小室圭さんをシッタベンレイ

ノーと言って金満世界を変えよう

  とうとうコーツIOC副委員長が来日して、これからはオリンピック開催への直接的圧力が強まりそうな気配です。  東京オリンピックが多数の病人も出そうな真夏に開催されるのはビジネスとしての都合からで巨額の放映権料を稼ぐためでもあります。  そんな開催してもお金、中止してもお金の五輪...

2015年4月5日日曜日

医者の権威と論文の数

 医者の権威は特に大学や大病院にいると論文の数に比例しがちです。どんなに腕が良くても、論文がなくては認められることは難しいところです。こうした伝統が群馬大学や千葉がんセンターの腹腔鏡手術の悲劇にも関係しているような気がします。


 私の友人のある大病院の医師は学会出席の許可を上司に求めたところ、日常診療を最優先しろと言われて不満げな様子でした。毎日大きな手術が行われて、病室は重い病状の患者さんで埋まる戦場のような状態では上司の気持ちもよく分かります。


 私の別の友人は先端医療技術の優れた専門家で、その極めて高度な技術は誰もが認めるところでした。彼の腕に泣きつけば何とかしてくれるという信頼感が漂っていましたが、彼は職人気質で論文を書かないために、大学内では認められずに出世の道は閉ざされていました。


 開業医の世界でも、学会出席と言って休診すると箔が付くと言われます。しかし、我が家の近くには何と360日9時~21時までひとりで診療する医師がいてとても頼りにされています。かかりつけの先生の健康を患者が気遣うような関係は今日では尊いものになってしまいました。