国民年金は満65歳から満額で6万円/月が支給されますが、これを満60歳から繰り上げ受給すると損か得か考えてみます。
満60歳の人は満65歳になる前月まで毎月5%ずつ受給額が減額され、満65歳時の受給額は4.2万円/月で、この額が一生続きます。
つまり満60~64歳までに総額253万円の給付を得られますが、一方で満65歳からは毎月1.8万円ずつ損をし続けることになります。
この253万円で満65歳からの損失をカバーできる期間は11年と9ヶ月ですから、満76歳と9ヶ月からは毎年21.6万円ずつ損をし続けます。
令和2年の生命表では男性は満77歳で30%、満85歳では生死五分五分ですから、繰り上げ受給して減額分を働いて稼ぐのも悪くありません。