小室圭さんをシッタベンレイ

ノーと言って金満世界を変えよう

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2016年12月21日水曜日

ケアリングという考え方を是非とも理解しよう

 看護学や教育学の分野にはケアリングという重要な概念があります。ケアリングには様々な態様がありますが、どちらにしてもケアを提供する人、ケアを受ける人、ケアリング関係という構造に変わりはありません。


 一番身近なものが"自然なケアリング"です。例えば育児中のお母さんは赤ちゃんが泣き出すと義務感とか責任感とは無関係に自然に“気になり”、抱っこしたり、おっぱいをあげたり、オムツを換えたりしてケアを提供します。このケアとは他者への関心に基づく形成的行為といえ、一般化や均一化が可能でロボットでも提供できます。


 さてケアリングとは、上記の具体例で言えばお母さんがおっぱいをあげたりする過程を取り出していう言葉で、これは非常に個別的で強く状況に依存していて、再現不可能だという考え方をします。今日の社会の大きな問題点は、“気になる”という他者の関心事への完全なる受動性からなされるケアリングまでがロボット的なものになっているところにあります。


 今日では最大利益のための最大効率が追及されてもはや個と個の心の連携に意味を置くケアリングの概念はありません。その結果あらゆるサービスの提供がマニュアル通りの無機質な対応となり、何でもロボットにさせて済ませようという極論になってしまうのです。