小室圭さんをシッタベンレイ

ノーと言って金満世界を変えよう

  とうとうコーツIOC副委員長が来日して、これからはオリンピック開催への直接的圧力が強まりそうな気配です。  東京オリンピックが多数の病人も出そうな真夏に開催されるのはビジネスとしての都合からで巨額の放映権料を稼ぐためでもあります。  そんな開催してもお金、中止してもお金の五輪...

2015年11月29日日曜日

有給休暇の本来の意味が違う

  NHK朝のニュースで、有給休暇をお祭りの後片付けとかエンタメなどに使って、積極的に消化しようといっていました。しかし、有給休暇の本来の定義からは、生活の都合に合わせてバラバラに取得してはいけないのですが、そういう指摘はありませんでした。


 国際労働機関(ILO)132号条約(1970採択)は有給休暇の国際的な約束事ですが、日本はこれを今日でも批准しておりません。その代わりに労働基準法第39条による国内規定がありますが、内容的にはまったく別物です。


 ILO条約では同一企業に最低6ヶ月勤務したら3労働週間以上の年次有給休暇を取得できるとされています。また最低でも2労働週間は連続取得とし、病休は別枠扱いでなければなりません。付け加えると日本は8時間労働条約(1919年ILO)も批准していません。

働く人に優しくしよう

 ある保険営業の人の話によれば、新任の挨拶で顧客回りをすると、理由なく怒鳴り付けたり、玄関ドアを鼻先で乱暴に閉めたりする人も稀ではないそうです。


 自分の都合によって、弱い立場にあると仮面を被り、強い立場になると傍若無人に振る舞う、いわば二重人格的な生き方が現代人のやり方なのかもしれませんが、それでは働くことが楽しい社会はどんどんと遠ざかっていきます。

 

 人間社会は高度な労働社会であって、私たちは様々な労働によって生の実感を共有しています。報酬を得る為でも、育児や家事のようにそうでなくても、労働は人間存在の基本です。働くことの尊さを再確認し、働く人には優しく接しようではありませんか。

2015年11月27日金曜日

誤診で危うく開腹手術

 私の知人が3か月前から持病の腰痛がひどくなり歩行不能の状態になりました。近くに脊椎・脊髄専門の整形外科医がいる病院を見つけて診察を受けたところ、腰椎のヘルニアで開腹手術が必要だという診断でした。知人はしばらく悩んだようでした。


 手術は必ずうまくいくとも限りません。しかも開腹手術というと身体に大きな負担となります。私が信頼する専門医に相談したところ、入院で検査をしてくれました。その結果は痛みは脳からきているもので特別な治療は不要だといわれました。


 本人は激痛で歩行ができず、ほぼ2ヶ月間寝たきり状態だったのですから、まったく半信半疑でした。病院では痛み止めを使いながら10日間ほど歩行訓練を受けて退院の運びとなりました。今では痛みはある程度あるものの、続けている筋トレのおかげか鎮痛薬は不要となり、買い物などに出られるようになりました。

2015年11月26日木曜日

コンビニには敵わない

 私がキャンパスで世話する猫たちが、昔のようにコンビニ前に集まって唐揚げをくれとせがむようになりました。


 初めは最長老の衰弱した雄猫が過去の記憶に誘われたのか、昔の住み処の当のコンビニ前に舞い戻ったのですが、その家族までが今や合流してしまいました。


 今日は長老猫を抱き抱えて別の場所に移してから与えた流動食には見向きもせず、ヨロヨロしながらコンビニ前に行ってしまいました。これではまた店長さんに謝らなければならなくなりそうな事態です。

2015年11月25日水曜日

いなくなったカミナリオヤジ

 近頃は他人の子どもを怒鳴りつける恐ろしいオヤジがいなくなって、大人は子どもにとっては空気のような存在になのでしょうか。そんな感覚が家庭内にも持ち込まれて親の存在感も薄れてしまうとしたら一大事です。

 躾は、家庭内で徹底されるべきものですが、その内容は文化や時代や親子関係の違いによってかなり違ってきます。しかし、どんな環境にあろうとも子どもに怖い存在がなくなるということほど、怖いことはありません。

2015年11月24日火曜日

花子さんは絶滅危惧種です

 約150人の女子学生の名簿を見たら、「子」で終わる名前の人は10人足らずでした。しかし、大半の学生はお母さんには「子」がついていると答えました。そして「子」無しの女子学生は自分の子どもにも「子」をつけたくないそうです。

2015年11月22日日曜日

リゾートマンション理事長 管理費11億円着服

 新潟県の大型リゾートマンションで理事長が15年間で約12億円を着服していたと報道されています。


 マンションの管理費は根拠なく高過ぎることを裏付けるできごとでした。総戸数30戸以上のマンションで管理費が1万円を越えていたら間違いなくボッタクリです。

笑い話 猫もペットフード世代

「お前、ネズミって知ってるか?」

「何、それ?」

「お父さんがジャンクフードばかり食べてないで、ネズミで栄養つけニャっていうんだ。」

2015年11月21日土曜日

藤田嗣治は泣いていた 戦争画展

 国立近代美術館の藤田嗣治戦争画展に行きました。彼は画家として戦争に加担したとして日本画壇から島流しされるように移住したフランスに帰化しました。


 藤田が残した数々の超大作の実物を目の当たりにして、自分の意にそぐわぬ戦争画といえども愛する絵画として全身全霊を捧げていたことが直に伝わってきました。そして心では藤田は泣いていたとも感じました。


 藤田嗣治の戦争画は間違いなく永遠に不朽の名作であり、絵画を愛する者として平和へのシンボルだと確信しています。

週末の198円弁当の悲哀

 私は猫の餌を買うために毎日キャンパスの近くにある大型スーパーに入ります。そこの広い弁当コーナーには198円弁当の一角があります。およそ茶碗一杯半分のご飯の上に海苔を2枚敷き、その上にコロッケか塩鮭、鶏肉の唐揚げ、卵焼きがそれぞれひとつずつのっています。


 週末のお昼時にはコロッケか塩鮭かの選択にひとり寂しそうな表情をして迷っている子どもたちを時々見かけます。ひとりで週末を過ごさねばならない境遇にある子どもが少なくないことがわかり、とても胸が痛みます。

2015年11月20日金曜日

2040年問題を考えてみよう

 世の中は東京オリンピックへの大きな期待感から、その先の時代は話題になりませんが、2040年問題を考えてみたいと思います。


 終戦直後に生まれた団塊の世代は完全に絶滅しますが、一方でホリエモンのようなバブル世代が高齢者の主役になり、満60歳以上が人口の半分に迫ります。


 東電福島第一原発は廃炉完了の予定ですが、現実的な話ではありません。人類最悪の原発事故処理を東電だけに押し付けられない深刻な事態になっているでしょう。


 英語を公用語にするバイリンガル社会にして、世界中から平和主義者の移住を受け入れて社会を活性化するというアイデアはどうでしょうか。

2015年11月19日木曜日

間違い 毛布のサイズ選び

 そろそろ掛布団の上に毛布も一枚掛けたくなるシーズンです。ところがこの毛布のサイズ選びが日本では小さ過ぎることが気になります。


 例えば高級ホテルでは大判の幅広毛布を使ってベッドを包み込むようにしてあります。人は睡眠中に寝返りを打ちますから、その際に身体の周りの温かい空気が布団の外に逃げないようにするためです。


 日本ではシングルベッドをすっぽり包み込む大判毛布は注文となりますが、一度試してみてください。きっと湯タンポひとつ分違うはずです。

2015年11月18日水曜日

伝統的な鼻のかみ方

 最近のティッシュペーパーは薄くて丈夫で空気をあまり通しません。そんなことから鼻をかんでも、一回だけではスッキリしません。その理由は次の通りです。


 私たちは右側をかむには左手で左側を押さえて、ティッシュペーパーを当てながらチンとやります。しかし、これではティッシュペーパーに当たった勢いのよい空気は鼻の中に逆流して効果を半減させてしまいます。欧米ではハンカチを持って片手でやる伝統的な方法がありますが、この流儀は案外効率がいいようです。


 一番効率が良いのは、一方の側を押さえながら重力方向の地面に向けてチンとやる方法でしょうが、ちょっと不衛生で品がないために実用的ではありません。

2015年11月16日月曜日

娼婦のカウンセラー トゥールーズ ロートレック

 大富豪の伯爵家に生まれた19世紀末の画家トゥールーズ ロートレックは、彼の高貴な身分に似合わぬ社会の最下層にある娼婦やダンサーたちと居食をともにしたりしていました。


 彼は今日でいう骨形成不全症で身体の成長が不十分だったために社交界の寵児にはなれませんでした。そのためか不遇な境遇にある不幸な女性たちに惹かれたのかもしれませんし、マザコンでもありました。


 虐げられている娼婦やダンサーの話をカウンセラーのように聞いてやる優しさを備えていたロートレックは、美しいものだけがモチーフだった古い絵画の世界に貧民の彼女らを登場させた異端の画家でした。

お笑い芸人のいじめ芸

 新聞の投書欄にお笑い芸人のいじめ芸について意見が掲載されていました。このことについては賛否両論があるようで両者がっぷりの四つ相撲の様相です。


 賛成派にしてみれば、新しい芸域を切り開くひとつの挑戦として、架空の話だからいいだろうということでしょう。反対派としては、子どもには架空の世界と現実の世界の区別がうまくできないから有害だという意見になります。


 両者間にある堂々巡りの泥仕合の原因には、現実の分析が少し不足していることにもありそうです。実際にいじめ芸は完全に架空の世界のものといえるのか、不幸にも両者とも洞察が不十分なのです。


 いじめ芸で、その面白さを演出しているのは生身の芸人の苦痛にほかなりません。そこには現実の人間が実際に苦しんでいる仕草や表情をするのを見て楽しんでいる構図があります。


 そして、そこでいじめられるのはいつもマイナーな芸人たちであるという、芸能界の厳しい上下関係を利用した弱い者いじめの実態がもっとも問題なのではないでしょうか。

ゆとりって何だろう?

 ゆとりとは消極的には生活に余裕のあることですが、夢を抱いて未来を見据えて生きていることとも言えないでしょうか。要するに表面的な生活実態よりも心に余裕を持っていることも、ゆとりのような気がします。


 昭和の時代には現在よりも凶悪犯罪はずっと多かったですし、公害と言われた環境汚染も最悪の状態で、特に工業地帯や都市部の大気や河川は現在の中国を笑えない汚し放題でした。道路で放尿したり、痰をぺっぺっとする人、駅の構内では泥酔してゲロする人、そんなのは普通の光景でした。それでも将来に夢を託して精一杯にエネルギッシュに生きる人々は少なくありませんでした。

 

 しかし、今日では心のゆとりとは縁遠い現実のもとで刹那的に生きている感じの人たちが目立ちます。それはかつての右肩上がりの経済状況と今日の八方ふさがりのそれの違いだけによるものなのか、改めて問い直しているこの頃です。

2015年11月15日日曜日

パリ同時多発テロと日本人

 パリでとても悲しい事件がありました。キリスト教諸国とイスラム教諸国の間の宗教戦争のような様相を呈する混乱の中の悲劇で、日本人として何ができるのか考えてみました。


 今日の日本ではあらゆる宗教が平和的な共存状態にあり、大多数の日本人の心の中にはカミもホトケも同居しています。ですからキリスト教者でもないのに教会で結婚式を挙げるというのが、若い人たちの流行になっているくらいです。


 それでは日本人は無宗教なのかといえば、決してそうではありません。日本人には類まれな自然を敬う素朴な‘宗教心’があるからです。こうした私たちの国民性を生かした世界平和への貢献方法はないものでしょうか。

2015年11月14日土曜日

怨念社会化するネット社会

 ネット社会は怨念社会でもあります。怨念は執念に悪意が住み着いたものと言えそうで、なかなか厄介な代物です。


 もちろん昔から怨念を抱く人がいなかったわけでも、近年になって増えたわけでもないのかも知れませんが、そうした人たちが顕在化したのがネット社会の特徴でしょう。


 怨念に似たものに執念がありますが、これは暴発する危険性はありません。ネット社会に渦巻く怨念の問題点は、それを抱く本人には認識できないために暴発しやすいところにあります。

日本も犯罪社会になるのか?

 新宿を夜遅くに歩くと駅の周囲部には再び浮浪者が目立つようになってきました。再びというのはバブル崩壊後の新宿駅から都庁に抜ける長い地下道にはかつておびただしい数の道路生活者がいました。


 バブル崩壊後に富裕層に入り込んだ人たちと話をすると、その過剰な特権意識が気になるところです。自らが這い出してきた貧困層とはもはや一線を画して、自分は‘アガリ’でこちらの人にして、あちらの人たちのことは知らないという構図が彼らの意識の中には見え隠れします。


 富者と貧者の溝が心理的な面でも深まって、越えがたい過剰な格差意識をもって対抗するようになったら、私たちが受け継いできた‘金は汚いもの’という自虐意識を両者で共有できなくなってしまいます。


 そうした過剰な格差意識が交錯する社会はアメリカ型の犯罪の温床になり得ることです。ドイツの哲学者ハイデッガーがいった、他者は顧慮の内にあるという互想社会がますます遠のいていくのは恐ろしいことです。

2015年11月13日金曜日

小学生が微分積分

 私はアメリカのある個人経営の小さな小学校を見学したことがあります。そこは非常にユニークな学校で、学年制なし、決められた教室なし、時間割なし、特定の教科書なしという、日本では考えられないところでした。


 しかし、なかには微分積分をやっている子どもがいて仰天しました。私は思わず、その理由を尋ねたら、間髪を入れずにcurious という答えが返ってきました。これこそがルソーが発見した子どもの価値の源泉でしょう。


 そうか教育の極意はこれだなと不思議に納得した次第です。でも小学生に微分積分までやりたくさせる先生たちは凄い!あのとき学校を買い取って引き継がないかといわれても断ったことを今は後悔しています。

外科医が手術件数重視に警鐘

 外科医として40年以上のキャリアを有するある外科医は、病院が手術件数の多さを競う今日の風潮に警鐘を鳴らします。彼は、手術件数とともに手術を回避した例数も同時に公表すべきだと語っていました。確かに手術重視の方針でいけば手術件数は自然に多くなります。


 小さな外科的侵襲であっても患者には精神的にも肉体的にも大きな負担になります。そのことを真摯に受け止めて手術をしないで大丈夫という判断を下すのは自信がなくてはできません。そのために高度な技量を磨くのが外科医としての誠意だと彼は主張したいのでしょう。

2015年11月11日水曜日

ハローワークは時代遅れ

 ハローワークにある求人情報は9時~5時の常勤者用のもので、多様な働き方を求める現代人のニーズにはまったく答えられていません。また定年退職後の職探しもできません。


 月火休木金とか午後からだけとか、8月1ヶ月はバカンスとか、週末と盆暮れだけとかの働き方に応える求人情報があってもよさそうですが、基本的にはハローワークでは対応していません。

デイサービスみたいな生涯学習センター

 生涯学習センターのセミナーに出席しました。平日の日中だからか出席者は年寄りばかりでした。講演を聞いたり、話し合ったりしましたが、何か健常者向けのデイサービスみたいでした。みんなでこの時間を使って町のゴミ拾いしたほうがよかったです。

2015年11月10日火曜日

セックスはなぜ秘め事になるのか

 セックスに関する人の反応は個人間でも社会間でも大きく違います。ただセックスに関するものは大なり小なり秘め事であることは共通していて、その程度は個人主義の発達の度合いによって違いそうです。


 この世にアダムとイヴしかいないのであればセックスが秘め事にはなりません。動物を見れば分かりますが、セックスにまつわる羞恥心は本能からのものではないからです。人々が複雑な人間関係の中に生きる社会的な存在になるにつれてセックスは秘め事になり、社会的抑制の及ぶ対象になったのでしょう。


 北欧などでは小学生に具体的な性行為の絵などを示しながら性教育がなされていて、日本人は仰天します。個人主義が高度に発達した自由な社会では、セックスを秘め事にしておく必要はないのでしょう。

2015年11月9日月曜日

大発見 猫は色が分かる

 我が家の猫は勝手に好きな椅子を選んで寝ています。それぞれの椅子にはフカフカマットが置いてありますが、青色は大嫌い、緑は好みにあらず、茶色はまあまあ、ピンクは大好きです。猫は色が分からないといいますが、実際はどうなんでしょうか。

理想を失った政治

 ドイツのメルケル首相はシリア難民救済に最も地道に対応している宰相ですが、ドイツ国内では大規模な反対デモも行われています。


 難民の人権尊重という理想と大量の外国人流入に戸惑いを見せる国民の本音という相克の事態のなかで、メルケル首相は高い次元の舵取りを迫られているはずです。羨ましいのは、政治家としての高潔な人格と高い見識、そして理想と現実のはざまで夢を失わない意志の強さがメルケル首相の政治力を支えていることです。


 昨今の日本の政治は残念ながら理想を払いのけて安易な現実主義に徹して暴走気味ですが、夢のない社会を次世代にどう繋いでいこうというのでしょうか。

2015年11月8日日曜日

本当に迷っています

 キャンパスの老猫はすっかり衰弱して両手ですくい取れそうな感じです。もはや後ろ足に力が入らず、私のところまで歩いてくるにもヨロヨロ状態です。今日はコンビニは閉まっていましたから、雨のなかで私を待っていました。家に連れ帰ってケージに入れて世話すべきか、住み慣れた場所で一生を終えさせるべきか、迷いながらお互いに顔を見合わせているこの頃です。

ウソと虚偽は違います

 横浜の杭打ち工事のデータ偽装で世間が揺れていますが、これは虚偽であり嘘ではありません。虚偽とは自分だけの利益のために人を貶める行為であって、許される例外ケースはひとつとしてありません。


 一方で嘘には時と場合によっては相手のために仕方のないものであったり、笑って済ませられる微笑ましいものもあります。この種の嘘が一般化して賢い生活の知恵になっているのがジョークではないでしょうか。


 柳田國男が嘆いたように、このジョークさえ受け入れられない不寛容な人たちが最近は増えてきているのが心配ではあります。

フランスの麦畑に入ったことはありますか

 フランスを訪ねたことのある人はたくさんいるはずですが、フランスの麦畑に足を踏み入れたことのある人はほとんどいないはずです。


 私は四方八方を麦畑に囲まれた大きな古い館に住んでいたことがあります。そこには散歩のできる林に囲まれた広い庭園があり、テニスコートがあり、裏庭には大きな納屋があってニワトリが放し飼いになっていました。また専従の農家の人が野菜や果物を収穫してくれる農園も付属していました。


 数キロ離れた小さな村に徒歩で買い出しに行くのは一苦労でした。村には知り合いの足の弱ったおばあちゃんが住んでいました。買い物の後には私の庭で収穫された何がしかの農作物や卵をお土産に持参して、他愛もないよもやま話に花を咲かせるのが楽しみでした。


 そんなわけで眼前に広がる広大な麦畑の風景は当たり前の存在でしたが、そこにはこぶし大の石ころや土塊が普通にごろごろしていてビックリしました。麦の栽培はすべて機械作業ですから、麦が育てばそんなことにはお構いなしということでしょう。ですから農地に囲まれていても日本のように砂ぼこりに悩まされた経験はまったくありませんでした。

2015年11月7日土曜日

キャットフードは凄い研究の賜物だ!

 私がキャンパスで世話する推定8歳の老猫はヨロヨロ歩きでほとんど食べ物を受け付けません。今日はいつものようにトロトロの魚缶を食べさせてから、ダメもとで特別に持参した20歳以上用の固形食を軽く一握り与えたみたところ完食でした。おかげでとてもホッコリ幸せな一日になりました。明日も待っててね!

最高に贅沢な食事 バゲットと赤ワインとチーズとスープ

 私が望むシンプルで最高に贅沢な食事は、フランス産小麦で作ったフランスパンとボルドー産の赤ワイン(私はメルロー種好きです)とシャロントマリティーム地方のヤギの新鮮チーズ、そして野菜スープとなります。これだけで幸せにしかも栄養的に一生生きていけるはずです。



 日本食に例えると、フランスパンは白飯、もちろんワインは日本酒、チーズは豆腐、そしてスープは味噌汁でしょうか。東京では手頃な1500円ほどのランチで本格的スープをスープ皿に入れて提供するレストランは私は一つしか知りませんが、スープのないメニューなんて絶対にフレンチとは言えません。

2015年11月6日金曜日

政治家と若者が集う2泊3日の合宿

 ヤフーニュースによると満16歳から国政選挙の投票権のあるオーストリアでは、政治家と若者の合宿があるそうです。若者が、ギリシャの金融危機への対応は非常に早かったのに、難民問題の話になるとどうして時間がかかるのか、と率直に質問すると、政治家は、自分自身も疑問に思っているが難民受け入れを言うにはとても勇気が要る、と答えたそうです。こんな率直な会話のできる政治家って素敵じゃないでしょうか。

フランスパン

 私が住んでいた1970年代のパリでは浮浪者を多数見かけました。彼らが常宿するのは地下鉄駅と決まっていて、食糧はフランスパン(正式にはバゲットという)と赤ブドウ酒と決まっています。これだけで命を保てるのか興味はありましたが、彼らに尋ねる勇気は出ませんでした。


 パリの浮浪者を思い出したのは、昨日親友の家で美味しいフランスパンに出会ったからです。日本のフランスパンは焼き時間を短縮するために高温にする結果、外皮は黒褐色でガリガリ、内部は水分が飛んでしまっています。そんなフランスパンは加える塩の量もいい加減なために1晩放置すると美味しくありません。


 お土産に頂いたフランスパンは絶妙の塩加減で丁寧に時間を掛けて焼いてあるせいか、翌朝になっても外皮は程よい固さのままで内部は充分にしっとり感が残っていました。そのままかぶりついて頬ばるとじわっと小麦の味が口の中で広がって幸せ感が湧いてきました。そんなわけでパンが命綱のパリの浮浪者を連想した次第です。お店の名前は言いませんが、正統派のパン屋さんありがとう!

2015年11月5日木曜日

猫にも認知症あり

 私が世話するキャンパスの猫たちのなかに推定年齢8歳と思われる雄猫がいます。夏頃から痩せが始まり、今ではヨロヨロしてトロトロ仕込みの高級魚缶と少々の水しか摂れません。


 そんな老猫が若い頃に生活していたコンビニ前に転居(?)してしまいました。私が習慣づけた人目に付かない餌場に連れ戻すのですが、すぐにかつての住み慣れたコンビニ前に帰ってしまいます。


 恐らく認知症になって新しい記憶は飛んでしまい、甦った昔の記憶の中で生きているのでしょう。夜間は10度以下に冷え込んで心配になりますが、これまでのように優しく見守ってやるしかありません。

2015年11月3日火曜日

フランス週刊誌に見る美人の形

 フランスの週刊誌L’OBs(2015/10/15~21,No.2658)の表紙はJulie Gayet女史の顔写真です。日本では絶対に表紙にはならないであろう化粧なし(恐らく)の素顔です。ベイスクリームなどのファンデーションなし、頬紅なし、口紅なし、もちろんアイシャドウなしの自信に満ちた知性溢れる表情が印象的です。女性は是非とも一度ご覧あれ!

がん医療が変わる

 女優アンジェリーナ ジョリーさんが2年前に乳がんの予防的処置として乳房摘出手術を受けて話題になりましたが、日本でも乳がん検診に関心が高まっています。

 

 ただ、最近のアメリカでは乳がんの過剰治療が議論されていますし、アメリカがん協会はマンモグラフィーによる乳がんの定期検診の開始年齢を満40歳から満45歳にし、満55歳からは隔年検診を提唱しています。

2015年11月1日日曜日

子どもの英語教育

 ここでは小学生がアメリカの学校に学んで1年が過ぎてもナースが正しく書けないという話題です。現地の先生は問題視しておらず、慌てる必要はないという説明だったそうです。


 私も日常会話から入ったフランス語では、コミュニケーションにはまったく困らなくなっても、単語はほとんど書けませんでした。あれから40年が過ぎて書き言葉はかなり忘れましたが、話し言葉は幼少時に覚えた童謡のように自然に出てきます。


 外国語の習得は満10歳頃から文字への依存度が高まってくると私は考えています。これは赤ちゃんには聞こえる高音が大人になると聞こえなくなることと関連性がありそうでづが、まだ科学的には証明されていません。


 明治期の学者や官僚は大人になってから外国語を学びました。彼らは自分の経験から手っ取り早い文字依存の外国語習得法を絶対視してしまいました。そんな伝統を受け継ぐ私たちも子どもがナースを正しく書けないと心配になるのではないででょうか。