小室圭さんをシッタベンレイ

ノーと言って金満世界を変えよう

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2015年1月3日土曜日

スーパーボールを知らないのではアメリカを知らないのと同じ

 私は奇妙な縁からアメリカンフットボール(アメフト)にかかわって35年以上が経ちます。アメフトといえば毎年2月第1日曜日開催のスーパーボールです。アメリカ人ならば大統領になるよりスーパーボールに出場する方を選ぶでしょう。この世界最大のイベントを楽しむために少しアメフトを知ってください。

 アメフトのルールは野球よりはむしろ単純明快です。ボールを持って走るランプレーか、攻撃の司令塔クオーターバックがレシーバーにボールを投げるパスプレーをして点の取り合いをするだけなのですから。野球ではスリーアウトで攻撃権が相手に渡りますがアメフトではフォーアウトです。

 ひとつのチームには攻撃と防御の2つの専門職グループがあります。一つの攻撃権で4回までプレーできますが、合計10ヤード(約10メートル)以上前進できれば新規に攻撃権が得られ、できないと相手側に攻撃権が移ります。つまりプレーして1回目でも2回目でも3回目でも4回目までに10ヤード以上を進めばフォーアウトは来ませんから、休みなく何回でもプレーを続けられます。

 一回のプレーは、ボールを持って走った自軍選手が膝を着くか倒れるかしたり、投げたボールを自軍選手がキャッチできなければワンアウトになります。最終的にボールを相手チームのゴールラインまで持ち込めればタッチダウンといって6点を獲得できます。タッチダウンすると直後にオマケでもう一回だけゴールライン前でプレー権が与えられます。これでキックしたボールがポール内に入れば追加してさらに1点がもらえます。蹴る代わりにもう一度プレーしてタッチダウンすれば2点がもらえます。

 試合時間は1クオーターが大学では12分間で、これが前半と後半で2回ずつ繰り返されます。選手の交代はまったく自由でプレーの合間に何回でも出入りができます。攻撃に際しては、円陣を組んでクオーターバックがプレーの種類を選手たちに伝えてから攻撃を開始するのが普通です。

 観戦に必要なルールと言えばおよそこれだけです。大学の一部リーグでは東大などの有力国立大学が強豪チームとして活躍しているように、アメフトは頭脳と体力と戦略を合わせた総合力の戦いであることも、他のスポーツにはない大きな魅力です。さあ、今年こそはスーパーボールを楽しんでアメリカの心意気に触れてください。