小室圭さんをシッタベンレイ

ノーと言って金満世界を変えよう

  とうとうコーツIOC副委員長が来日して、これからはオリンピック開催への直接的圧力が強まりそうな気配です。  東京オリンピックが多数の病人も出そうな真夏に開催されるのはビジネスとしての都合からで巨額の放映権料を稼ぐためでもあります。  そんな開催してもお金、中止してもお金の五輪...

2018年6月25日月曜日

モリカズの猫

  絵の主役になった猫と言えば、世界広しと言えども熊谷守一の三毛猫しかいません。もちろん中世の時代から絵画に登場する猫はたくさんいます。マネのオランピア、藤田嗣治の一連の作品の猫などが有名ですが、代表作での主役の猫は何と言っても熊谷守一の三毛猫(1959)です。


 この守一の「猫」はうたた寝して胴体の筋肉がすっかり弛緩しているのが見事に描き出されていて、見る人を一瞬ホッとさせますが、猫の上半身に目を移すと猫好きの人間ならついつい頭をなでてちょっかいを出したくなるような愛らしさが見事に表現されているからでしょう。


 守一の絵の凄さは、絵の上手下手というよりはモチーフによって動と静が絶妙に描出されていて、画面からは時間の流れがひしひしと感じ取れるところにあります。ちなみに「日輪」(1973)を眺めてみてください。太陽が生きています。