小室圭さんをシッタベンレイ

ノーと言って金満世界を変えよう

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2015年9月17日木曜日

反戦歌 シャンソン 『脱走兵』 を知っていますか。泣けます!

 私はこの歌が大好きです。ただ電車の中で聴いているとどうしても最後に目頭が熱くなってくるのがたまに傷です。私は Serge Reggiani が唄っているのが一番好きです。


 作詞はフランス人ボリス ヴィアンです。フランスでは反戦歌として販売禁止になったことがあるようですが、勇ましい抗戦的な言葉が躍るわけでもなく、内容に暴力的な要素があるわけでもありません。


 平凡な日常生活から言葉を選んで綴られた歌詞には気負ったところがどこにもありませんが、死を賭して無抵抗を貫く者の凄味がヴィヴィドに表現されています。かつてフランス政府が嫌ったのも納得です。


 どうも絶望に打ちひしがれた男が最後にすがりつくのは母親の姿のようです。この歌にしても戦争で息子たちを失った亡き母を脱走兵がすがる気丈夫な人間として象徴的に描かれています。


 エルトン ジョンの『Have mercy on the criminal 』という曲があります。ここでは漆黒の闇夜の中で、母親の面影を瞼に浮かべながら容赦のない警察犬の追跡から必死に逃れようとしている脱獄囚が描かれています。この歌も聴いていてやはりホロリとします。


 どちらにしても迫りくる死を意識する瞬間に男の脳裏に浮かぶのは母親の姿の方です。母と子には分娩という尊い命を賭けた契りがあり、その重さを度々忘れてしまうのが男です。だから男は戦争に走ったりして最後になって後悔するのでしょう。