小室圭さんをシッタベンレイ

ノーと言って金満世界を変えよう

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2016年3月13日日曜日

繰り返す水俣病の悲しみ 原発被災地の甲状腺がん

 3月12日のテレビ朝日の報道ステーションで原発被災地の子どもたちに多発している甲状腺がんについて特集を組んでいました。政府はあくまでも原発事故とは無関係という立場を取っていますが、これはかつての水俣病の歴史をそのまま辿っています。


 専門家が因果関係を否定する根拠のひとつは、チェルノブイリ原発事故に比べて福島における被ばく線量は低いということのようです。しかし、放射線被ばくによる健康障害については危険な最低値つまり閾値は存在しないというのが半ば科学的常識ですから、「被ばく線量が低い」というのは決定的な根拠にはなりません。

 

 また甲状腺がんは生命予後が良い病気で、従来ならば発病しても無症状で放置されてきたケースを福島では拾い上げてしまっていて、過剰診療だという主張もあります。しかし、福島のすべての手術を担当した外科医は約74%のケースでリンパ節転移があったと語っています。つまり福島の2/3以上のケースは放置できない病状にあったということで過剰診療の主張も成り立ちません。

 

 これだけでも福島の原発事故と子どもたちの甲状腺がんの間には因果関係がありそうだと考えるのが妥当でしょうが、政府が事実を認めて態度を変えるまでには長い年月が必要でしょう。その間にも歪んだ権力の座に座る専門家たちは甘い蜜の汁を吸っているのかと想像すると胸が痛みます。