小室圭さんをシッタベンレイ

ノーと言って金満世界を変えよう

  とうとうコーツIOC副委員長が来日して、これからはオリンピック開催への直接的圧力が強まりそうな気配です。  東京オリンピックが多数の病人も出そうな真夏に開催されるのはビジネスとしての都合からで巨額の放映権料を稼ぐためでもあります。  そんな開催してもお金、中止してもお金の五輪...

2014年2月28日金曜日

末期がんとあるサプリメントの効用

 私が学生だった頃の1960年代には20年先には現代医学はガンを克服するなどと教えられました。しかし、今日でもガンは相変わらず難病です。ガン治療に行き詰った人から時々専門医を知らないかと相談されたりしますが、充分に期待に応えられるわけでもなくて、いつも非常に辛い思いをします。


 医師は専門家になればなるほど治療法に忠実であろうとし、そこが腕の見せ所でもあります。医師が個人的な考えで勝手な方法で治療を施せば、それはもはや山師のものであって医師の治療法ではありません。つまり個人的な神がかり的治療法を医師に求めるのは根本的に間違っているのです。


 それでも末期がんの人がサプリメントのお蔭か20年以上生存しているケースを私は知っています。そのサプリを処方している知人の医師は予防のために自らも服用していて、今や満90歳を迎えようというのにガンに無縁の生活を送っています。彼に会うたびに、私は現代医学の限界を覗き見るようで複雑な気持ちになります。

2014年2月27日木曜日

都立高入試 英数国のための入試対策

 先日に実施された都立高の入試を分析して、中学生活に期待される勉強の仕方を考えてみました。みなさんの中学時代はどんな生活ぶりでしたでしょうか。


 まず基本である国語の問題では問題文と設問文を合わせた総字数は約12,000語になり、今日の新書版に換算するとおよそ25ページ分(500字/頁)に相当します。これを50分間で理解して正確に解答するには、特別な訓練は必要ないものの普段から読書の習慣がないと高得点は望めません。日頃から週3~4日は最低1時間の読書時間を取って、いろいろな文章に接して慣れておくことが大切でしょう。


 次に英語ですが、基本的には関係代名詞などの高度な文法や作文の能力を必要とするものではありません。毎日英語を聴いて慣れ親しんでおけば大丈夫でしょう。特に高得点を取るには英語を日本語に訳して考えるのではなくて、英文をそのままで理解できるようにしたいものです。そのためには毎日30~40分は英語を流し聴いて、その聴いた文を後に続いて流暢に発音する練習は怠れません。

 最後に数学ですが、式と方程式、円と円周角、数の性質、2次曲線、平面図形と立体図形の単元から出題されています。数学は案外好き嫌いの個人差が大きいことと単元別でも得手不得手があるのが特徴です。まずは式の計算を完ぺきに仕上げて、次に得意な分野を増やしていくことが無難なやり方です。数学が好きでなければオールラウンドな力をつけようと無理をするのは逆効果です。

 以上のことを踏まえて中学生活の理想的な送り方を考えますと、平日は3時間ほどの英数国の予習・復習と土日の数時間の勉強を欠かさないことだと思われます。これが十分に実行できれば希望校合格はまず間違いないと思います

オレオレ詐欺とパリの物乞い

 私がパリに住んでいた時に赤ん坊を膝に乗せて道路で物乞いする女性がいて、度々お金を差し出していました。友人があれはプロだというので、現場の様子を観察してみると、お母さん役が交代するのを知って騙されていることを知りました。

 

 オレオレ詐欺でも詐欺師仕立ての物語がその壺にぴたりとはまると人はコロリと騙されてしまいます。ただオレオレ詐欺の場合には、身内に起きた悪事はできれば内密に処理したいという、人間の持つ浅ましさを巧妙に利用しています。


 人の同情心と浅ましさは欲という面からみると対照的なものですが、どちらも度が過ぎると人間にある種の隙を作るところでは共通しています。自分が騙されやすいと思っていたら、何事も一呼吸置いて用心したほうが良さそうです。

2014年2月25日火曜日

国民投票という国民の覚悟

 日本国憲法に定められている唯一の国民投票は憲法改正に関するものです。


 現在考えられる憲法改正の可能性とは、環境権などの加筆もあるでしょうが、今日の政治環境からすると、何と言っても戦争放棄の放棄と軍隊の設置がメインテーマになりそうです。これらを認めることは、戦後発展の基盤となった徹底的平和主義を捨て、国民が国際紛争の解決に戦争手段に訴えるのも辞さないことに他なりません。


 首相は憲法改正を避けて憲法解釈の変更という便法で交戦権としての集団的自衛権の行使を可能にしようとしています。しかし戦場で死ぬのは国民であって決して首相ではありません。国民にその覚悟を問う国民投票を避けて戦争への道を開くというのは不公正ではないでしょうか。

2014年2月24日月曜日

笑い話 江戸っ子訛り

「俺、シンコン。」

「えっ!いつ結婚したの?」

「違うよ。シンコン!」

「だから、新婚でしょ!」

「違うって!」

「あっ、貧困ね。あんた“ひ”が“し”になったもんな。」

肩凝りは日本人だけか?

 背骨の異常を専門とする整形外科医と話をして興味深いことを知りました。日本では中年になると誰しも肩凝りに苦しんだ経験があるはずですが、これがアメリカ人となると明らかに症例が少ないというのです。


 彼はアメリカで3000人、日本で1万人近い人たちの背骨やその周辺部の筋肉の状態を直接診ており、その経験から出た見解ですから重いものがあります。しかし、アメリカ人が来日して日本語が分かるようになると途端に肩凝りが出やすくなると笑っていました。


 この話からするとどうも日本人の肩凝りの原因には社会的なものもありそうです。我々日本人は肩が凝ったら生活スタイルを見直してリラックスできるようにすることも必要かも知れません。

アメリカ海軍の凄さ

 世界的な豪華客船でノロウイルス食中毒事件があったようですが、アメリカ海軍の艦船では完璧な衛生管理が実施されていて、そのような不祥事は聞いたことがありません。


 CNN報道(電子版)によれば、米海軍では食中毒が起きれば作戦の遂行に大きな支障をきたすために、徹底的な手洗い励行などの衛生対策が取られているそうです。流石にHACCP(ハサップ)という食品衛生管理システムを生み出した国の面目躍如というところでしょうか。


 私がこのニュースで思い出すのが米国の大会社の会長さんの話です。彼はトイレで手洗いをしなかった社員を発見して即時に解雇通告をしたそうです。少しやり過ぎではないかと思っていましたが、よく考えてみると納得するところもあります。必ずトイレの後や帰宅時の手洗いを励行しましょう。

高梨沙羅選手とユリア リプニツカヤ選手

 冬季オリンピックでは金メダル間違いなしという前評判のもとで残念な結果に終わってしまった選手も少なくありません。もっとも前評判が高かったのが日本では女子スキージャンプの高梨沙羅選手、ロシアでは女子フィギュアスケートのユリア リプニツカヤ選手、そして韓国ではキム ヨナ選手でしょう。


 キム ヨナ選手は、すでに4年前のバンクーバー五輪で浅田真央選手との対決に勝利して金メダルに輝いているうえに経験豊富で貫録を示しました。まだ10代でオリンピック初出場の高梨選手やリプニツカヤ選手を同列に評するのはあまりにも酷でしょう。若い二人は結局はともにメダルに届きませんでした。


 高梨選手のジャンプ後の表情には濃い落胆の色が読みとれました。リプニツカヤ選手は、失望の様子ながらもあどけない15歳の少女の表情に戻っていました。負けた後も期待の重みを背負ったままの感じがした高梨選手と、すっかり普通の少女に戻ったリプニツカヤ選手の姿は対照的でした。


 私たちの過剰な期待が高梨選手の心に凶器のように突き刺さったままにならないように、彼女のこれからの選手生活を温かく見守ってあげたいです。

2014年2月23日日曜日

放射能で死んだ人はいない?

 これは確か都知事選に立候補した田母神俊雄氏の主張です。彼は事実は正確に見ていますが、理屈としては大きな誤りを犯しています。


 原発関連では、一瞬にして大量の放射線を浴びることは理屈ではあっても、事実としては99%ありません。最悪の原発事故である炉心溶融が始まって水素爆発を起こすまでには退避する時間が十分に取れるからです。例えば、福島第一原発一号機が水素爆発を起こすまでには24時間以上がありました。


 一方で、1999年9月30日に東海村JCOで想像を絶する杜撰なウラン溶液の取り扱いをして臨界事故を起こし、作業員3人が強い放射線(中性子線)を浴びて2人が死亡しました。こんなことは放射線防護対策が誠実且つ厳格に実施されていれば普通は絶対に起こりません。


 田母神氏にはこうした基本的な知識が欠けていたために出てきた発言かと思われますが、トップの下で何も言えずに総委縮している今日の日本社会の気味悪さを感じます。

2014年2月22日土曜日

すべての危険は消費者負担というビジネス感覚

 商取引では最初から消費者がさらさらされている分かり切った危険というものが存在します。例えば、ネットオークションで本物であるという記載があり、鑑定書まで明示されていて、質問して真贋を再確認して落札した高価な商品が偽物であったとします。


 ネットオークション会社は、消費者との直接の接触がないことを隠れ蓑にして、こうした詐欺的ケースにも一切責任を負担しません。私たちの感覚として現物を見ないで高価なものを買うのが悪いとも言えそうですが、そう片付けてしまってはネットビジネスが安全な社会の一員として成熟する道は断たれてしまいます。

ネットオークションの無責任さと危険性

 私はオークションが大好きで電車内などで世界中のサイトを覗いています。今回トラブルに巻き込まれた経験から、どんなことに注意したら詐欺まがいの行為に騙されなくても済むか考えてみました。

 私が利用したのはYahoo JAPANのヤオフクオークションです。問題が発生してすぐにダメもとで六本木にあるYahoo JAPANの本社に行ってみました。ミッドタウン2階にある受付に話すと、メモを一枚渡されてすべてはメールで連絡するようにと門前払いでした。

 そこで事の概要をメール連絡して助言を求めると、結局は落札に関するトラブルはすべて出品者と落札者との間で解決すべきことで、ヤオフクオークションは一切責任を負わないという回答が送られてきました。その後も何度か質問を続けていますが、すべてマニュアル化された回答ばかりで暖簾に腕押し状態です。

 例えば、eBAY USAのサイトを見ると、規格化された出品商品の詳細且つ鮮明な画像が掲載されています。ズーム機能まで備わっていて商品の細部を一部始終確認することができます。また不実な出品者との間にトラブルが発生した場合には無料の補償制度がしっかりと準備されています。

 ネットオークションではいくら注意を払っても、出品者が最初から騙す意図をもっていたらトラブルは回避できません。そういう危険性を知りながらも放置して、オークションガイドラインにそって一切責任を負わないという企業姿勢はコンプライアンス上の問題はないのでしょうか。とにかく下記の条件を満たすものしか信用しないほうがよさそうです。

 1.鮮明な商品画像が10枚以上掲載されている
 2.ノークレーム、ノーリターン、ジャンクなどの言葉が記載されていない
 3.自分が捨て金と思える金額以上の商品には応札しない(例 1万円以上)
 4.高額商品は古物商の免許を持っている業者以外は応札しない

 幸いにも私は出品者が誠実であったために問題を無事に解決できました。同時にヤオフクオークションが一刻も早くeBAY並みのガイドラインを持てるように期待します。

オタマジャクシ?それともカエル?

 私たちの教育は子どもを育てるのではなくて、皮肉にも生徒を出来る子と出来ない子とに容赦なく選別することしかしていないように思われてなりません。


 学校教育が求める優等生のイメージとは、規則正しい生活ができ、計画的に勉強し、暗記したたくさんの知識をうまくテストに活用できる子どもというところでしょうか。こうした能力は幼少期から管理教育を徹底すれば十分に養成可能ですから、親は自分の子どもを中高一貫教育に託したい気持ちになるのは当然でしょう。


 これらの能力に劣れば、結局は水溜りで右往左往するオタマジャクシのような存在に甘んじなければなりません。一方で出来る子どもたちはどんどんとカエルになって鬱陶しい水溜りを跳び出して行きます。その運命の違いに今日では家庭の資力が大きく絡んできているように思われて気になっています。

世界の異常気象と食糧危機

 先週の寒波で関東地方は歴史的な大雪に見舞われました。いわゆる地球温暖化による気候変動の怖さをまざまざと見せつけられた気がします。

 世界の穀物庫であるアメリカやカナダそしてオーストラリアがいったん異常気象に見舞われて凶作になれば、食料品価格が一気に異常高騰をしかねません。人口はアメリカ3.2億人、カナダ3500万人、オーストラリア2300万人で世界人口の5.5%に過ぎませんが、世界の小麦輸出量では50%を占めているからです。

 これから頻度が増すであろう北米や豪州における異常気象が世界的な食糧危機を引き起こす可能性も高くなると思わねばならないでしょう。

2014年2月20日木曜日

浅田真央選手の負った心の傷

 昨夜の女子ショートプログラムでは浅田真央選手は不調でした。一方でバンクーバー大会の覇者キム ヨナ選手は貫録の滑りで一位でした。


 バンクーバー五輪でメダルに輝いたキム ヨナ選手はいったん銀幕から離れて大学に通うなどして十分に精神的にリフレッシュして再登場しました。スポーツ選手には大きな賭けだったと思いますが、結果からみると吉と出ました。


 一方で銀メダルの浅田真央選手はすでに精神的にも肉体的にも限界にきていたように見えましたが、バンクーバー後も休みなく頑張り通してソチに臨みました。結局は全盛期の輝きも笑顔も失った浅田選手は復活できませんでした。


 浅田選手をオリンピックの広告塔に仕立てあげて重宝したマスコミは、彼女の限界は百も承知だったはずです。浅田選手がソチで負ったであろう深い心の傷は測り知れません。スポーツ選手を消費財にしてしまったオリンピックはもはや化け物です。


 追加 フリーでは納得の演技ができて満足感に満ち溢れた表情を見せた浅田選手、ショートで負った心の傷を克服した精神力に感服。若いっていいですね。

笑い話 受験シーズン

「おお、キム ヨナ選手の華麗な滑り!」

「リプニツカヤ選手の若くて溌溂とした滑り!」

「さあ、浅田真央選手の次の滑りに期待しよう。」

「頼むから次のスベリなんて言わんでくれ!」

2014年2月19日水曜日

笑い話 味覚音痴

「このフォアグラは旨い!まさに一級品だ。」

「今までこんなの食べたことがないわ!」

「やっぱり、超一流レストランに来た甲斐があったよ。」

「あのー、これはアンコウの肝ですが...」

2014年2月18日火曜日

米英独仏のオリンピック報道

 大雪を生き抜いたネコたちに餌をあげた後に、大学図書館で米英独仏の新聞を読みながら番組欄を見て気付いたことは、これら4カ国で複数のテレビ局がオリンピック放送に躍起になっている国はありませんでした。


 日本ではNHKが夕方6時から深夜2時過ぎまでオリンピック放送一色ですし、民放も負けじとばかりに精力的に特集を組んでおります。


 この米英独仏の新聞ではメダリストをさほど英雄視するわけでもなく、オリンピックと言えどもスポーツはスポーツ欄で扱うという節度が感じられました。

 

 日本のメディアは私たちに感動を押し売りしし過ぎてはいないでしょうか。

ソニー危うし=日本危うし

 教育は個性を伸ばして有能な人材を育てるのが本来の役目ですが、日本の教育は人間を既製品化してしまいます。つまり日本の教育は残念ながら社会に都合よく使える人材を生み出すことしかできていません。


 ある週刊誌にはソニーの衰退が取り上げられています。国際競争時代に活躍できる人材の不足から社内に活力が失われているようですが、これは今日の日本の問題でもあります。その最大の原因は、教科書的知識を教え込むだけで、意見を述べ合う議論の場も自主的な調査・研究活動もない没個性的な教育にあるのではないでしょうか。


 アメリカでは地球の公転を知らない人も少なくないといわれますが、日本では笑いものになりかねません。しかし知識偏重の没個性的な人間集団と自立した個性派社会として両国を対照してみると、そこからは活力の差の理由が分かりそうな気がします。日本の教育が変わらないとソニーだけではなくて日本も危うしと言えないでしょうか。

2014年2月17日月曜日

原発の呪縛とスマートシティー構想

 原発は一旦火が入ると安全上の問題から出力調整はできず、消費電力が減少する夜間でもフルパワーで運転されます。つまり原発は言わばマラソン走者であり、この欠点を巧妙に隠すためにベース電源という言葉が使われます。


 一方で太陽光発電は電力消費がピークに達する夏の昼間に大きな威力を発揮しますし、暖房需要の大きい冬場には季節風を利用した風力発電は非常に有効な電源です。つまり、これらの自然エネルギーはボルト選手並みの優秀な短距離走者ですが、マラソン走者の視点からは不安定電源の誹りを免れません。

 

 世界では自然エネルギーを有効活用するスマートシティー構想が精力的に推進されていますが、日本では原発依存の呪縛を克服できないためか一向に普及しておりません。舛添都知事、ここで東京のスマートシティー構想をぶち上げてください。そうすれば脱原発の道はすぐに見えてきます。

もう食傷気味 オリンピック報道

 テレビでは深夜に至るまで延々とオリンピック中継が続いていますが、この不況の中でそれどころではない人たちを思うと複雑な気持ちになります。


 私の周りにも、リストラされて生活不安のなかで職探しに走り回っている人、親の介護をしながら家庭を必死に支えるシングルマザー、脳梗塞の後遺症を抱えながらも超高齢の親と同居する人等々、オリンピックどころではない人たちが少なくありません。


 巨大なマネーゲームと化しつつあるスポーツで世の中に感動をなどという安易な発想とドラマ化されたメダル獲得者の秘話の洪水が、これからも続くと思うとうっとうしく感じるのは私だけなのでしょうか。

笑い話 “60過ぎたら、どんどん捨てなさい”

「これは週刊誌の見出しだ。」

「それで何を捨てろと書いてあるの?」

「1.親 2.子 3.友人 4.家 5.見栄 6.年賀状・お中元 8.カネ。」

「それじゃ、最初に捨てられるのはアンタだ。」

2014年2月16日日曜日

笑い話 ボケ違い

「若いのに何をしてんだ、このボケ!」

「でも、課長のボケよりはましですよ!」

「何だと!その理由を言ってみろ!」

「僕は平和ボケ、課長は老人ボケ。」

そろそろ爆発か?第三セクター事業という巨大時限爆弾

 大雪の後に第三セクターの交通機関モノレールを利用しました。車両連結器の幌の上には大量の雪水が溜まって走行中のバランスが悪いのかひどい揺れ方で不安を感じました。それでも水が車内に滴り落ちる幌の下を通った車掌は無関心でした。


 日本独特の考え方で生れた第三セクター事業は聞こえはいいものの天下り天国で、官民もたれ合いの放漫無気力経営で知られています。全国の大半の事業体が破綻の危機に瀕していて、それらの多くが負債が莫大過ぎて破産処理もできないと言われます。


 折しも総務省の発表では、破綻処理費用となる第三セクター等改革推進債の発行額は前年の3倍近い約5000億円(2013)に急増しました。三セクの連鎖倒産が始まれば、地方自治体の破産となり、その結果が国家経済の破綻につながりそうですが、この悪夢はそれほど遠い未来の話ではなさそうです。

2014年2月15日土曜日

大雪の後は家人の人柄が出て

 今日のネコの世話は流石にバス利用を考えましたが、大雪のせいで運休という張り紙を見て結局は全途歩かざるを得ませんでした。


 道すがら家々を観察すると、玄関から門の外側まで広範囲に綺麗に除雪されている家もあれば、雪が降り積もるままにされている家もあり、家人の人柄が手に取るように分かって興味深く思いました。


 商店街でも古い個人商店とは対照的に牛丼、焼き肉、居酒屋の大手チェーン店の店先はどこも深々と雪が歩道を埋め尽くしたままでした。こうした光景を目の当たりにすると、人情味とういうか思いやりが街から失われていくようで寂しいものです。

ドイツの大学の混浴サウナ

 私がドイツで学んでいたときに大学の混浴サウナが留学生の間で話題になっていました。ドイツでは大学の学生寮も男女混用でお隣さんが女子学生というのは普通ですから、混浴サウナも特段騒ぎ立てることでもないのでしょう。


 当のサウナの様子を聞いてみたら、タオルなどで前を隠すなどという不埒な輩はいないそうでした。素っ裸で堂々と入場するのが“礼儀”で、希少価値の日本人が衆目の視線を浴びながら緊張して“入場”していく様子を思い浮かべると、私は笑いを禁じ得ませんでした。

2014年2月12日水曜日

ある元兵士の無念

 私の友人にお父さんが太平洋戦争の激戦地ニューギニアに出征した人がいます。約8000人の兵士で日本に生きて帰ったのは数百人だったそうです。その父親が子どもに許さなかったことのひとつが靖国神社参拝でした。


 靖国神社に行かない理由は、同僚を苦しめた上官が一緒に祀られているからということでした。多くの政治家が戦死者に敬意を表してと言って靖国神社を参拝しますが、友人の父親のような下級兵士の無念を思うと複雑な気持ちです。

2014年2月11日火曜日

オリンピック スポーツ選手は国家の便利屋か

 有名スポーツ選手がその名声を武器にして国政に進出した例はたくさんあります。スポーツ出身の国会議員は例外なく保守政党に所属して閣僚に抜擢されることもあります。何故でしょうか。


 スポーツ選手がオリンピックに出場してメダルを狙うためには資金が必要です。たとえ類まれな天賦の才能に恵まれた選手といえども、最新のトレーニング環境の中で十分な練習を積まなければ世界の一流の仲間入りは不可能です。彼らは好むと好まざるに関らず国や企業に経済的支援を求めざるを得ません。

 そんな選手たちは、スポーツだけに邁進して従順な国民でいることがもっとも賢い生き方であることを本能的に分かっていて、結局は国の広告塔となり、便利屋になり下がっていくのではないでしょうか。権力の座に就いたスポーツ選手にその自覚はないにしても、これはひとつの悲しい現実と言えそうです。

五十肩と言われたのが...本当は

  ある人が肩の痛みで一年半以上苦しんでいましたが、複数の医師には五十肩だろうといって軽く片付けられていました。ところが私が紹介したアメリカのカイロプラクティック ドクターの資格を持つ整形外科医を訪れたところ、痛みは頸椎の異常から来ていることが判明しました。しばらく通った結果、元気になれたようです。


 カイロプラクテイックは背骨に起因する異常を矯正するアメリカ発祥の伝統医学です。日本では国連の専門機関WHOが認めるカイロ基準を満たす教育機関は東京都新橋に一か所あるだけですから、国際基準の資格取得者は数百名しかいません。とにかくカイロの話を聞いて五十肩にもいろいろあるようで驚きました。

2014年2月10日月曜日

内部分裂する組織とは

 私は今でも大学のスポーツクラブを支援しています。今シーズンの成績は予想したほどよくありませんでしたが、選手たちは大きな成長を遂げてくれました。


 組織が思ったように機能しない状況が長期に続くと普通は犯人探しが始まります。そしてお互いが疑心暗鬼になり次第に相互批判の様相を呈してきます。メンバーの視線はどんどんと内向きで否定的となり、最も大切な組織の目的が見失われると結束力がなくなって空中分解のピンチを迎えます。


 今シーズンのチームは、ある選手の不調から初戦の大きな勝利から一転して3試合を連続して落としました。それは半ば一目瞭然でしたが、彼の個人的な状況を考えると仕方のないことでした。それを知ってか誰からも個人批判はまったく出てこず、チームメンバーが一丸となってリーグ優勝校に勝利することができました。


 連敗した時は内部分裂の危機を覚悟しましたが、そんな私の危惧などはまったく取り越し苦労であるほど選手たちは大きく成長していたのです。彼らは卒業後もきっと愚かな内部分裂など起こさない賢い社会人になってくれることでしょう。

2014年2月9日日曜日

舛添候補の勝利に思う

 本日の都知事選では予想通り舛添候補が勝利しました。投票率が50%にも満たない選挙では都民の意思が十分に反映した結果とは言えません。当選した舛添氏には安倍政権とは少し距離を置いて、東京都を世界に恥じない平和で自由な都市にしてもらいたいと思います。


 都民の最大の関心事が景気・雇用にあって原発ではなかったことから、細川・宇都宮陣営は白熱の論戦を巻き起こせませんでした。ただ東京都の景気・雇用を好くしようにも世界景気の動向と無関係に事が運ぶはずはありません。結局は無駄な公共投資を行って後世に大きな負担を残すことになるでしょう。


 細川・宇都宮陣営の得票数を合算すると舛添氏に匹敵しますから、舛添氏は仮免許を与えられたに過ぎません。そのことは賢い舛添氏ですから十分に理解しているはずです。また準備不足ながら善戦した細川・小泉ペアはこれで終わりにしないでください。あなた方の挑戦は始まったばかりなのですよ!

ネコの死 大切な寄り添いの心

 昨日の東京は16年ぶりの大寒波の到来でキャンパスのネコの安否が気遣われましたが、必死で探したところ7匹は不明でしたが4匹の生存を確認できました。結局はお互いに寄り添って生きているネコたちが厳寒の30時間を乗り切り、単独で生活していたネコたちは凍死という結果のようです。


 この悲しい出来事から学び取ったことは、お互いに寄り添って生きている集団は逆境に強いということです。隠れ屋を撤去されて死に追いやられたネコたちを顧みて、お互いが寄り添って生きる心の大切さを痛感しました。小さな命が私に大きな教訓を残してくれました。合掌。

2014年2月8日土曜日

自死という清算方法

 ゴーストライター発覚の佐村河内氏の事件では、当事者の2人だけではなくて音楽やマスコミの関係者も真実を知っていたと思われてなりません。


 彼の周囲にいる関係者は、みなそれぞれの都合から彼をお金儲けに利用していたのに、事態が一変すると知らなかったと白を切り、踵を返して逃げ出してしまいました。確かにこの事件の種を播いたのは佐村氏ですが、まっとうな助言者がいなかったことが彼の傷口を広げてしまいました。


 佐村氏は死ぬ覚悟はできていると語ったと報道されていますが、自死に値する恥辱などがあると思うのはエリートの思い上がりでしかありません。どうしてもそうしたいのなら、その前に上野に行ってロダンの「カレーの市民」を眺めてみてください。人間の気高さについてきっと教えられることがあるでしょう。

2014年2月5日水曜日

オープンキャンパスに騙されない 大学の本当の教育力を見破る方法

 どこの大学も高校生のために精力的にオープンキャンパスを開催して、大学の特徴や魅力そして教育力を大々的にアピールしております。しかし、それは厚化粧みたいなもので、大学の教育面での本当の実力を知る手だてにはなりません。しかし高校生はコロリと騙されています。


 大学の本当の教育力を見破るのは夏休みや春休みの平日に大学図書館を訪れてみるのが一番です。学生さんが図書館でしっかりと勉学に勤しんでいる姿がたくさん見られるなら安心でしょう。また勉学に真剣に取り組む学生さんが多い大学の図書館は静粛そのものですが、そうでないところでは談話室になっています。


 とにかくオープンキャンパスでは大学の本当の教育力に接することはできません。

母国語の大切さ

 今日はあるドイツ人と知り合いになりました。来日して2年にもならないのに十分に日本語で会話ができていました。よく聞いてみると演劇が大好きで日本人との接触がいっぱいあって日頃からしっかり日本語の練習ができていました。



 一方で日本ではドイツ語を話せる人間は絶滅危惧種ですから、私に会うまで母国語を話すチャンスがなくてとても寂しかったようです。母国語でいっぱい話すのは生活上のストレス発散に役立ちます。私たちも日頃から家族や友人そして隣人らと会話に満ちた生活を心がけ、お喋り好きになりましょう。

2014年2月2日日曜日

STAP細胞発見者の凄さ

 ノーベル賞の声も出てきたSTAP細胞の発見者小保方晴子氏は、本当のピンチになった時に必ず助けてくれる人が出てきた、とこれまでの苦労を吐露していました。


 とても心が和む重い言葉ですが、普通の人間はそういう本当のピンチまで自分を追い込むことができないものです。そこの凄さがSTAP細胞の発見者たる所以ではないでしょうか。


 しかし、小保方氏のように絶対絶命のピンチで手を差し伸べてくれる仲間がいるのか自問してみると自信が持てないというのが一般的な現代人の気持ではないでしょうか。小保方氏のみならずその周囲にいる人々の高潔さもノーベル賞級で羨ましいです。

責任野党って何だろう?

 この言葉を考えるうえで国会を家族に読み替えて考えてみます。家族の生活を支える責任はすべて子どもの保護者である親にあります。また、たとえ親の職業が嫌いだからと思っても子どもにはそれを止めさせる権限はありません。



 こう考えてくると責任野党などという摩訶不思議な言葉を使って野党を責めるのは、親の責任の一部を子どもに転嫁してしまうのと同じ発想といえそうです。あくまでも国政の全責任は与党にあり、野党は支持者に対して責任を負うているに過ぎないはずです。



 とすれば野党が支持者を裏切って公約を破ってまで与党に近づくことは許されませんし、与党が野党に責任の負担を求めるのも筋違いではないでしょうか。

2014年2月1日土曜日

舛添都知事候補の英語力に思う

 舛添都知事候補は英独仏語など6カ国語に堪能な国際人と言われますが、昨日の外国人記者クラブ記者会見で全部を英語で対応したとはいえ、意見表明は英文原稿の棒読みに近いものでした。


 受験英語の域を出ない話しぶりで聴いていて分かりにくい個所もときどきあったり、少し緊張したのか笑っても表情が硬くて不自然なものでした。You Tubeを見ていても噂に聞く卓越した語学力と話術を活かした臨場感がまったく感じられませんでした。


  舛添氏もごく普通の日本人のようで私はかえってホッとしました。都知事になられても私たち普通の人間の気持を忘れないでください。