小室圭さんをシッタベンレイ

ノーと言って金満世界を変えよう

  とうとうコーツIOC副委員長が来日して、これからはオリンピック開催への直接的圧力が強まりそうな気配です。  東京オリンピックが多数の病人も出そうな真夏に開催されるのはビジネスとしての都合からで巨額の放映権料を稼ぐためでもあります。  そんな開催してもお金、中止してもお金の五輪...

2014年6月18日水曜日

戦争と勇気

 サッカーのワールドカップブラジル大会に話題が集中する間に、国会では集団的自衛権の行使容認に向けて着々と地ならしが進んでいます。これまでの日本は、戦争のない平和な地球国家という夢と戦争が絶えない現実をつなげる実験的モデルでした。


 日本が他国の領土内ないしは公海上で武力をもって戦闘行為に加われば、攻撃された相手国は絶対に侵略行為だと言うに決まっています。この相手国からの視点をまったく考慮せず、自国の論理だけで現行憲法上の歯止めを骨抜きにするのが集団的自衛権の本質です。


 湾岸戦争では、日本が出したのはお金だけで卑怯だとか、戦う勇気のない意気地なし国家のように言われましたが、日本が現行憲法上で許される最大限の誠意というのはお金を出すことでしかありません。それで非難されても卑屈にならず毅然として平和主義を貫く無言の勇気こそ、今日の平和憲法が求めている核心であることを理解する必要があります。


 集団的自衛権を認めれば、次は自衛隊が自国領土外で攻撃力を発揮する軍隊に変質することであり、その次は徴兵制の導入という理屈になるでしょう。私たちの勇気が知力ではなく暴力に依存するのであれば、街の荒くれ者と何ら変わりません。今日の政治家は、残念ながらその程度の水準でしかないということでしょうか。