小室圭さんをシッタベンレイ

ノーと言って金満世界を変えよう

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2016年1月7日木曜日

年金資金の株式投資 2015年度は損失計上か?

 厚労省所管の年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は厚生年金と国民年金の積立金137兆円(平成27年度末)を国内外の株式(両方で合計43%)に積極的に投資しています。2015年7~9月の内外株式投資収益は-7.9兆円でしたが、第3四半期の株価は上昇しましたので状況は改善されたはずです。


 GPIFの株式運用収益は、国内外市場の状況に違いはあっても、大ざっぱに言えば日経平均19,000円水準の状況でプラスマイナスがゼロになり、日経平均17,500円ではマイナス10%くらいと推測されます。今日の終値は17,800円ですから相当な額のマイナスになっているはずです。つまりGPIFは強気で株式に投資してきたためか、かなりの高値掴みをしていると思われます。

 

 ちなみに資金の市場運用を開始した平成13年~22年までの10年間の累積実績は+10兆円に過ぎません。ところがアベノミクスの超金融緩和政策の恩恵を受けて、平成24~26年の3年間には実に+37兆円の運用益を確保しました。しかし、これはまさに政府の自作自演劇の結果であって、まともな運用益ではありません。


 新年の世界情勢の急変による市況の悪化を恐れて、投入した大量の資金を引き上げれば株価の急落は避けられません。かといって、このまま回復するのを眺めているわけにもいかないでしょう。国内最大の投資マネーを持つGPIFにとっても株式投資家にとっても、2016年前半は当面の正念場と言えるでしょう。