小室圭さんをシッタベンレイ

ノーと言って金満世界を変えよう

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2015年9月5日土曜日

福島の子どもたちの甲状腺がん

 原発事故で放射線被曝した子どもたちの福島県の甲状腺がん検査の一巡目が昨年3月末に終了し、二巡目検査が進行中です。これまでに疑いを含めて120名以上が細胞診を経て悪性または悪性疑いと判定されました。


 現状では福島県民健康調査検討委員会は完全否定はしていませんが被曝の影響があることに否定的な立場を取っています。チェルノブイリ原発事故の被災者では不足がちのヨウ素の摂取量が日本人では多いからとか、被曝線量が少なかったからとか、満6歳未満の乳幼児に悪性例がないからとか、もっともらしき理由が主張されますが確たる証拠は一つもありません。


 福島の甲状腺がん議論の問題点は日本において信頼できる対照集団のデータが存在しないことです。例えば数万人に及ぶ集団検査を同じ手法で実験的に実施するとなると、恐らくは悪性例も発見されるでしょう。そうなると甲状腺がんの特徴として知らないままで人生を全うする例もあるのに、子どもに知らせてしまって余計な負担を負わせることになるという批判も出てくるでしょう。


 分からない場合には行政的には因果関係なしの姿勢になるのでしょう。しかし、科学者の良心に鑑みていえば、このまま対照集団のデータがないために結論を出せないまま時間が過ぎ去っていっていいものか、関係する専門家の間で真剣に話し合ってもらいたいものです。後で因果関係ありとなったら、子どもたちに済みませんでしたで終えるつもりですか。