小室圭さんをシッタベンレイ

ノーと言って金満世界を変えよう

  とうとうコーツIOC副委員長が来日して、これからはオリンピック開催への直接的圧力が強まりそうな気配です。  東京オリンピックが多数の病人も出そうな真夏に開催されるのはビジネスとしての都合からで巨額の放映権料を稼ぐためでもあります。  そんな開催してもお金、中止してもお金の五輪...

2014年8月31日日曜日

子どもに新聞を読めというのはおかしい

 子どもたちに新聞を読ませようといわれますが、それは果たして好ましいことなのでしょうか。新聞が、社会の良識の砦として中立の立場を保ち、事の核心を外さずにありのままを報道し、しっかりと批評するのであれば、私はむげに異論を挟みません。しかし、そんなことは理想でしかないマスコミの現実を直視すべきです。


 子どもに読ませるのは新聞ではなくて児童文学や純文学系の短編小説などが望ましいと、私は思っています。子どもたちに必要なのは知識ではなくて、想像力を磨き、豊かな感性と自由闊達な創造力を育むことです。そのためには新聞は決して適切な教材ではありません。むしろそれぞれの新聞色に染まってしまう恐れがあります。十分な判断力がない子どもに新聞を読ませることには大いに疑問を感じます。

東電福島第一原発吉田調書を読んで

 東電福島第一原発の元所長吉田昌郎氏から政府の事故調査・検証委員会が事故当時の状況を聞いた聴取結果書、いわゆる吉田調書と呼ばれるものの全容が明らかになりました。


 新聞報道の内容を読んでみた私の印象は、結局は吉田氏も原発推進派の一員であって、原子力村の限界を超えられなかったということです。その主だった根拠は、「われわれのイメージは東日本壊滅。」と語っていながらも、津波対策において貞観津波水準のものを仮想的には考慮できても、ビジネスとして費用対効果を考えると具体的根拠がなくてはできないと答えていることです。


 原発がいったん甚大な事故を起こせば‘東日本壊滅’の被害もあろうというのに、必要な安全対策に費用対効果というビジネス的発想が入り込むと見切り発車でいくしかないというのが、彼の本音なのでしょう。しかし、これからはそのような見切り発車は許されないことを私たちは認識しなければなりません。

私は死刑制度には反対します

 東京新聞(2014.8.30夕刊)に、ある殺人事件の被害者の遺族のひとりが「まだ死刑と決めないでほしい」との趣旨の上申書を最高裁に提出したと報道されています。


 その人は裁判への被害者参加制度を利用して一審の法廷に立ち、被告の死刑を望むと陳述しました。その人はその後に被告の出身地を訪問して、その家族や元同級生などと交流を持ってみて、彼を思う人もたくさんいることに気付いて迷いが大きくなったと語っているようです(記事引用)。


 私の尊敬していたある最高裁判事も退職後になって反対を表明して精力的に活動しましたが、私はもとから反対してきました。死刑には決して凶悪犯罪の抑止効果はありません、と私は信じています。考えてみてください。お前死刑になるぞ!と暴漢を怒鳴りつける人がいますか。

お酒の暴飲は自殺行為に等しい

 イスラム諸国の平均寿命では男女差が比較的小さいことはすでにブログで触れました。それは主に生活習慣に関係し、特にアルコールフリーの社会であることが大きいと思われてなりません。ただし、残念なことですがイスラム諸国でも喫煙は禁止されていません。


 アルコールの暴飲は、フリーラジカルという細胞損傷を起こす危険な物質を大量に発生させます。あまり認識されていないのがアルコールは体内に貯蔵することができないことです。処理能力を超えても体は無理に無理を重ねて分解しなければなりませんから、結果的に代謝系、神経系そして循環器系などに甚大な悪影響を及ぼします。度重なるアルコールの暴飲による肉体の損傷は次第に蓄積されていって健康障害として具体的に表れてくるはずです。


 イスラム諸国で男女の平均寿命の差が比較的小さいのは、飲酒が宗教上禁止されていることと関係しているように思われてなりません。お酒は止められない人が多いはずですが、まずは記憶が飛んだり二日酔いになるほどのバカ飲みだけは戒めたいものです。

2014年8月30日土曜日

何でNHKでタモリなのだろうか

 土曜日の午後7時半から、NHKで「巨大災害 異常気象の謎に迫る」という番組がありました。そこで女性司会者のお相手をしたのがタモリでした。悪く言えば民放の人気番組を降りたタレントがNHKに横滑りしたと感じました。


 娯楽番組でなくて内容の濃い科学番組なのに、何故出演料の高そうなタモリなのか理解に苦しむ起用でした。タモリはこの番組で特別に重要な役割をするわけでもなく、気の利いたコメントを発する場面があるわけでもなく、ただの顔役としてほんのちょっぴりコメントするだけでほとんど用無しの印象を持ちました。


 最近は民放のタレントのNHKへの進出が目立ってきましたが、わざわざ彼らを起用する理由がどこにあるのか考えてしまいます。人気タレントに高額な出演料を支払うよりは、調査報道にしっかり予算を組んでほしいものです。

ニャンニャー?住宅ローンを借りると猫の貸し出しあり!

 AFP=時事によると、ロシアの最大手銀行であるズベルクバンクで、住宅ローンを借り入れるとネコの貸し出しの特典が得られるそうです。ロシアではネコは嫌われ者ではなくて幸運を運んできてくれる動物のようです。


 14世紀に大流行したペストでヨーロッパの人口は1/3にまで減少したと言われます。ペストは18世紀までユーラシア大陸で何度も流行して人々は恐怖の渦に巻き込まれました。人間は感染したネズミについたノミに食われて発病しました。人間にペストが流行する前にはネズミが大量死するので、ネズミとペストの関係は昔から知られていたと言われます。


 ネズミを駆除するのにもっとも有効なのがネコの飼育でした。ネコは愛玩動物というよりは、農家の納屋や穀物倉庫だけではなくて美術館や博物館にも出入りしてネズミを捕える大役を与えられていました。そしてネコはその大役を申し分なく果たしていました。

 

 こうした歴史的背景からロシアではネコは愛されているのでしょうか。ひょっとすると欧米の動物愛護の奥深い歴史も、そんな史実と密接な関連性があるのかもしれません。ネコはネズミ捕りの名手でエラインダゾ!

TIME誌のアイスバケットチャレンジ分析を参考にしよう

 バケツに入った氷水を豪快にぶっかぶるチャリティー活動が、従来からの募金活動の非効率性をブッ飛ばしてしまった感があります。決して新発想ではないアイスバケットチャレンジが、今回のALS対策の寄付金集めにおいてなぜ大成功したのかをTIME誌が分析しています。以下に分かりやすくまとめてみます。


 1.組織ぐるみでテコ入れする

 2.誰にでも楽しくできる

 3.意匠を凝らして視覚的に訴えられる

 4.寄付がオンラインで簡単にできる

 5.メッセージに持続性がある


 セレブが蝶ネクタイをしてチャリティーパーティーを開くとか、赤い羽根の共同募金のように時期を決めてみんなで寄付金を募ったりしても、どれもこれも単発的で持続性に欠けていました。そのような募金活動の欠点を巧妙に補って革命を起こしたのがアイスバケットチャレンジだといえそうです。


 特にネットを使って誰もが有名人と同じように簡単に参加できること、ルールが簡単で自分なりに楽しくできること、そして集まる募金額がすぐに分かって目標に近づいていくという分かりやすさが受けたのでしょう。


 TIMEの分析を読んでみると、身の回りにある何でもないものにチョットした工夫を凝らすだけで大化けする種が、私たちの身近には案外たくさんあるのかもしれません。特にあなたの存在感を...

2014年8月28日木曜日

貧困と肥満の関係

 私の友人が久しぶりにアメリカを訪問して肥満者が多いのが気になったと言っておりました。アメリカでは30%以上の国民が肥満であるとされます。私たちの常識からすると貧困と飢餓は相関関係が強いと思いがちですが、先進国ではむしろ貧困は肥満に結びつきやすいようです。


 所得格差の大小を示す指標にジニ係数というのがあります。これは0から1までの数値を示し、社会の所得格差が小さければ小さいほど0に近い値となります。例えば日本のジニ係数はバブル直前で0.30でしたが、その後は着実に増加してきて近年では0.33くらいと思われます。


 アメリカの場合には、1975年頃が現在の日本と同じくらいでしたが、日本のバブル直前で0.34となり、2005年には0.38になってきています。アメリカでは時の政府の考え方の相違によって多少の上下変化はありますが、所得格差は拡大し続けています。



 肥満の定義はBMIという指標があり、この値が30以上になると統計上の肥満グループの仲間入りです。計算式は、BMI=体重㎏÷身長m÷身長mとなります。身長が170㎝で65㎏の場合は、65÷1.7÷1.7=22.5です。BMIが30になるには、この人の体重が86㎏であることになります。


 とにかく先進国における肥満者の増加は、特に食生活の乱れ、いわゆるジャンクフードと言われる揚げ物、脂肪分の多い肉類、炭酸飲料、スナック菓子などの多摂取にあるようですが、私は孤食にも原因があるのではないかと思っています。

2014年8月27日水曜日

笑い話 布教は永遠なり

「老化をやっつけよう!」

「それは神の御心に反します。」

「どうして?」

「永遠なのは神様だけです。」

「私は神様を信じませんから。」

「あなた様のようなお方がいらっしゃるから、私も失業しなくて済みます。アーメン。」

2014年8月26日火曜日

自宅のリモコンが突然すべて作動せず

 今朝起床してパソコンを起動してコードレスのマウスやキーボードを使用したら、パソコンは全く反応しませんでした。それから冷房を入れようと思ってリモコンを使ったらクーラーは無反応でした。


 修理屋さんが午後になってきてくれたら、あら不思議、リモコンもクーラーも正常に作動してくれました。そして夕方に帰宅してもしやと思ってパソコンをコードレスで操作したら、まったく問題ありませんでした。これはいったい昨夜のうちにどんな異常なことが我が家に起きたのかわかりませんが、何か強力な電磁波がどこかから飛んできたのではないかと疑っています。

2014年8月25日月曜日

笑い話 犯罪交渉人

「王手!」

「待った!」

「ダメだよ、何度待ったをしたら気が済むんだ。」

「ゴメン。つい仕事の癖が出ちゃって。」

2014年8月24日日曜日

死の恐怖の経験は一生消えない

 私がドイツの大学で学んでいた時に大学の学生会館の古びたエレベーターで死の恐怖を味わったことがありました。今はどうかわかりませんが、当時はまだ揺れてゴトゴトと音を立てながら上下する木製のエレベータが利用されていました。


 それに乗った時に地上階で降りることを忘れてしまい、表示のされていない地下に下りていくことになってしまいました。慌てて床に手を掛けて逃げ出そうかとも思いましたが、とても間に合いそうにありませんでしたから、腹を決めてじっとしていました。すると地下に到達したエレベータは再び上昇して何事もなかったかのように地上階に再び戻ってきてくれて九死に一生を得た心地でした。


 この時に味わった死の恐怖は40年以上経った今日でも時々よみがえることがあります。常に死の恐怖下にある戦争の体験ほど残酷なものはありません。死の恐怖など経験することなく生きられる平和な社会であって欲しいと願うばかりです。

2014年8月23日土曜日

日米の寄付文化の違い アイス バケット チャレンジ

 筋委縮性側索硬化症研究の応援のためのチャリティーイベントで氷水を一気にぶっかぶるのが流行していて、最近ではブッシュ元大統領やマー君も参加したそうです。ここでついでに日本の寄付金制度の矛盾について考えてみるのもいいのではないでしょうか。


 日本では基本的には都道府県や市町村そして学校や一部の特定団体に寄付金を提供しなければ税の優遇措置は受けられませんし、そのうえたいした優遇にもなりません。アメリカの場合には寄付金は多種多様な組織や団体に提供することができますし、税法上の制限も極めて寛大です。


 こうしたいわゆる寄付文化の違いから、日本の寄付金総額は年間で約7000億円、アメリカでは約25兆円と何と35倍もの開きがあります。アメリカの国家予算は日本のおよそ4倍ですから、集まる寄付金総額の差はGDPや国家予算の違いからでは説明不能です。


 日本は、社会保障などを受けた後のほうが受ける前より子どもの貧困率が高いという、先進国では例をみない不思議な国です。国や自治体の政策が有効に機能していれば、いわゆる所得の再分配後の子どもの貧困率はむしろ低下すべきところ、逆に上がっているということは政治が本来の役割を果たしていないことを意味しています。


 こうした非効率な政策しか打てない国や自治体に寄付金を出すなどという野暮なことは止めにしたいところですが、勝手なことをしようとすれば税金で大半を取られてしまいます。寄付者の貴重な善意の寄付金が無駄遣いされて終わりというのが日本の現実であることを、氷水のぶっかけイベントを機に考えてみたいものです。

2014年8月22日金曜日

最近抱きしめられたことはありますか

 日本では挨拶で相手を抱きしめたり手を握り合う習慣はありませんが、欧米では日常的に相手を抱きしめて軽くキスします。挨拶の抱擁は自然な仕草ではありますが、嫌っている人を抱きしめるのは相当の抵抗感があり、私の経験ではなかなか自然にはできません。どうしても動作にぎこちなさが出ますから、結局しないほうがましということになるのです。

 

 人間の温もりは生きている証ですから、抱きしめられて相手の体温に触れることは大きな癒しとなります。歳を取ってくるとすっかりそういう行為とは縁遠くなりますが、孫や身近に孤独な人がいたら時にはしっかりと抱きしめてあげてください。老若男女に関わらずとにかく抱擁できる人がいることは幸せなことだと思います。

笑い話 アベノミクス

 「大変だ!首相の放った第三の矢が飛んできたぞ!」

 「危ない!気をつけろ!」

 「オーッ、当たったぞ!」

 「建設会社の看板だ!やっぱり...」

2014年8月21日木曜日

やはりドル/円の関係は大きく変わった...か

 私は7月31日のブログで世界経済の流れが変わった気がすると書きましたが、どうも円安の様相がはっきりしてきたように思われてなりません。実は私は8月8日にドルを101円51銭で買い注文を入れていました。翌日にはドルはちょうどそこまで値下がりしましたが残念ながら購入できませんでした。


 その後は利上げ発表が予想より早いのではないかとの観測が広がり、ドルは強い相場展開となり今朝は103円を大きく超えてきております。一時は100円の水準を下回るかと懸念されましたが、どうもそういう可能性よりも110円に迫る可能性の方が高くなってきた気がします。当面は1月の高値105円をもたもたせずにすんなり超えられるかどうかが注目されます。

2014年8月20日水曜日

笑い話 肝試し

「ふーっ!やっと帰って来られた。」

「全身びっしょりじゃないか。」

「うん。怖くて行きも帰りも全速力で走ってきたからな。」

「シャツよりズボンの方が随分と濡れてるぞ。」

「ゴメン。余りの恐怖に途中で漏らしちまって。」

笑い話 アナと雪の女王

ありのままの姿見せるのよ~!

ありのままの自分になるの~!

.....

少しも寒くないわ~!


黒猫ディーン「僕なんか、生まれてからずっとありのままの姿で素っ裸。でも、やっぱり寒いぞ。」

妄想であって欲しい

 日本国の借金はすでに1000兆円を超えて、GDP比ではおよそ2.4倍です。こんなに巨額な国家の負債は20世紀では第一次世界大戦の敗戦国ドイツが背負った戦争債務(GDP比約20倍)を除いて例を見ません。これはおよそ40分の1に減額されましたが、ドイツは不景気を脱することができず、結局は戦争に走ってしまいました。つまり、歴史の教訓として日本国の債務は常識的には完済などできない状態にあると言えます。


 ならば解決のための秘策はあるかと問われれば、平和的な方法はないと言わざるをえないでしょう。ではどうするか。それはやはり戦争を始めて国家が強権を振るい、かつてのようにやりたい放題をすることです。こんな恐ろしいことを口外するのは憚られますが、考えてみれば、中国や韓国との領有権問題などは立派な口実になります。また歴史的認識の問題は国民を感情的に扇動するには絶好の材料でもあります。


 お国のためにといって締め付けを強めれば直ぐに黙ってしまうのが私たちの国民性です。日本国の国債を買い込んでいる人達も、例えば日中が突如戦争状態になって償還停止で紙切れ同然となったとしても、お国のためという雰囲気になってしまえば文句は言えないでしょう。国債保有者は日本人がほとんどのようですから、外国から非難されることもありません。


 戦争とはいっても敵国の本土まで攻め入るような全面戦争は考えられません。例えば尖閣諸島の海域での部分的かつ散発的な戦いで始まり、すぐに国連の安保理事会での停戦勧告も出るでしょうが、常任理事国ではない日本は受け入れないはずです。そんな状況でにらみ合いが継続するうちに経済的な大混乱がもたらされるものの、むしろ軍拡競争には拍車がかかって混迷を深めるというのが、私の想像するものです。


 私たちにとって戦争はおぞましいものですが、それでも安全圏にいて戦争を他人事のように傍観を決め込んでいる人たちは必ずいるものです。第二次世界大戦でそういった環境にあった人たちを私は直接知っていますが、彼らは私に決して戦争の話には触れようとしませんでした。私たちが平和を望むのであれば、こんな割に合わない話は妄想で終わらせたいものです。

2014年8月18日月曜日

笑い話 考え過ぎ???

農園主 「今年のスイカは格別です。」

首相  「私は食べません。」

農園主 「私が精魂込めて育てました。是非。」

首相  「食べません!」

農園主 「スイカはお嫌いですか?」

首相  「赤いから大嫌いです。」

有名ケーキ店でケーキ談義

 都心を歩いていたら、美味しそうなケーキ屋さんにサバランのケーキが店頭に出ていました。今日ではサバランは絶滅危惧種ですから、めったにお目にかかることはありません。残りは2個だけという危機一髪の邂逅でした。早速、お店に入ってよく見ると驚いたことに生地がパンでできていました。


 サバランのブリオシュ生地にはリキュールを浸み込ませてありますから、下手すると陳列中にお粥のようにグニュグニュになってしまって長持ちしません。ですからサバランの生地を作るにはかなりの手間暇を掛けねばなりません。そういうわけで今日ではわざわざサバランを作るケーキ屋さんはなくなってしまいました。


 しかしです。サバランを作らないなどというのは一流ケーキ職人としては沽券に係わることですから、一流店の証としては絶対に外せない商品です。そんなわけで生地をパン生地にするというのは一種の裏ワザながらよく考えたものだと感心しました。店長さんは、案外根強い人気があってやはり外せないからと語っていました。


 私はパン生地のサバランでは違和感がありましたので、二つ買って帰ろうと思っていましたが、家内用に一つだけにしました。店長さん、ケチってゴメンナサイ。

戦前のアメリカとドイツ

 海外生活は人生観に様々な影響を与えるものです。日米開戦に反対だった山本五十六連合艦隊司令長官ややはり反対派で硫黄島で玉砕した栗林忠道陸軍中将はアメリカの生活、積極的な戦争支持派でA級戦犯として処刑された東条英機陸軍大将はドイツの生活の経験者でした。


 森鴎外も陸軍軍医として、当時では世界最高水準の医学を誇ったドイツに留学しました。彼はドイツ医学の大御所コッホに師事したことがあり、大きな影響を受けたと思われます。そのためか脚気対策に有効だった麦飯食を受け入れらず、結局は帝国陸軍は甚大な人的損害を被りました。


 私には、森鴎外と同じような精神的傾向がやはりドイツに赴任していた東条英機陸軍大将にもあったように思われてなりません。彼が一億玉砕を叫びながら無謀な戦争継続に固執したのは、当時のドイツ的な権威主義に強く影響された結果ではないでしょうか。


 今日でもドイツ語では大学医学部教授をHerr Doktor Professor と三つの敬称を連ねて呼びますが、アメリカ、イギリスそしてフランスではDoctorやMonsieurを付けるだけです。こうした違いはドイツ法と英米法の相違にも表れているようで、ドイツは国家の定めた法律に基づく法治主義を取り、米英仏は自由主義や民主主義との親和性が強い法の支配国家です。


 東郷英機陸軍大将が、いわば民意優先の米英仏などに赴任していたら、ひょっとすると日本の運命は少しは違っていたかもしれません。国家優先の政治風土が再び表面化してきている今日の日本の政治状況が心配です。

2014年8月16日土曜日

笑い話 初盆2

「オーイ、いま帰ったぞ!」

「ひぇー、お爺ちゃんが出た!」

「お盆だからなー。」

「お爺ちゃん、お土産!」

「閻魔様に有り金剥がされちまって...ゴメン。」

「ドケチだったからやっぱり地獄堕ちか...」

笑い話 初盆1

「明日はお爺ちゃんが帰ってくるお盆だわ。」

「本当っ?待ち遠しいなあ!」

「偉いわねー。お爺ちゃんのこと忘れないでいてくれて。」

「ううん、今年のお年玉まだもらってないからね。」

若い頃からの寝たきり予防法

 私が知るお年寄りで寝たきりの状態になって亡くなったのは、若い頃から車生活から離れられなかった人達が圧倒的に多いです。これはどうも偶然の関係ではなさそうな気がしてなりません。


 昔は自家用車は一級のステータスシンボルでした。私の知人は女性を誘うときは友人の乗る外車を借りて出かけたくらいですから、中でも高級外車の効果はいろいろな点で絶大でした。


 タバコと同様にいったん習慣化すると離れられないのが車のようですが、人生最後の数年間を自己の尊厳を失わないで生きるためにも早く車生活から離脱したいものです。私の経験からすると3㌔を40分くらいのペースで毎日の運動として歩くとよさそうです。

2014年8月14日木曜日

国会議員の秘書の仕事は株式投資?

 先日、大学のある元教員から変な話を聞きました。ゼミの出身者で国会議員の秘書をやっている卒業生に会った時、株式投資による金儲けが日常業務化していて嫌になってきたと愚痴をこぼして帰って行ったそうです。


 その話の真偽のほどは分かりませんが、国会議員が金もうけに走って株式投資をするというのは、余程うまい話の筋を持っているのではないかと思ってしまいます。かつての民主党政権時代の首相の株式投資音痴も困りますが、国会議員の株式投資はインサイダー取引に当たらないのでしょうか。

笑い話 パンダ外交の意味

 「確か田中角栄、周恩来両元首相のもとで戦後の日中の国交が回復したんだよな。」


 「うん、戦後の歴史認識や尖閣諸島の領有権など、難しい話は白黒付けずに棚上げし、次世代の英知に期待しようと...」


「なるほど。それでパンダを送ってきたんだ。」

笑い話 縫いぐるみ

「ミッキーとミニーが一緒になって団体交渉に参加するらしい!」

「どうして?」

「お小遣いよこせ、だって。」

「この炎天下じゃアルバイト学生もタイヘンだからね。」

戦争世代の悔恨

 昨日は3人の戦争世代のお年寄りと昼食を楽しみました。戦時中はそれぞれに違った家庭環境にありながらも、犠牲になった特攻隊の少年たちの話になるとみな涙を抑え切れない様子でした。


 一人は戦争前にドイツ留学した父親を持ち、もう一人は父親が学者でした。二人の父親はともに日本は負けると日ごろから語っていたそうです。また太平洋戦争を率いた山本五十六連合艦隊司令長官はアメリカのハーバード大学に留学しておりました。彼も欧米諸国の文明力を知り尽くしていて日本は負けると考えていたようです。山本五十六司令長官は悲運にも1943年に戦死しました。

 

 海軍の神風特攻隊が組織されて悲劇の突撃が始まったのは、山本五十六司令長官の死後1年半が経過してからでした。戦争世代のお年寄りが悔やむのは、もし山本五十六司令長官がもう少し長く生きていたら、幼い少年たちの尊い命を戦地に散らすことも、ペリリュー島から沖縄本島まで続いた凄惨な戦いも、東京大空襲も、そして原爆の悲劇さえもなかったかもしれないと思われてならないことのようでした。

2014年8月12日火曜日

蓮舫議員はどこに行っちゃったんだろ?

 民主党政権時代に、その溌剌とした発言で世間の人気者であった蓮舫議員はすっかり音沙汰がなくなりました。


 露骨な蓮舫議員隠しがマスコミで徹底されているとは思われませんが、民主党の人気低迷の原因はここら辺りの作戦が下手なせいもあるのではないでしょうか。


 蓮舫議員の有名な一句に、ノーベル賞受賞者を前にして、スパコンの開発で「2位ではいけないのですか。」と億しないで言い放ったものがあります。


 理研のSTAP細胞騒動を見ていると、一番でいたい本当の理由は研究費の獲得のためだったような気がしてきました。

今後の不動産価格 都心のオフィス空室率がまた増加に転じた?

 2012年と比べると大幅に改善した都心のオフィス空室率は、最近になって再び増加に転じる気配があるそうです。都心のマンションの成約率も相変わらず活況を呈していて、業者の買い取りチラシが一昨年の不況が嘘のように頻繁にポストに投げ込まれます。


 みんなが急激に値上がりするのを見て慌て出したせいか、低価格の中古マンションは品薄状態になっているようで、業者は物件の仕入れに苦労しているとこぼしています。それでも売る物件がなければ商売あがったりですから、ある程度は高値を承知で買い取っているというのが現状でしょう。


 特に中国の人たちの買い意欲が旺盛なようで、彼らに馴染みのある新宿や池袋の低価格マンションは売れ行きが特に好調なようです。2年前に比べれば30%近く値上がりした価格でも売れているようで、これまでとは異なる根強い需要が感じられます。


 

 私がパリに生活していた時にパリ13区で大規模な再開発が進み、30階建ての庶民用マンションが林立するようになりました。私がいたのは約50㎡ほどで1200万円くらいの物件でしたが、そこには中国系の人たちが定住するようになって瞬く間に一大チャイナタウンが生まれました。彼らのバイタリティーと資本力には驚嘆したものです。


 今後の不動産市況がどうなるかは読み切れませんが、再び価格が下落すればアジア系の人たちの旺盛な購入意欲に頼るしかないというのが実情ではないでしょうか。

2014年8月10日日曜日

猫とトラとライオンと

 猫は餌を得るために群れで共同作戦を取ったりはしませんし、餌を見つけても他者に知らせたり、分け合って食べようなどとは露ほどにも考えません。つまり猫には仲間意識とか共同体意識などが欠けています。

 

 ある日、黒猫ディーンがぐったりしていた時に、私がキャリーバッグに入れて獣医さんのところに連れて行こうと走り出したら、それを目撃した弟が心配そうに追いかけて来ました。私はこの出来事を経験して猫にも強い家族意識だけはあることを確信しました。

 

 猫の家族意識には発展性があって飼い主も猫一家に入れてもらえます。そうなると、餌くれ、ドアを開けろ、外に出せ、一緒に寝ようなどとニャーニャーとせがまれます。ただ猫には自分の欲求が満たされても、その喜びを飼い主と共有しようなどという気持ちは微塵もありません。

 

 同じネコ科のトラやライオンには強い共同体意識があって共同作戦を展開して獲物を狙います。では、なぜ猫は共同体意識を持つようにならなかったのでしょうか。それは恐らく猫が大型化しなかったために食べ物の確保に困らなかったからだと思います。

 

 猫が自己中で感謝の念を持たなくてもかまいません。このまま進化しないで平和な動物のままでいてくれることを願っています。軍隊も同じで肥大化すると結局はろくなことをしません。8月15日を前にしての私の述懐です。

2014年8月8日金曜日

従軍慰安婦論争

 朝日新聞が自社の従軍慰安婦報道が誤報であったとを認めたことで、これまで朝日新聞の姿勢を苦々しく思っていた人たちは大いに溜飲を下げたはずです。


 大阪市の橋下市長の従軍慰安婦に関する発言の姿勢は保守的な人たちの本音を代弁しているとも言えますし、国家ぐるみとか組織ぐるみであったかどうかは別として、軍隊の性的暴力はいつの時代にも過去の戦争にはつきものであったことも、誰も敢えて否定はしないでしょう。


 人間社会には戦争のみならず、いろいろと不条理なことがあるのを認めるとしても、民主主義国家に生きる私たちは、そんな不条理を少しでも減らせるように微力を尽くし協力し合う必要があります。私が従軍慰安婦論争で残念に思うのは、言葉の投げ合いに終始していて感性の交流が不足していることです。

2014年8月7日木曜日

甲子園野球の怪

 日本の夏の風物詩のひとつが高校野球の甲子園大会です。この猛暑の炎天下で泥まみれになって戦う甲子園球児の活躍と頑張りには私たちが忘れかけているものを彷彿とさせてくれます。それにしてもです。あの戦時中の軍隊型行進を21世紀を担ってもらうべき若者に強制しているのはいったい誰なんでしょうか。


 私の40年近い大学スポーツの指導経験からすると、スポーツ選手というのは命令されたことはとことん一生懸命に実行しようとしますが、目先のことに集中しすぎて大局的に物事を見ることは苦手な方です。ですから甲子園球児が声を上げて軍隊型行進に反対しないのは分かりますが、甲子園大会に関係している教師たちが疑問を持たないのが不思議でなりません。

2014年8月6日水曜日

若者に自衛官募集案内状送付を開始

 全国の満18歳者を対象に自衛官募集案内状が送付されたようです。平均年齢35.6歳の超高齢化の進んだ自衛隊には、最前線で勇猛に戦える屈強な兵士はほとんどいません。現状では従来のような災害救助活動には対応できても、とても米軍に加担していつ終わるとも分からない戦闘に加わることなど可能でしょうか。


 いかに武器の高度化やシステム化が進んでも、すわ海外派兵ともなれば真っ先に紛争地域に送られるのは満20歳前後の若者と決まっています。しかし、今日の自衛隊では満20歳前後の若い兵員は隊員の1割もいませんから、万が一にも戦闘が長引けば交代要員の手当てさえ困難です。


 政府は集団的自衛権の行使を容認することを決定しましたが、国民的合意なくして強引に推し進めた結果の焦りから、今回の自衛官募集案内状の送付が行われたのでしょうか。まさか将来の徴兵制導入を見据えての召集令状発送の予行演習ではないことを祈るばかりです。

2014年8月5日火曜日

STAP細胞 理化学研究所笹井芳樹氏の悲劇

 理研の笹井氏が自殺され、STAP細胞疑惑を説明できる最重要人物が亡くなってしまいました。世界的に知られる有能な科学者をひとり失ったことは残念でなりませんが、誰も笹井氏に手を差し伸べる人はいなかったのかと思うとやり切れません。


 多くの疑問点が指摘されるSTAP細胞説の研究は、その詳細と事実関係が明らかにされないまま、状況的にはこれで完全に振り出しに戻ったといえます。科学の世界には誤りがあっても仕方のないことですが、それは誤りではなくて残念ながら偽りに近かったということなのか、笹井氏の痛ましい死を悼みつつ考えてしまいました。

アメリカの有名大学と日本の有名大学の違い

 有名大学と言えば、アメリカでは私立大学ですが、日本では旧帝国大学の国立大学です。これら有名国立大学は定員割れと無縁とはいえ、赤字が続く国家財政のもとでは予算の削減と経費の節約を余儀なくされていて、年間約70万円の授業料は貴重な収入源です。


 有名大学におけるアメリカと日本の大きな相違は何と言っても資金力が挙げられます。アメリカの有名大学では何兆円という単位の桁違いの資金力を有しているところがいくつもあって、これを運用して得た利益を惜しみなく大学運営に還元しています。例えばハーバード大学は数兆円の資金を運用して先端研究や貧しい学生の授業料(約350万円/年)免除などに充てています。大学院生になると生活費さえ支給してもらうことも可能です。



 一方日本では東大といえども数百億円の独自資金などというのは夢のまた夢の話です。私立大学を含めて日本中をくまなく探しても、ハーバード大学の資金力の100分の1程度の大学さえ見当たりません。これでは日本で英語教育がしっかり行われるようになると、将来的には優秀な学生はみなアメリカに行ってしまうでしょう。そうなるとまさに日本の知性の空洞化が始まります。私たちがあまり気付いていない大問題です。

2014年8月4日月曜日

お役人根性には勝てない

 多くの教育機関の経営は少子化の波に抗しきれずに定員割れが続いています。そんな状況にあっても経営陣は具体的な改革に積極的に取り組もうとはしません。その理由は教育機関は破綻しないというのがかつての原発の安全神話と同様に常識化しているからでしょう。

 

 誰かが潰れますよと叫んでも学内では違和感をもって受け取られるだけで、経営陣の経営立て直しのための常套句は新入生数の大幅アップとキャンパスの魅力化のようです。抜本的な改革に身が入らないのは、無責任というよりは困ったら行政が何とかしてくれるであろうという、明治以来のお上頼みの思想に原因がありそうです。


 学校はつぶれない、大企業もつぶれないなどと安心しきっていると、これからの国際競争のもとでは思わぬしっぺ返しを食らう可能性があります。では借金まみれの国や地方自治体はつぶれないのかと心配にはなりますが、実際に借金を負担するのは国民なのですから、取り立て役のお役人にとってはあまり深刻なことではありません。

 

 国民としてはお役人根性にはどうにも勝ち目はないわけですから、お役所の作る借金と無駄使いは決して減りそうにありません。

2014年8月3日日曜日

笑い話 無粋者

「エナセーブは進化する。」

「ホトトギスあの山越えて...」

「エナセーブは進化する。」


オーイ、ホトトギスはあの山越えていってどうなったんだ?

2014年8月2日土曜日

東電元会長の嘘の意味するもの

 東京第五検察審査会は東電元会長は高さ14㍍の津波が襲ってくる可能性があることを知っていたと結論しました。もしそうであれば福島第一原発の事故は日本の社会の在り方に対して大きな警告を発していることになります。


 東電の会長職は政府の閣僚さえも黙らせるほどの力を持つ地位であり、民間人としては最高位の権力の座であると言えます。また元会長はカミソリの異名を与えられていたように、その地位に上り詰める人は意欲、体力、記憶力、思考力、判断力などで卓越した能力を備えているはずです。


 元会長を輩出した東大の入試もまさにこのような能力を検定するもので、いわゆる秀才とはこうした能力に傑出した人と言えるでしょう。残念ながら、この種の秀才は福島第一原発の絶望的な事故を防ぐどころか、むしろ地獄への道を突進させる推進力にしかなりませんでした。何故ならばこうした能力はテクノロジーの限界を克服できないロボット的能力だからです。


 福島第一原発の事故は、私たちの社会がテクノロジー優位であって、フィロソフィーとは縁遠い共同体であることを暴いた残酷な出来事でした。私たちが元会長の限界を超えてロボット以上になるにはどうしたらいいのか真剣に考えなければなりません。

2014年8月1日金曜日

笑い話 猛暑日

「暑ーい!」

「暑いねー!」

「当たり前だろ!」

やっぱり出た!触るだけの美肌術

 今日の東京新聞朝刊第23面に、指で引っ張るだけの美肌術の全面広告(整膚学園本部&NPO法人整膚美肌褥瘡予防協会)が出ています。仰天の内容ですが、私のブログ(2014.4.30 ‘頬の大きなシミが消えた’)の経験からすると納得するところがあります。


宣伝文句は

 「指で皮膚を引っ張る」

 95%の方が明日から変わります!

ということのようです。私のブログを読んで自分流で実施してみてください。

すき家は復活するだろう

 劣悪な労働環境で知られる牛丼チェーン‘すき家’の第三者委員会が、経営母体のゼンショウホールディングズには大変厳しい内容の調査報告書を提出しました。


 この調査報告書は決して‘すき家’だけのものにしてはなりません。日本の企業には大なり小なり‘すき家’風の労働環境のもとで強引な経営をしているところが少なくないと思われるからです。

 

 とにかく、ここまでオープンに厳しく批判されても、社長が雲隠れしないで報道陣に対応したのは再出発への強い決意の表われだと思いたいです。


 社長は、会社の利益だけを守るのではなくて、今度こそ真面目に仕事をする多くの社員の生活を守ってあげてください。厳しい労働環境で働く人々のためにも‘すき家’の復活を期待します。