小室圭さんをシッタベンレイ

ノーと言って金満世界を変えよう

  とうとうコーツIOC副委員長が来日して、これからはオリンピック開催への直接的圧力が強まりそうな気配です。  東京オリンピックが多数の病人も出そうな真夏に開催されるのはビジネスとしての都合からで巨額の放映権料を稼ぐためでもあります。  そんな開催してもお金、中止してもお金の五輪...

2014年6月27日金曜日

「アヴェロンの野生児」と今日の政治家

 J.M.C.イタール著(中野善達・松田清訳、福村出版)「アヴェロンの野生児」では、1799年に森の中で猟師に発見保護された11歳前後の男児の社会復帰への取り組みが詳細に記載されています。この男児の生育状況の観察事実から、次のような一般的命題が引き出されています。


 「われわれの欲求の数を増大あるいは減少させる傾向をもつ偶然的な要因は、それが局地的なものであれ国家的なものであれ、必然的にわれわれの知識の領域や科学・芸術・産業の分野を拡大あるいは縮小する力をもっている」。


 近頃の政治は、私たちの価値観を多様化というよりはむしろ画一化させる方向に強く作用しており、結局は‘私たちの欲求の数を減少させ’ているため、‘知識の領域や科学・芸術・産業の分野の縮小’が起こっているように思われてなりません。


 政府は規制緩和とは言いますが、実際には規制緩和のための新たな規制が生み出されているだけで、民間に高い自由度を与えて成長を促すということにはなっていません。それは、本当の規制緩和=お役人の数の減少となるはずですが、そうはなっていないことからも明らかです。


 お役人の数が減らない規制緩和ほど不思議な規制緩和はありません。