アメリカとドイツの製薬会社が共同開発したmRNA新型コロナワクチンがイギリスで承認されて一般市民に接種が始まるようです。
この種のワクチンは、新型コロナウイルスがヒトの細胞に侵入する際に使う道具となるウイルス表面の突起だけを人工的に細胞内で産生します。
つまり人体はワクチンでニセのウイルス突起を体内にバラ撒かれてあたかも新型コロナウイルスに感染したかと錯覚して免疫力を刺激され、ウイルスに対する抵抗力を獲得します。
しかしワクチンの実証試験では、感染していない人たちを二つのグループに分けて、一方にワクチンを接種し、もう一方には単なる生理食塩水を注射して有効性を検証します。
つまり無症状の感染者にワクチンを接種してしまった場合、どのような副反応が出るのかは検証されていませんから、今回の新型コロナワクチンの盲点と言えそうです。
コロナワクチンには他にも様々な懸念もありますが、アメリカやヨーロッパの流行状況はもはやワクチン以外に流行を阻止する手立てはなさそうです。
日本政府のこれまでの端切れの悪い対応をみていますと、国民の命や苦しみはある程度犠牲にしても、ワクチン実用化に賭けているとしか思えません。
英国での新型コロナワクチン接種が無難に進むことを祈るばかりです。