先日に実施された都立高の入試を分析して、中学生活に期待される勉強の仕方を考えてみました。みなさんの中学時代はどんな生活ぶりでしたでしょうか。
まず基本である国語の問題では問題文と設問文を合わせた総字数は約12,000語になり、今日の新書版に換算するとおよそ25ページ分(500字/頁)に相当します。これを50分間で理解して正確に解答するには、特別な訓練は必要ないものの普段から読書の習慣がないと高得点は望めません。日頃から週3~4日は最低1時間の読書時間を取って、いろいろな文章に接して慣れておくことが大切でしょう。
次に英語ですが、基本的には関係代名詞などの高度な文法や作文の能力を必要とするものではありません。毎日英語を聴いて慣れ親しんでおけば大丈夫でしょう。特に高得点を取るには英語を日本語に訳して考えるのではなくて、英文をそのままで理解できるようにしたいものです。そのためには毎日30~40分は英語を流し聴いて、その聴いた文を後に続いて流暢に発音する練習は怠れません。
最後に数学ですが、式と方程式、円と円周角、数の性質、2次曲線、平面図形と立体図形の単元から出題されています。数学は案外好き嫌いの個人差が大きいことと単元別でも得手不得手があるのが特徴です。まずは式の計算を完ぺきに仕上げて、次に得意な分野を増やしていくことが無難なやり方です。数学が好きでなければオールラウンドな力をつけようと無理をするのは逆効果です。
以上のことを踏まえて中学生活の理想的な送り方を考えますと、平日は3時間ほどの英数国の予習・復習と土日の数時間の勉強を欠かさないことだと思われます。これが十分に実行できれば希望校合格はまず間違いないと思います。