小室圭さんをシッタベンレイ

ノーと言って金満世界を変えよう

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2017年7月7日金曜日

謎の茶碗が1億円

 本阿弥光悦(1558~1637)の作とされる茶碗は現在のところ約40碗しか知られておりません。実際にはもっと多くの茶碗が伝来しているはずですが、光悦の茶碗にはサインは絶対にありませんし、自由奔放な作振りが特徴ですから困ったものです。


 茶碗は、作振り、形状、原料の土の種類、使用された釉の特徴、焼き上がりの表面状態、成型方法、高台造りの特徴、箱書き等の示す伝来歴などを手掛かりに真贋鑑定がなされます。しかし光悦の茶碗の場合には、手捏ねで巧みな箆使いと幾分癖のある高台の削り出しくらいしか手がかりがありませんから、確実に鑑定できる専門家はいないのです。

 

 史上最強の本阿弥光悦鑑定家といえば林家晴三氏でしょう。林家氏はほとんどの光悦の茶碗を実際に何度も手に取って見ている稀有な存在です。林家氏は終戦直後の混乱期で名碗がいわば溢れていた時代に茶陶の専門家の道を歩み始めた幸せな人です。

 

 そんな訳で光悦の茶碗は文献も実物を見る機会もほとんどないというのが現実ですから、茶陶の世界では最大の謎に包まれた存在です。本物ならば億単位と言われる光悦の茶碗を発見すれば、日本最高峰の芸術家光悦の人間像に触れられる幸せだけではなくて歴史にも残せます。是非研究してみてください。