小室圭さんをシッタベンレイ

ノーと言って金満世界を変えよう

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2015年4月20日月曜日

究極のやせ我慢男

 画家の藤田嗣治(ふじたつぐはる)は帝国軍隊の煽動に加担したとして日本画壇の責任を一身に背負いながら、日本から追放されるかのように米国経由で渡仏しました。スイスの病院で臨終の身となった藤田は故国に帰りたいと号泣したと言われます。


 藤田は命令されるままに戦場に赴いて数々の戦争画の傑作を描きましたが、常に絵画に誠意を尽くしてきたという信念を恥じることはありませんでした。米軍占領下で戦犯者リストに自分の名前が連ねられようとしても抗弁しなかったのは、人生を絵画に捧げてきたことを誇りにして半ば覚悟を決めていたからでしょう。


 結局は日本国籍を放棄してフランスに帰化してフランスに骨を埋める決意をした藤田が、最後の最後になって流したのは男の究極のやせ我慢にやっと正直に向き合えた癒しの涙だったのかもしれません。