小室圭さんをシッタベンレイ

ノーと言って金満世界を変えよう

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2019年1月15日火曜日

稀勢の里の孤独

 初場所の稀勢の里は初日から3連敗を喫しました。立会いで踏み込んでぶつかっても腰高のために内に潜り込まれ、一方で得意の左を差そうとするとうまくおっつけられて棒立ちにさせられ、かといって突っ張りができるわけもなく、もはや絶体絶命のピンチです。


 まだ横綱を続ける体力は残っているのですから、ここらで攻めにひと工夫すれば何とかなりそうなところですが、もとからスピードがあるわけでも器用なわけでもなく、馬力だけを武器にのし上がってきた力士ですから、白鵬のように流れの中で相手の力を利用して投げ技に持っていく技術はありません。


 こうした八方ふさがりの状況では助言をもらえる同僚が欲しいところですが、中学を卒業すると直ぐに特に閉鎖的な相撲部屋に入門して厳しい上下関係の中で孤独な環境に置かれ、今日の番付上位を占める大学出身の力士のようにライバルと切磋琢磨することもなく、親方の命令だけを成長の糧として純粋培養されました。


 ここは稀勢の里が一番辛いはずですが、私には閉鎖社会で純粋培養された人間の行く末を見せつけられているような感じがします。稀勢の里の苦境は今日の国際社会における日本人の状況を暗示しているように思われてなりません。