日本では人口10万人あたり男性はおよそ100人、女性は35人が新規に胃がんと毎年診断されます。
今日では胃がん患者の99%は長年のピロリ菌の感染歴に原因があることが分かっていますから、先ずは内視鏡検査の前にピロリ菌検査が必須です。
ピロリ菌の感染が確認されれば除菌が必要ですし、無くてもピロリ菌検査は定期的に受けることが賢明でしょう。
それでピロリ菌がいなければ胃がん検査にあまり神経質になる必要はありませんが、除菌者でも胃がんに罹る可能性はありますから検診は欠かせません。
またピロリ菌感染が長期間放置されていると胃がんのリスクが高まりますので、ピロリ菌感染及び感染歴のある50歳以上の人は胃がん検診は必要でしょう。
最近は内視鏡検査が普及していますが、ピロリ菌がいなければほとんど不要の検査であるとの声が医学界から聞こえてこないのは不思議です。