見ません。これはおよそ40分の1に減額されましたが、ドイツは不景気を脱することができず、結局は戦争に走ってしまいました。つまり、歴史の教訓として日本国の債務は常識的には完済などできない状態にあると言えます。


 ならば解決のための秘策はあるかと問われれば、平和的な方法はないと言わざるをえないでしょう。ではどうするか。それはやはり戦争を始めて国家が強権を振るい、かつてのようにやりたい放題をすることです。こんな恐ろしいことを口外するのは憚られますが、考えてみれば、中国や韓国との領有権問題などは立派な口実になります。また歴史的認識の問題は国民を感情的に扇動するには絶好の材料でもあります。


 お国のためにといって締め付けを強めれば直ぐに黙ってしまうのが私たちの国民性です。日本国の国債を買い込んでいる人達も、例えば日中が突如戦争状態になって償還停止で紙切れ同然となったとしても、お国のためという雰囲気になってしまえば文句は言えないでしょう。国債保有者は日本人がほとんどのようですから、外国から非難されることもありません。


 戦争とはいっても敵国の本土まで攻め入るような全面戦争は考えられません。例えば尖閣諸島の海域での部分的かつ散発的な戦いで始まり、すぐに国連の安保理事会での停戦勧告も出るでしょうが、常任理事国ではない日本は受け入れないはずです。そんな状況でにらみ合いが継続するうちに経済的な大混乱がもたらされるものの、むしろ軍拡競争には拍車がかかって混迷を深めるというのが、私の想像するものです。


 私たちにとって戦争はおぞましいものですが、それでも安全圏にいて戦争を他人事のように傍観を決め込んでいる人たちは必ずいるものです。第二次世界大戦でそういった環境にあった人たちを私は直接知っていますが、彼らは私に決して戦争の話には触れようとしませんでした。私たちが平和を望むのであれば、こんな割に合わない話は妄想で終わらせたいものです。