小室圭さんをシッタベンレイ

ノーと言って金満世界を変えよう

  とうとうコーツIOC副委員長が来日して、これからはオリンピック開催への直接的圧力が強まりそうな気配です。  東京オリンピックが多数の病人も出そうな真夏に開催されるのはビジネスとしての都合からで巨額の放映権料を稼ぐためでもあります。  そんな開催してもお金、中止してもお金の五輪...

2015年2月28日土曜日

笑い話 戦後70年談話

「村山談話は踏襲されるのでしょうか。」

「あれは戦後の日本の原点です。」

「やっぱり、ゼロにするつもりなんだ。」

川崎少年殺人事件 ヤンキー先生と夜回り先生から

 日本の型破り先生の典型を認知度から探せばヤンキー先生と夜回り先生でしょうか。この二人の先生は子どもたちの本当の声に、自分の立場を超えて真摯に耳を傾けようとしたからこそ、子どもたちから大きな支持を得たように思われます。


 ヤンキー先生とは義家弘介衆院議員のことで、自らの波乱万丈の少年時代や教員経験を回想する多くの著書を表しました。縦横無尽のエネルギッシュな活躍がマスコミでも取り上げられたりして、全国的な存在になりました。その高まった知名度を足掛かりに一気に政界進出を果たし、今日では保守派教育者の先兵です。ただ残念ながら教育経験はあっても教育の専門家とは言えません。


 一方で夜回り先生とは水谷修先生のことです。水谷先生は夜間に繁華街を自分の足で歩いて青少年の非行問題に地道に取り組んでいて、もちろん著書は義家議員以上に豊富です。水谷氏の教育の専門家としての力量は、多数のアカデミックな賞の受賞歴からも十分にうかがい知ることができます。まさに教育や社会福祉分野の何たるかを知る教育者の鑑といえそうです。

 

 教師が子どもたちに誠意を尽くすとは人生を賭した契りであり、そういう覚悟が感じられるからこそ、子どもたちは教師に心を開いてくれるのではないでしょうか。困難な状況にある子どもたちが必要としているのは、どちらかといえば夜回り先生のようにいつまでも寄り添っていてくれる教師でしょう。そういう肝の据わった先生がいなくなってきたことも事件の遠因といえそうです。

2015年2月27日金曜日

笑い話 手作り豆腐

「国産大豆を蒸して作ったから美味しいよ!」

「じゃー、二丁ください。」

「私は三丁!」

「ついでにオカラもください!」

「うちにオカラはありません。」

笑い話 早合点

「先生は業界から受け取ったお金を収支報告していませんね。」

「あっ、あれはお返しをしてあります。」

「そうでしたか。ご愁傷様です。」

「???!!!」

2015年2月25日水曜日

こんなやり方って?

 現政権下では憲法改正、集団的自衛権、沖縄の米軍基地、原発再稼働、カジノ解禁など、様々な分野で国民が賛成派と反対派に強引に色分けされて、生産的な対話の成り立たない敵と味方の対立の構図に組み込まれています。


 農相を辞任した西川公也議員も政治資金問題に関して説明責任を求められると、“分からない人は分からない”と対話を放棄して突き放しました。このような我儘な反応がせめて過剰な自信からではなくて、自らの過ちを覆い隠すための単なる虚勢であることを祈るばかりです。


 現政権が様々な強硬手段に突っ走るのは国民の分断作戦を強く意識してのことだとすると、私たちは戦争推進派が突っ走った戦前と同じような社会に後戻りしつつあるのでしょうか。

2015年2月24日火曜日

日本人と一神教

 フランスの雑誌がイスラム教徒の侮蔑につながる風刺画を掲載したことが悲惨なテロ事件にまで発展してしまい、表現の自由をテーマに世界は大きく揺らいでいます。


 キリスト教圏のヨーロッパとイスラム教圏の中東の共通点は一神教であることです。特に一神教の信者からは無宗教者は野蛮人と思われかねません。それほど彼らの宗教への思いは強いものです。


 私がヨーロッパにいた40年前には同じキリスト教でもカトリックとプロテスタントとの違いでさえ結婚の大きな障害でした。またカトリック信者にとって進化論は受け入れがたい学説でもありました。


 今日でも私たちがヨーロッパやアメリカに入国する際のビザ関係の提出書類では宗教について問われます。一方で日本に入国する場合には宗教に関する項目は一切ありません。


 こうした事実を見ても特に一神教の異教徒関係は、私たち日本人には想像できないものがあるのではないでしょうか。私たちの宗教観をもって両者の橋渡しができないものでしょうか。

2015年2月22日日曜日

偽物の価値、本物の価値

 これまで愛用していた腕時計の文字盤が老眼のせいで読みづらくなり、ネットでロレックスのタイプ品といわれる物を買ってみました。そうはいってもウン万円もする品物ですから相当な知識がなければまったく本物と見分けはつきません。

 

 このタイプの正規品では300メートルの防水性能をうたっていますから、タイプ品とはいえリューズはもちろんねじ込み式でパッキンまで組み込まれています。機械部分はブレスレットを含めると130グラムに達する本格的な削りだしステンレスケースにおさまっています。日常使用での日差は驚異的な10秒以内です。そんな訳でロレックスの価値について考えさせられてしまいます。

 

 日本ロレックス社に電話して技術的な質問をすると勝手知った専門家が親切丁寧に答えてくれます。ロレックスは最高水準のメンテナンス体制をもって愛好家のニーズに対応していることを肌で感じる瞬間です。他の時計ブランドでは女性店員が優しく対応してくれますが技術的な知識はお世辞にも十分とは言えません。

 

 ただし本格的なタイプ品と比較して20倍もの価値があるかと聞かれると疑問ですが、市場価格とは美人コンテストのようなものと考えて納得するより仕方ないのでしょう。

東大卒の長所と短所

 これはかなり際どい話ですが非難を恐れずに考えてみました。先ずは東大卒の典型例として就任一年が過ぎた舛添要一都知事を分析してみます。

 

 舛添都政は驚くなかれ共産党からも好評価されていますから、従来の都知事とは違って柔軟な頭の持ち主であることをうかがわせます。また舛添氏は記憶力や理解力に優れていて、説明に要する時間が半減したと部下たちに大変喜ばれているそうです。

 

 次に第71.72.73代総理大臣中曾根康弘氏は世の中の風向きを読む先見性に長けていて風見鶏と揶揄されました。その卓越した先見性が故にか中曾根政権は戦後歴代4位の5年間も続きました。それでも日本を原発大国に走らせてしまい東日本大震災までは見通せませんでした。

 

 人事がすべて記憶力と理解力と先見性だけで片付くならば東大卒には勝てないという道理になります。その好例が頭脳対決の最高峰であるチェスの対戦で世界チャンピオンでさえ最新のコンピュータ頭脳にはかないません。しかし盤上の戦いと人生を対比して考えるのは単純過ぎます。

 

 天下の秀才も自分の運命を左右しかねない究極の状況に追い込まれると意外なもろさを見せます。東大入試で誰もが認める秀才が落ちたり、思いがけない人が合格したりすることがありますが、この事実を見ると一発勝負では意外性に賭ける価値もあるといえるのではないでしょうか。

 

 日本語には捨て身という言葉があります。自分の命を顧みずに意外性にかけて大胆な攻撃を仕掛けることです。結局は日ごろから努力を惜しまず十分な準備をしておき、機を見て捨て身で挑めば東大卒も恐れるほどの存在ではないということになりそうです。

2015年2月21日土曜日

笑い話 逆恨み

「私は日教組が大嫌いです。」

「支持してくれないからでしょ。」

「違います。」

「じゃ、どうしてですか?」

「学校で点をくれませんでした。」

笑い話 バカ正直

「いい加減に自白しろ!やったんだろ!」

「やってません!」

「ウソ言え!」

「やりました。」

「やっぱり、やったんだ。」

「違います。やってません!」

「コノヤロー!今、やったって言っただろ!」

「だって、ウソ “言え” って言ったじゃないですか!」

2015年2月17日火曜日

便秘に効くという温泉水

 テレビ朝日「みんなの家庭の医学」で温泉水を毎日3回飲んで3日後には頑固な便秘が治ったという話をやっていました。何のことはない、温泉水に含まれるマグネシウムやカルシウムが消化管を刺激して便秘症状の改善につながったのでしょう。


 日本人が初めてヨーロッパを訪れて生水を飲んだところ下痢になったなどという話を私はたびたび耳にしました。その原因はヨーロッパの水道水はマグネシウムやカルシウムを多量に含んでいて“硬水”だからで、この硬水によって引き起こされる下痢を硬水性下痢と呼んでいます。


 テレビに出てきた温泉に行かなくても、ヨーロッパから輸入された硬水のメネラルウオーターを飲めば便通は良くなるはずです。しかし飲みすぎるとひどい下痢になりますから、量はほどほどにしておきましょう。また硬水をまったく受け付けない人もいますから注意が必要です。

子どもが一人で通学できる社会

 私たちは子どもが一人で学校や学習塾に通う姿を見ても危ないとは思いませんが、こんな風景は世界の常識ではありません。アメリカでは子どもの誘拐事件は年間80万件もあると言われ、これは毎年日本人がガンで死亡する頻度とほぼ同じです。

 

 日本でも近頃は物騒な事件がマスコミで話題になりますが、認知殺人件数は実際には昭和のピーク時に比べれば1/3の1000件にまで減少しました。一方アメリカでは日本の何と14倍の14000件にも上ります。

 

 今後も子どもが安心してひとりで通学やお留守番ができるように、私たちは子どもたちに温かい目を持ち続けるとともに安心安全な社会を受け継いでいきたいものです。

2015年2月16日月曜日

戦争体験

 アメリカで一流のニュースキャスターになるには戦争の実体験を有することが必須条件のようです。アメリカは第二次世界大戦後も朝鮮戦争、ベトナム戦争、湾岸戦争、アフガン戦争、イラク戦争などで多数の犠牲者を出しています。

 

 つまり戦争を“知っている”人たちが常に存在するアメリカでは、その実体験がなければ真のジャーナリストになる資格はないということでしょう。そういう意味では日本にとっては後藤健二さんの存在は非常に重いものがありました。

ホリエモンのつぶやき 家事は月2万円で外注しろ

 共働き夫婦間の家事分担についてホリエモン氏が月2万円で外注すればいいとツイッターでつぶやいて話題になっています。北米では住み込み(食事・個室無償提供)で2000ドルの報酬が当たり前ですが、それでも人が見つかりません。


 家事を買い物、料理、洗濯そして掃除という内容に限定し、買い物と洗濯は週3回、料理と掃除は毎日という仮定で報酬を考えてみます。料理と掃除で毎日2時間とし、買い物と洗濯が加わる日にはプラス1時間としますと、一か月の合計労働時間は65時間です。これに時給1500円を支払うとすれば総額10万円となり、2万円で外注などできません。この報酬額でも毎日の拘束を苦にせずにやってくれる人が現れるか疑問です。


 結局は多忙な共働き夫婦は子どもができるまではスーパーの惣菜などを利用して、掃除や洗濯は週末に一気に行うというのが無難ではないでしょうか。ホリエモン氏が月2万円と言った理由は分かりませんが、日本の男性の家事に対する理解の低さをうかがわせる話です。

2015年2月13日金曜日

インサイダー取引

 建設業の大和小田急株式会社が大和ハウスの完全子会社化されると発表されました。この会社の株価は200円辺りが地相場でした。それが昨年2月頃からゆっくり上昇し始め、6月から急騰して8月には800円になってしまいました。



 その異常な高株価も半年間以上にわたって一向に下げる気配を見せずに、今日にいたって吸収合併ということが発表された次第です。大和ハウスの株価(2000円)に対して1対0.4の値段で交換されるそうです。その交換価格はきっちりと800円台ですから話は漏れていたのでしょうか...

2015年2月12日木曜日

絵画を買って自宅に飾ってみよう

 ヨーロッパやアメリカでは少し格式のある家を訪問すると、個人的な好みは別として気の利いた絵画が一枚や二枚は飾られています。


 日本ではバブル期には絵画が驚くような高値で取引されました。ニューヨークのオークションでは日本人の派手な落札ぶりが驚きの目で見られていました。不動産バブルで潤った投資家が絵画を投資対象として買い漁っていたからです。


 そのような絵画ブームも残念ながらバブル崩壊後には廃れるばかりです。最近のオークションは特に低調で、実力はあっても市場性のない画家の作品は絵の具代にもならないような値段で取引されています。


 高級外車や高級ステレオ、そしてブランドハンドバッグやダイヤの指輪等には大金を投じても、芸術品にはびた一文出さないなんてケチなことを言わないで、芸術の発展に貢献するつもりでネットオークションで大作を競り落として飾ってみてください。

 

 但し、ネットオークションでは出品者が何回も時間延長をするのは天ぷら屋(仲間と組んで落札値を意図的に上げること)が多いですから、時間延長が繰り返されたら入札を降りたほうが賢明です。

人気刑事ドラマ“相棒”

 テレビ朝日の「相棒」が相変わらず人気を博していて、報道ステーションとともに看板番組となっています。夕食を済ませてしばらくパソコンに向かい、その後に「相棒」を見ながら1時間ほど気分転換というのは、私にとってはとても良いリズムです。


 ただ最近は体制の矛盾をやんわりと突く類のストーリーがなくなったように思われます。ドラマとはいえ「相棒」を率いる絶対的正義の味方杉下右京警部までが時の権力におもねるようになったとしたら、ちょっとばかり寂しいですね。

2015年2月11日水曜日

これでは沖縄県民を汚辱することにならないか

 こちら特報部(東京新聞朝刊2015/2/11、11版S、28面)に、国の辺野古埋め立て調査状況を船から撮影していた映画監督の女性に肩車されるように乗っかり、ヘルメットと覆面とサングラスをして顔を覆った屈強な海上保安官ががっちり押さえつけている写真が掲載されています。


 海上保安官は命令があれば抗議船の警備に当たるのは当然の職務として理解できますが、若くて筋骨たくましい体格を誇示して、国民の一人である反対活動家を虫けら扱いして得意げにしている姿は直視に耐えません。


 海上保安本部の担当者は、女性が海に転落するのを防ぐために体を支えただけだと説明したようです。しかし、そんな見え透いたウソを、自分の子どもに新聞に掲載された写真を見せながら、あなた方は平気で言えますか?

若者 進む3K嫌い

 大学スポーツで特に熱いのがラグビーです。帝京大学ラグビー部が異次元の強さを見せていて、少なくとも今後数年間はライバルチームは出ないでしょう。また今シーズンは社会人チームNECに勝利して新しいチーム史が始まりそうです。ただ帝京大学の怒涛の活躍が高校ラグビー界の発展に大いに役立っているかといえば、皮肉にもそうとも言い切れません。


 高校のラグビー人口はピーク時に比べると今日では40%も減少しており、その状況に歯止めがまったくかかりません。当然ながら有望選手は特定の高校に偏在する結果となり、高校間の実力差は広がる一方です。また高校経験者が大学でプレーするのは5人に一人しかいません。こうした負の連鎖が観客動員にも及んでいて今日の大学選手権では国立競技場には閑古鳥が鳴いています。1990年代の早慶決戦では超満員の人気を誇っていたのが夢のようです。


 このような状況が続けば社会人チームの弱体化・高齢化が急激に進むことは間違いありません。これは3Kスポーツの代名詞ラグビー界の崩壊危機と言えるだけでなく、3K嫌いになった日本の危機を示唆しているのかもしれません。

2015年2月9日月曜日

間違いでは?猫学説

 どうも学問的には猫は目が悪いというのが通説のようですが、私の観察結果では0.5くらいの視力はありそうです。飼い主に限れば50メートルくらいの距離から認識できます。

 

 猫は、私がどんな服装をしていてもすぐに分かりますから、人間の判別には顔が重要な要素です。私をキャンパスで毎日待っている黒猫ディーンは、私がスキー帽姿で現れたときには至近距離からでも分かりませんでした。呼びかけても怪訝そうな様子でしたので、私が帽子を脱ぐと瞬時に分かって跳び付いてきました。

 

 猫がペットとして愛されてきたのは、飼い主を見分ける高い能力にもあると思います。それなのに目が悪いと言われるのは、研究者と実験用猫という異常な関係性のために、猫が正常な状態になくて正確な実験データが取れていないからだと思います。猫の生態学が必要ではないでしょうか。

2015年2月7日土曜日

青春の思い出 大学応援団

 私の友人に学生時代に応援団で“活躍”していた人がいます。昭和の時代の大学応援団と聞けば一般的には泣く子も黙るようなコワーイ存在でした。


 キャンパス内をダブダブの学生服を着て我が物顔で闊歩し、“オス!”と大声で仲間と挨拶しあう光景はまさに異様でした。他大学との抗争も好んでしかけるバンカラ集団でもありました。


 ただ彼らの暴力性は憎しみから発したものではなくて、青春の過剰なエネルギーを健全に発散するひとつの手段であり、犯罪にならない程度で踏み止まる理性が備わっていました。


 当時は大目に見られていた彼らのような存在は、今日ならば事なかれ主義に走る大学に御用となったりマスコミをにぎわすことになるでしょう。そういうおおらかな昭和の時代性に郷愁を感じるのは私が年取ったせいだけなのでしょうか。

2015年2月6日金曜日

ためしてガッテン ココナッツオイル事件?

 近隣に住む知人から血液検査で中性脂肪が異常に高いと言われたと電話がかかってきました。その他の検査項目はすべて正常だったので様子を見ようと医師に言われたそうです。血中の中性脂肪が高いからといって差し迫った生命の危険があるわけではありませんが、確かな原因があるはずです。


 いろいろと聞いてみると、NHKでココナッツオイルがいいといっていたので、買ってきて夫婦で毎日欠かさずに摂取していることがわかりました。恐らく中性脂肪の異常値はそのせいではないかということになり、摂取を控えて3月の健康診断の結果を待つことになりました。テレビで何かをまことしやかに推奨されるとすぐに飛びつくのは現代人の悪い癖です。

2015年2月4日水曜日

こんな危険な国になったのは誰の責任なのだろうか

 日本人がイスラム国の犠牲になってから、政府は外国にいる日本人にテロに備えて注意を喚起したと報道されています。一般の日本人が海外でテロの脅威に備えなければならないなどという異常な事態は、これまではとても想像できないことでした。これは誰の責任なのでしょうか。


 政治家は幼稚な表現をしないでプロの為政者らしく慎重に言葉を選んで発言してもらいたいと思います。政府関係者には意図的に話の的を外して議論に持ち込ませまいとする答弁の仕方が目立ちますが、そのような稚拙なやり方のほころびが奇しくも今回の人質事件で露呈してしまいした。


 首相はイスラム国非難を批判するのはイスラム国の肩を持つことだと言わんばかりの国会答弁でした。しかし積極的に殺し合いを欲するならば別ですが、不必要に相手を刺激する言葉を使って挑発することと非難することは同じではありません。


 ある元高級官僚は、きっとこれで防衛予算や外交予算が増えるだろうと言いました。今日の状況をそんなふうに見ている人がいるのを知って恐ろしくなりました。

2015年2月3日火曜日

100%絶対というのは悪である

 人間のすることに絶対はありません。しかし、こう否定すれば絶対を絶対否定することになりますが、決して誤りではありません。とにかく人事で100%ということは絶対になくて、もしそんな話があったらどこかに落とし穴があるという“常識”を持ちたいものです。


 当然ながら原発でも100%の安全はありません。それを無理に100%安全という物語に仕立て上げてしまったからこそ、福島原発は爆発して大きな悲劇をもたらしたのです。事故が起きるぞ起きるぞと不安な生活を強いられるなんて耐えられませんから、私たちが安っぽい物語に乗って“常識”を忘れてしまった結果の悲劇です。


 100%の絶対がないのならどうしたらいいのでしょうか。私の考えでは何事にも“のり代”を準備しておくことだと思っています。のり代のない考え方、計画、やり方は原理主義に通じます。私たちは日ごろからのり代のある柔軟な生き方をしたいものです。

2015年2月2日月曜日

ニュースウオッチ9 NHKの元戦闘員インタビューの怪

 イスラム国の元戦闘員という人物に対するNHKのインタビューでは、顔はぼかしてありましたが、映像の背景には容易に建物が特定できる特徴が鮮明に映し出されていました。インタビューに応じてくれた人を命の危険に陥れるような取材感覚には理解に苦しみます、というには余りにも無神経な映像です。これには何か深い裏の裏がありそうで、刑事ドラマ「相棒」の杉下右京のように気になって仕方がありません。どうしてあんな映像を...

2015年2月1日日曜日

ジャパンパラダイス

 日本航空と全日空が取り仕切る航空業界に殴り込みをかけたスカイマークが経営難に陥り、とうとう民事再生法の適用を東京地裁に申請しました。国の岩盤規制の恩恵に守られ、官僚の強い影響力下にあると言われる航空業界に風穴を開けることができずに白旗を上げた感があります。


 私がロンドンに生活していた1980年代半ばにイギリスで旗揚げした格安航空会社がウ゛ァージンアトランティック航空です。当時はずいぶんと話題に上っていたことを懐かしく思い出します。決して順風満帆の船出とは言えませんでしたが、今日では押しも押されぬ航空会社に成長しました。アメリカに比べて閉鎖的なヨーロッパで、さらに保守色の強いイギリスで新しい航空会社が立派に成長したことは特筆に値します。


 一方で日本では結局は新しい航空会社は育ちませんでした。政府は大胆な規制緩和などと聞こえのいいことを言っていますが、スカイマークに提携先が見つからなかったことを見ても、日本は政治家と高級官僚の天国であり続けるのでしょうか。

国民の犠牲

 イスラム国に拘束されていた後藤健二さんまでがとうとう犠牲になってしまいました。首相は、集団的自衛権行使を可能にし、日本が先制攻撃力を持つ軍隊を保有して、米軍と連帯して海外でも戦える道筋を着々と築き上げようとしています。

 

 国民の多くがこうした目論みに反対し、今回のような耐えがたい悲劇が起きることを危惧しているという重い“事実”は、総選挙大勝という“現象”で大義を得た首相の目には見えません。


 世界の平和は武力で保たれている面を否定できませんが、私たちの社会は情理で動いていることも確かです。この武力と情理の関係の中で、武力に依存しないで国民の安全と世界の平和を追求するという強固な意志と人間性に満ちた国家の指導者を、私は求めたいです。


 私たちは今回の事件では声を出せませんでしたが、私たちがますます大きな犠牲を払わねばならなくならないように、今後はせめて投票所に行こうではありませんか。それが二人の犠牲者へのせめてもの弔いとなるはずです。