小室圭さんをシッタベンレイ

ノーと言って金満世界を変えよう

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2015年5月23日土曜日

私の街には寝たきりがひとりもいません

 私が住む住宅地は31年前に地権者がグループを結成して開発されました。街で一番の高台の陽当たりの良い南斜面にあって、駅からでもバス停からでも高低差50メートル以上ある長い坂道を上がらないとたどり着けません。


 住宅地には50本近い樹齢30年の桜やケヤキや楓などの大木とその他数百本の樹木が茂っています。冬場の花の恋しい季節でもクリスマスローズなどが咲き乱れ、年間を通して花が絶えることはありません。窓の形や屋根・壁の色も統一されて塀や電柱などもありませんから、建築家の間では案外知られた景観住宅地です。


 そんな住宅地も65歳以上の住民が半数を超え、80歳以上も数人いて、まさに日本の高齢社会の典型のようになりました。ここでは居住者が結束して環境整備に取り組んでいるため、全員が長いお知り合いの関係にあります。お蔭で隣り近所は見知らぬ他人ではありませんから、何かと交流があります。


 私が誇りに思うのは、こうした景観の良さや温かい人間関係は勿論ですが、老人ホームに入ったり寝たきりになった居住者がひとりも出ていないことです。これは日頃から億劫に思っていた長い坂の上に暮らす人間への自然の最大の恵みなのかもしれません。